不動産売却でおすすめの会社はどこ?業者の選び方を教えます

自分の理想で納得できる金額で不動産を売却するためには優れた不動産会社、そして自分に合う不動産会社を選ぶ必要があります。
とは言え不動産売却の経験のない人が優れた不動産会社を見つけるのは簡単なことではありません。
そこで今回は不動産会社の選び方を詳しく解説していきます。
重要なのは「どこで」「誰に」自分の大切な不動産の売却をお願いするかです。
そのため不動産会社だけでなく、不動産売却を依頼する営業マンもチェックすることが大切です。

自分に合う不動産会社の規模を明確にしよう

一口に不動産会社と言っても、今や日本にはコンビニエンスストアよりも多くの不動産会社が存在します。
膨大な数の不動産会社を一つずつチェックしていたのでは、いつまでたっても自分の不動産を売却することができないでしょう。
そこで選び方としてはまず以下のどちらの不動産会社を希望するのかという点を明確にするのがおすすめです。

  • 大手不動産会社

  • 中小不動産会社

「大手不動産会社のほうが安心」と感じる人も多いかもしれませんが、中小不動産会社にも優れている点はあります。
そのため最初から大手不動産会社が良いと決めつけずに、それぞれの特徴を比較してから判断するのが望ましいです。

大手不動産会社のメリット

大手不動産会社の特筆すべきメリットは次の3点です。

  1. 安心感がある

  2. 宣伝力がある

  3. サービスが豊富

大手不動産会社はテレビCMや看板などで大規模に自社の宣伝を行うことが少なくありません。
多くの人が会社名を目にするため「あの会社はよく見かけるから大丈夫そう」と安心感を持ちやすいです。
宣伝活動においてもチラシだけでなく、インターネットや他の営業所なども活用しながら幅広く宣伝活動を行えます。
そのため売却予定の不動産に興味を持ってくれる人が現れやすくなります。
また即時買取や買取保証、買取賃貸居住サービスなどのサービスも豊富です。
スピードを重視している人は、大手不動産会社の利用を検討してみましょう。

中小不動産会社の優れている点

中小不動産会社にも以下のような優れている点があります。

  • 地域の情報が豊富

  • 時間をかけて相談に乗ってくれることが多い

先の項目で大手不動産会社は宣伝力が高いことから買い手が見つかりやすいと述べましたが、中小不動産会社を利用した場合もスピーディーに買い手が見つかることもあります。
中小不動産会社は地域密着型で、不動産を買いたいと思っている地域の人の情報を持っていることが多いからです。
そのため不動産を買いたい人の条件が売主所有の物件に当てはまっていれば、とんとん拍子で不動産売却ができることもあるのです。
また大手不動産会社に比べると扱っている物件数が少ないため、1つの物件にじっくりと向き合う傾向にあります。
そのため多少時間はかかっても「心と心を通わせたやりとりをしながら本当に納得できる不動産売却がしたい」と考えている人に向いています。

不動産会社の専門性をチェックすることも重要

不動産会社だからと言って、すべての不動産会社が不動産売却を得意としているわけではありません。
不動産業は以下のように分類されており、不動産会社によって得意としている業務が異なるからです。

表の2段目までの不動産業は不動産取引業です。
一方3段目の不動産業は、不動産賃貸業・管理業になります。
不動産売買と賃貸では仕事内容がまったく異なります。
不動産売却をする際の会社の選び方としては、不動産取引業を得意としている不動産会社を選ぶことが重要です。

レインズ(REINS)への加入の有無も確認しよう

レインズ(REINS)に加入しているか否かも確認するのがおすすめです。
レインズについて以下に簡単にまとめました。

★国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営する、不動産情報を共有するためのネットワーク

つまりレインズに加入していれば、どこからでも全国の不動産情報が閲覧できるのです。
中小不動産会社でも売却したい物件の情報を全国の不動産会社に届けることができるため、売り手と買い手をマッチングさせやすくなります。
レインズに加入しているか否かは、不動産会社の建物を見ればわかります。
ハトのマークかウサギのマークがあればレインズに加入しているということです。
不動産会社の入口にいずれかのマークが貼られているか確認しましょう。

「誰に仲介してもらうか」が最大のポイント

不動産会社の選び方以上に大切なのが、優れた営業マンの見分け方です。
希望に合う不動産会社を見つけたとしても、営業マンの質が悪ければ売却まで時間がかかったりやりとりに不満を抱えたりすることになるからです。
短い時間の中で営業マンの質を判断するのは難しいかもしれませんが、最低でも以下の点をチェックすれば、営業マンの質をある程度見極められます。

  1. 宅建士の資格の有無

  2. 実績

  3. レスポンスの早さ

次の項目で上記の3つのポイントについて詳しく解説していきます。

宅建士資格は不動産取引の専門家の証

宅建士(宅地建物取引士)は不動産取引の専門家です。
宅建士の資格を持っている営業マンは不動産売買における豊富な知識を持っているということになるため、不動産売却がはじめての人も安心感を持って売却活動を依頼できます。
「不動産会社で働いている営業マンは全員宅建士の資格を持っているんじゃないの?」と思う人もいるでしょう。
しかし宅建士の資格がなくても不動産会社で働くことは可能です。
ただし重要事項の説明や重要事項説明書面への押印など、宅建士の資格を持っている人でなければ行えない業務もあります。
宅建士の資格を持っている営業マンならば一連の業務を一人で行えるため、依頼者側は「確実に伝えたいことが伝わっている」という安心感を得られやすくなります。

実績を確認するためには「話す」ことが重要

不動産会社の不動産売却実績はホームページで確認できますが、営業マンの実績を確認するのは困難です。
そのため営業マンとやりとりをして、質を確かめる必要があります。
営業マンと話すときは、次の点に着目しながら話すことをおすすめします。

  • 情報量が豊富か

  • 親身に相談に乗ってくれるか

例えば地域の情報や売却予定の不動産が売れやすい条件などの不動産取引に関する情報が多ければ、色々な角度からのアドバイスをもらえます。
またじっくりと相談に乗ってくれる営業マンの場合、会話をするうちに自分でも気づかなかった本心が引き出されることも少なくありません。
本当の希望が明確になれば売却方法の選択肢が増えることもあり、結果的にスピーディーな売却につながることもあるのです。

レスポンスの早さで人間性がわかる

折り返しの電話やメールの早さも、営業マンの質を見極めるための大切なポイントになります。
もちろん他の仕事を抱えていることも考えられるため、いつもスピーディーに連絡をもらえるとは限りません。
しかし逆にいつも連絡が遅い場合は、営業マンの人間性を疑ったほうが良いでしょう。
はじめて不動産売却をする人はわからないことが多く、作業ごとに営業マンに質問や確認したいことが出てくることも少なくありません。
レスポンスが早ければスピーディーに疑問点や不安が解消されるため、安心して売却まで自分の作業ができます。

契約方法や仲介手数料も把握しておくべき

不動産売却をする際は媒介契約を結ぶ必要があります。
しかし媒介契約は3種類あるため、その3種類の中から自分に合う契約方法を選ばなければなりません。
また仲介手数料を確認することも大切です。
仲介手数料は不動産会社によって異なるからです。
不動産売却を依頼する側にとっては、少しでも支払う金額が少ないほうが良いでしょう。
また売り手側が用意するべき費用を前もって把握できる他、悪質な会社を見極めるのにも役立つため、仲介手数料は必ず確認しておくことをおすすめします。

3つの契約方法の概要

媒介契約には一般媒介契約と専任媒介契約、専属専任媒介契約の3種類の契約方法があります。
媒介契約の選び方は以下を参考にするのがおすすめです。

自分で積極的に売却活動をしたい人は、一般媒介契約を検討しましょう。
信頼できる不動産会社と営業マンが見つかった場合は、専任媒介契約か専属専任媒介契約を選んで営業活動をすべて任せるのもおすすめです。

仲介手数料は不動産会社によって違う

不動産会社に支払う仲介手数料の下限は決まっていませんが、上限は以下のように決まっています。

400万円を超える売買金額の場合は、(売却金額×3.3%+6.6万円)+消費税の計算式が用いられることも多いです。
仲介手数料の上限を知っておくことで、自分が支払うべき費用を把握できます。
仲介手数料の下限は決まっていないため金額にはバラツキがありますが、仲介手数料は不動産会社の売上金に当たるため、上限の金額を請求されることが多いです。
ただし仲介手数料は成功報酬に当たることから、売買が成立しなかった場合は仲介手数料を支払う必要がないということも覚えておきましょう。

不動産会社のネガティブな情報もチェックしておこう

気になる不動産会社の情報は多ければ多いほど安心できます。
選び方としては契約方法や仲介手数料などの不動産売買に直接かかわる情報だけでなく、以下のような情報も調べておくのがおすすめです。

  • 営業年数

  • 行政処分の有無

営業年数が長い不動産会社は、不動産取引の実績が豊富です。
しかし営業年数が短くても優れた不動産会社は存在するため、営業年数はあくまでも参考程度にとどめておいたほうが良いです。
行政処分の有無を確認することは、ブラックな不動産会社を見つけるのに役立ちます。
そのため必ず確認するようにしましょう。

営業年数をチェックする方法

不動産会社の営業年数は、ホームページや店舗で簡単に確認できます。
次のように記載されている免許番号をチェックしましょう。

★東京都知事(2)第○○〇〇〇号

上記の免許番号のカッコの中の数字は免許の更新回数です。
免許の更新は5年に1度行われるため、上記の場合は営業年数が6年以上であることがわかります。
ただし他の都道府県にも新しく支店を構えたばかりの不動産会社の場合は、国土交通大臣免許に変わります。
その場合カッコの中の数字が1となるため、免許番号の数字が小さいからと言って営業年数の少ない不動産会社だとは限らないのです。
そのためホームページなどで会社の概要や実績も一緒に確認しましょう。

行政処分歴はインターネットでも調べられる

不動産会社の選び方で押さえておきたいのが、行政処分歴の有無です。
例えば上限以上の仲介手数料を設定していたなどです。
上記のような宅地建物取引業法に違反する業務を行っていた場合は、行政処分を受けていることがあります。
行政処分歴の有無はインターネットで検索すれば簡単に調べることが可能です。
以下の検索サイトを利用しましょう。

★国土交通省ネガティブ情報等検索サイト

また地域の不動産会社を管轄している国土交通省の窓口でも確認できます。
行政処分歴の有無を確認しておけば悪徳業者に不動産売却を依頼するリスクを減らせるため、必ず上記の方法を利用して確認しておきましょう。

一括査定サイトを利用すれば自分に合う会社を見つけやすい

これまで紹介してきたポイントをチェックしながら不動産会社を選べば、自分に合った不動産会社を見つけやすくなります。
しかし1軒1軒不動産会社をインターネットで調べたり、店舗に足を運んだりするのは大変です。
これからやるべきことが山ほど残っていて労力を必要とするのにもかかわらず、不動産会社を見つけるだけで疲労困憊してしまうでしょう。
選び方の一つとして、まず一括査定サイトを利用して、ある程度不動産会社を絞るのがおすすめです。
一括査定サイトに必要事項を記入して送信すれば、後日不動産会社から査定結果が届きます。
無料で査定してもらえる上に売却相場や営業マンの質もある程度わかるため、自宅にいながら不動産会社を数件に絞れます。

不動産売却の相場をつかめる

一括査定サイトを利用して複数社に無料査定をしてもらえば、適正な売却価格を把握できます。
提示された金額が実際の売却価格になるわけではありませんが、大まかな売却価格はつかめます。
相場勘をつかめるだけでなく、他の不動産会社よりも売却価格が安過ぎるなどの怪しい不動産会社も見極められるでしょう。
極端に売却価格が安かったり高かったりする不動産会社は、実際に不動産会社に足を運ぶ前にやりとりを終えることも可能です。
また最終的な売却価格を決めるのは売主のため、売り出し価格を決める際の参考にもなるでしょう。
ただしこれまで説明してきたように、価格だけではなくサービスや実績、営業マンの質なども含めて考えることが大切です。

優秀な営業マンか否かを見分けやすい

一括査定サイトを利用すれば、営業マンの力量を見極められます。
以下の点をチェックしながら営業マンとやりとりするのがおすすめです。

  1. 質問に対して的確な答えが返ってくるか

  2. マイナスポイントも伝えてくれるか

  3. 依頼主の目線で話してくれるか

質問に対して的外れな答えが返ってくると「知識が少ないのかな」「この人に任せるのは不安だな」と感じるでしょう。
知りたい情報をきちんと伝えてくれる他、マイナスポイントについても伝えてくれる営業マンならば信頼感が持てます。
また専門用語を多く使っていないかも確認しましょう。
依頼主の目線で物事を考えてくれる営業マンは、素人にもわかりやすい言葉を使って説明してくれることがほとんどです。
上記の3点と宅建士の資格の有無をチェックすれば、机上でも優秀な営業マンを見つけられる可能性がグンとアップします。

不動産売却に役立つおすすめの一括査定サイトの見分け方

不動産会社を見つける際に役立つ一括査定サイトはメリットが多いですが、次のような点には注意が必要です。

★サイトによって特徴が異なる

例えば中小不動産会社が多いサイトもあれば、大手不動産会社が多く登録しているサイトもあります。
中小不動産会社を希望しているのにもかかわらず登録している会社が大手ばかりの場合は、希望に沿う不動産会社を見つけることができなくなってしまいます。
得意としている業務や対応地域もバラバラです。
そのため一括査定サイトを利用する際は、登録している不動産会社や得意分野、対応エリアなどが明確になっているかを確認して自分に合うサイトを選びましょう。

不動産売却をする際におすすめの一括査定サイト

不動産売却の一括査定サイトでおすすめなのが「鯨鑑定士の不動産売却・投資」サイトです。
おすすめのポイントを以下にまとめました。

  • 登録している不動産会社がわかる

  • 得意分野や対象エリアを選べる

  • 不動産売却について依頼主の目線になってわかりやすく解説している

  • 不動産鑑定士が不動産売買の手順や売却を成功させるためのポイントを解説している

サイト内の「査定業者を一括比較という項目」では、登録している不動産会社の情報や得意分野、対象エリアなどを調べられます。
どちらかと言えばマンションの売却を得意としているため、マンションの売却を考えている人には特におすすめです。
また素人にもわかりやすい言葉遣いで不動産売買の流れを解説しているページもあります。
さらに不動産鑑定士による実体験をもとにした様々な情報も得ることが可能です。
一つのサイトで得られる情報が多いため、初心者は特に「利用しやすい」と感じるでしょう。

まとめ

今回は不動産会社の選び方について解説しました。
今回紹介した内容を一つずつチェックしながら、不動産会社を絞っていきましょう。
事前に不動産売却についての知識を得ておけば、スピーディーに納得できる不動産会社を見つけられたり不動産売却ができたりする可能性が高まります。
ただし不動産売却に不慣れな人が自分の力だけで、不動産会社を見つける段階から不動産売却までを行うのは難易度が高いです。
選び方のコツとしては一括査定サイトを利用して、不動産会社を見つける際の負担を減らしましょう。
専門家が不動産売却のノウハウを教えてくれる査定サイトならば、スムーズに不動産売却をするためのコツも知れるためおすすめです。


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