日本を支配する「世間体」。同調圧力、イジメ、ハラスメント……私たちの生きづらさの正体とは!?
「世間体が気になる」「世間体が悪い」といった言葉に象徴されるように、私たちは常に「他人の目」を気にしながら生きています。日本人はとりわけ、世間体を気にするがあまり個人として自由に生きている人が少ないと指摘されることがあります。日本社会を空気のように覆う「世間体」とはいったいどのようなものなのでしょうか。マックス・ウェーバー、ゲオルク・ジンメルなどの研究で知られる歴史社会学者の犬飼裕一さんは、このたび『世間体国家・日本』(光文社新書)を上梓しました。本書で犬飼さんは世間体の構造