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自学

小学校5年生になった時、
担任になった先生がクラス全員に提案したのが「自学」でした。

ルールは簡単。
まっさらなノートに、その日勉強したことや日記を書く。
そして、それを継続した日数を記録する。

2日連続で書けば②、1週間連続で書けば⑦、
1日サボったらまた①から、、という感じです。

自学の内容は本当に自由で、
漢字練習でも計算練習でも、図工と称して絵を描いてもOKです。

全く強制力のない、その先生独自の教育の一環でしたが、
なぜか私にはぴったりとはまったようです。
気がつけば卒業までの2年間、継続日数にして700日近く続けていました。

元々日記を書いていたことや、メモ魔であったこともあり、
ノートに何か記録することに抵抗がなかったのかもしれません。
それにしても、雨の日も風の日も、
丸2年続いたのには自分でも驚きでした。

最初は、継続日数の数字が増えていくことが嬉しかったんだと思います。
でも途中からは、もはやただの意地だったような気が、、
風邪で学校を休んだ日も、
殴り書きのような絵を描いて継続日数にカウントしていましたし。。

ちなみに自学ノートは毎日先生に提出して、
何かしらフィードバックをくれていました。
思春期始まりの小学校高学年の、謎のポエムや絵を見た先生の気持ちを考えると、
居た堪れない気持ちになります。。

あまり周りに自分のことを話さなかった私が、
小さなノートの世界で自由に表現できたのは、
閲覧者1人という状況のおかげだったのかもしれません。

先生は自学を通して、
「継続は力なり」ということを伝えたかったんだと思います。
今、なかなか読書や勉強の習慣が付かず悶々としている私には、
一体どうしてあんなに毎日続けられたのかと不思議でしょうがありません。

あの時はできたんだからとか、
あんな経験までしたんだからとか、
過去の自分を原動力にできたらいいのですが、、
なかなか思い通りにならない日々です。

それでも時々、
そういえば自学とかやってたな〜と思い返すのは、
自分にとって貴重で大切な体験だったからだと思います。

自学ノートでは誰にも見せない闇を吐き出しつつ、
表では反抗しまくるという意味不明な行動をしていた私を、
温かく見守ってくれていた先生には、
申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいです。

このNoteを知った時も、なんだか自学みたいだな〜と思ったんです。
毎日投稿まではできていませんが、とにかく続けてみようと思います。

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