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鯨山人
2022年2月3日 17:01
川の瀬で鹿の頭が見つかった猟師は焚き火の前に ごろんと大きな塊を置いた真っ黒い眼がちらちらと火に照らされている首から下はなかったのだという衰弱した鹿は川へ向かうそうだ鹿は水の流れる場所を知っている残雪の山路 行く手の先に鹿を見た茂みから茂みに 路を横切る一瞬鹿は静かに此方を見た私と鹿の間逢い もうひとつの時間が流れる後ろをついて歩いていた息子に呼ばれたときにはもう鹿の姿はな