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クラクラップ!「初ボドゲ創作⓪前夜」

はじめに

はじめまして金沢小立野ゲームのとらです。
2015年ころにボードゲームに出会い
2020年にボードゲームの創作をはじめました。
この「初ボドゲ創作シリーズ」では、
ボードゲームプレイヤーがどのような経緯で、
そしてどのような道筋でボードゲーム創作に至ったのかを、
私の創作したボードゲームに興味を持っていただいた方と
何かを新たに生み出そうとしている方へ向けて伝えたいと思っています。
⓪では創作以前の私のプレイヤーとしての趣向を書きます。

初めてのボードゲーム

ボードゲームに出会ったきっかけは、
子どもと一緒にボードゲームのオープン会に行ったことです。
ただ、この会をどのように見つけて
なぜ行こうと思ったのかは今となっては覚えてません。
その会で最も印象的だったゲームは
「チケットトゥライド10周年記念版」でした。
鉄道コマの豪華さ、マップの綺麗さ大きさに圧倒されました。
この原体験があるからか、ボードゲームの要素として、
魅力的なコンポーネントであることは大切だと思っています。
何もわからずに行った会でしたが皆さん魅力的な方で、
プレイすることの楽しさを感じる時間でした。
今思えば「ノコスダイスを作られたyskさん」が主催の会で
「Cafe Spielのジョーさん」もこられていて、
恵まれたボードゲーム人生の入り口だったと感じています。

その後は、カタンのオープン会に行くようになったり、
石川県近郊のオープン会に行くようになりました。
その過程で、
どうやら自分は重めのゲームや初めてのゲームが好きらしい
ということに気づき始めます。
逆にいわゆるNFM的なゲームはないと思います。
ボードゲームではないですが普通の人狼が苦手かなという位でしょうか。
パーティゲームやワードゲームや小箱カードゲームなどなども好きです。

黄金体験

そんな中、あるオープン会で衝撃のゲームに出会います。
「オーディンの祝祭」という厚み10㎝以上の箱に入ったボードゲームです。
ワーカープレイスメントからのホームボードパズル、
プレイヤー間の先取りインタラクションと
邪魔されない箱庭部分がいい感じのプレイ感。
タイルの使い方とそれぞれに込められた意味がまた素敵。
フレーバーによって四角のタイルがこんなに彩(いろどり)を持つのかと
感動しました。
当時はまだ石川でボードゲームを買える場所がなく、
東京に出た際に、
買うしかない!とキャリーバックの容量のほとんどを占拠して
持って帰ってきたのを覚えています。
余談ですがオーディン初プレイ時にご一緒させていただいたのは、
「Cafe Spielのジョーさん」や「engamesの杉木さん」でした。
これもまた恵まれていました。

そして金沢の小立野で「オーディンの祝祭」が幕開けするのです。
このゲームはおそらく現状人生で一番プレイしたゲームだと思います。
そしてその多くは小立野会の方たちと、この時期にプレイしました。
毎日常にオーディンの事を考えて生活していた日々でした。
プレイするたびに新しいルートを思いついては打ち砕かれ、
風呂で最適なタイル配置を思いついて鏡になぞってみたり、
こんなゲーム今後現れるのでしょうか。
この黄金体験はボードゲームプレイヤーとしては最高の思い出でした。
同じような黄金体験を多くの人に感じてほしいという思いがあり
サークル名は「金沢小立野ゲーム」としています。

オーディンに限った話ではありませんが、
色々なルートで勝ちに近づけるゲームはとても魅力的だと思っています。
そして、
フレーバーとシステムがかみ合ったゲームは美しく感じます。
例えばオーディンではオレンジや赤のタイルが饗宴で食されますが、
アップグレードすれば緑のタイルとしてホームボード等に保管できます。
それぞれのタイルに品物が書かれてるのですが用語解説によって詳細に
ゲーム全体を貫くフレーバーであるヴァイキングにまつわるエピソードが
書かれていてウキウキです。キャベツのスープのレシピも書かれてます。
タイルそれぞれに意味があるからこそ、
多様なタイル獲得アクションに意味がでてきて
ヴァイキングの世界へ冒頭できたのだと思います。

オールタイムベスト

同じくらいの時に「テラミスティカ」「テラフォーミングマーズ」
などお気に入りのゲームが増えていくことになります。
そして「ゲームスペース金沢」で「クランク!」に出会います。
デッキビルド+宝物探索すごろくチキンレースにランダムダメージという
フレーバーとシステムががっつりかみ合ったゲームでした。
残念ながら日本語版がでたのはこれよりもっと後であり、
プレイする機会はこれ以降はありませんでした。
しかし運よくシカゴに行く機会があり、
現地のゲームショップで「クランク!」を見つけ拡張と共に購入しました。
帰国後にトランクから取り出すと角がつぶれた状態になってました。
輸送するって大変なんだと感じた出来事で、
角つぶれも含めて思い入れのあるゲームとなりました。
「クランク!」はアメリカでは人気らしく拡張は多数リリースされてます。

そして「クランク!レガシー」が発売されます。
これまでもクランクの他の拡張や「クランク!インスペース」は
全て米アマゾンで購入していたのですが、
レガシーは迷いました。誰とやるのかと。
しかし一緒にプレイしてくれる方々に恵まれて
半年以上の時間をかけて最後まで楽しむことができました。
この人とのつながりも含めて
私のオールタイムベストは「クランク!」シリーズなのだと思います。

コロナを超えて

2015年に初めてボードゲームに触れ
2016-2017年にオーディンの黄金体験を感じ
2019-2020年にコロナを乗り越えてクランク!レガシーを完走しました。
2019-現在のコロナの状況は多くの人に変化を与えたと思います。
ほとんどがネガティブな側面ですが、
ポジティブに変化したものもあると思っています。
私の場合は
ボードゲームを創ろうと思ったことが大きな変化です。
それは「考えることに時間を使うこと」ができるようになったから
なのだと思います。
よくよく考えればそれはいつでもできたはずなんですが
今回改めて気づかされました。

目指すところ

私のボードゲーム創作の目的は
自分が欲しいボードゲームを創る」ことです。
つまり創るゲームには私自身の趣向が大きく反映されます。
それもあって自分自身のバックボーンを書かせてもらいました。
一方で自分が欲しいゲームは多くの人にプレイしてもらいたいです。
なぜなら自分がプレイする機会を得るためです。
一緒に遊んでいただける人を想像しながら、
ボードゲームを創造していけたらなと思います。

(感謝)本文中に紹介させていただいた方々は、自分のボードゲーム人生の中のターニングポイントで出会った大切な方々です。当然ながらもっと多くの方々との出会いによって今があります。ボードゲームをご一緒していただいた全ての方に感謝です。

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