くじら

おそるおそる書き始める。言葉は切ったり貼ったりするもの。たぶん意味はない。そんなことは…

くじら

おそるおそる書き始める。言葉は切ったり貼ったりするもの。たぶん意味はない。そんなことはない?

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くじら、あるいは海に隠された世界の核心について

くじらが好きです。 たいした理由はありません。 大きくて素敵だと思います。 でも、くじらがこわいのです。 どうしてでしょう。 くじらのことを思うと息が苦しくなります。 しかも、食べられてしまうかもしれないとか、押し潰されてしまうかもしれないとか、くじらがいるような海では溺れ死んでしまうかもしれないとか、そういうはっきりと説明できるような理由があるわけではないのです。 くじらはただこわいのです。 深い海に潜り、海面を揺らし、私の知らない世界で生きているその巨体は、私の考えを

    • 最近トライアングルストラテジーの2周目をハードでちょびちょびやってる。お気に入りキャラはデシマル。かなり調子悪くてものんびりいじれるので具合悪いときの心強いおとも。素材集めになってるんだかわからんが詰所で想定バトルしたり。

      • talos principle始めた。いまのとこ楽しくできてる。 ゲームカタログの配信終了に毎月一喜一憂というのはなかなかつらい。が、せっかくだからこれを機に気になってたのをやろう!となる貴重な機会でもある。頑張るかどうかはその時期の気分かな。無理するほどのことではまったくない。

        • ペーパーマリオRPGのビビアンについて

          最近発売になったペーパーマリオRPG、2004年の名作のリメイクということで気になってはいたものの、積みゲーの山もあり、特に買う予定はなし。 ところが、たまたまSNSでビビアンというキャラクターについて知りました。 ビビアン 私はオリジナルも今回発売されたリメイクもまったくプレイしていないのであまり詳しいことはわからないのですが、ビビアンは性別違和があり、それが理由でいじめられているというような設定のキャラクターだそうです。 具体的には、女性として振る舞うことでいじめ

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        くじら、あるいは海に隠された世界の核心について

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        • talos principle始めた。いまのとこ楽しくできてる。 ゲームカタログの配信終了に毎月一喜一憂というのはなかなかつらい。が、せっかくだからこれを機に気になってたのをやろう!となる貴重な機会でもある。頑張るかどうかはその時期の気分かな。無理するほどのことではまったくない。

        • ペーパーマリオRPGのビビアンについて

          ソニック・ザ・ヘッジホッグ殺人事件

          今日はSteamで無料で配信されているゲーム The Murder of Sonic the Hedgehog(ソニック・ザ・ヘッジホッグ殺人事件)をプレイした。 日本語でプレイできるのかな? Steam初心者すぎてよくわからないので英語でプレイ。 ソニックに思い入れがある人向けに作られてるのかもだけど、ソニックゲームをひとつもプレイしたことがなくてキャラクター1人もわからない僕でも楽しめた。 ただ、調べるとクリア時間1〜2時間って出てくるんだけど、みんな速すぎない?

          ソニック・ザ・ヘッジホッグ殺人事件

          鬼ノ哭ク邦トロコンメモ

          鬼ノ哭ク邦(PS4)トロコンしたのでメモ 難易度カジュアル ストーリークリアまで20時間くらい トロコンまで34時間くらい すべての雑魚を殲滅しながら進めたのでかなり時間かかった。 トロコンのためにはストーリークリア後のコンテンツ「輪廻の聖域」を101階までクリアする必要があるが、こちら10時間越えの完全なる作業なので要注意。 具体的には1階層上がるのにおよそ5〜10分かかる。 しかもセーブは5階ごとにしかできない。 ただ意外に眠くはならなかった。 後述の想モ影を一生懸

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          「バルブ・ボーイ」感想

          去年8月にSwitchのセールで買ったインディーゲームがすごく良かったので感想。 199円だったし、かわいい+気持ち悪い、のイメージに惹かれて購入した後そのまま放置してたんだけど昨日思い立ってプレイ。 クリア時間は2時間45分、一気にクリアできた。 わからなくて詰まることはなく、アクション要素で複数回リトライが必要な箇所はあったけど、基本的にはさくさく進む感じ。 最初は怖いのかなーと思ったんだけど怖くはなかった。 でもとにかく悪趣味、下品。 ゲロ吐きながらその推力

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          リトルナイトメア+DLC(Switch)感想

          初心者がSwitch版リトルナイトメア(Little Nightmares)をプレイしてみた感想です。 とても不気味で可愛らしい世界の虜になりました。 あくまでゲーム初心者の感想ですが、参考にしていただければ幸いです。 ★以下うっすらネタバレしてますのでご注意ください★ ①購入のきっかけ 普段ゲームをプレイしないのですが、なにかいいのあったらやってみたいな〜と漠然と思っていたところ、たまたま見かけたパッケージの不気味かわいい感じにピンときてしまい、即購入しました。 ゲー

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          おすすめ英語絵本「There's an Alligator under My Bed」

          大変!ベッドの下にワニがいます——なのにお母さんもお父さんも信じてくれません。 どうしましょう……。 自分でなんとかするしかありません! 賢いちびっこの思いついたワニ退治の秘策とは……? 「There's an Alligator under My Bed」は、ちびっこが一人でワニ退治に奮闘するお話です。 子どもにとって夜は怖いものです。夜の闇には何が潜んでいるかわかりません。 大人がいくら「大丈夫、何もいないよ」と言ったところで、子どもの恐怖心を拭い去ることはで

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          林公一『統合失調症 患者・家族を支えた実例集』要点と注意点

          林公一『統合失調症 患者・家族を支えた実例集』は、統合失調症の症状・経過・治療について平易な言葉でわかりやすく説明した一冊です。 豊富な症例が紹介されており、予備知識がまったくない人でも統合失調症の概略を理解できるように書かれています。 ひとつひとつの症例に関する立ち入った専門的な考察はありませんが、そのぶん統合失調症の大まかなイメージを掴みたい人にとって読みやすい本になっています。 この記事では、林公一『統合失調症 患者・家族を支えた実例集』の要点をまとめたうえで、本

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          本は役に立たないこともある——長嶋有『ぼくは落ち着きがない』について

           図書部員の望美はまだ高校生だけれど、もうたくさんのことを知っている——年齢にはそぐわないほどに。両開きのドアを前にしてイメージするのは、西部劇『シェーン』だし、後輩の男子の言動に対し思い浮かぶのは「今時感心な少年じゃ」(p.17)なんて老人みたいなセリフだし、図書室の鍵を開けるときには夏石鈴子の小説の主人公を思い出す。  そんな望美にとって世界とは、図書室の一角をベニヤ板で仕切って作られた部室のこと。そこにはいつも、教室には馴染めそうにない、一癖も二癖もある図書部員たちがだ

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          尼崎連続変死事件とは結局何だったのか——『家族喰い』について

          尼崎連続変死事件とは、2012年に発覚したある連続殺人事件を指す。主犯の角田美代子(事件発覚時63歳)を中心に十人以上が逮捕され、死者・行方不明者もまた十人を超えた。 事件の被害者・加害者は、結婚や養子縁組、同居などのさまざまな関係性によって複雑に結ばれており、家族間での虐待・殺害は長期間にわたって行われていた。そのため、事件発覚当時はセンセーショナルに報道されたものの、多くの人にとっては事件の概要を理解することすら容易ではなかった。 小野一光によるノンフィクション『家族

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          解放を閉じ込める——映画「特捜部Q 檻の中の女」

          映画「特捜部Q 檻の中の女」は、デンマークの人気小説を映画化した特捜部Qシリーズの第1作目です。特捜部Qシリーズは、変わり者の警察官カールとアサドのコンビが、さまざまな未解決事件に立ち向かう、北欧版「相棒」とでも呼ぶべき作品です。 この記事では、これから特捜部Qを観たいと思っている方に向けて、簡単に特捜部Qシリーズの概要と魅力をご説明したうえで、第1作「檻の中の女」における解放のイメージについて考察していきます。 ※この記事の「4.さまざまな檻」と「5.裏返された解放——

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          幽霊の登壇——石上卯乃「トランスジェンダーを排除しているわけではない」をめぐって

          本稿は、WANがサイト上に掲載した石上卯乃のエッセイ「トランスジェンダーを排除しているわけではない」を読んだ幽霊によって執筆されました。このエッセイの概要、それに対する批判、WANの対応の問題点をまとめています。幽霊も登壇します。 1.石上卯乃「トランスジェンダーを排除しているわけではない」の概要2020年8月12日にWANに掲載された石上卯乃「トランスジェンダーを排除しているわけではない」は、女性の権利や安全の確保を訴える内容のエッセイです。 私たちは、女性の権利や安全

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