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【sitrep】GW奥多摩オールスターダム大戦 2018.5.1【ingress】

※これは書いたのは私ではなく、RoogarさんがGoogle+に投稿したものを許可をいただいて転載しているものです。


【GW奥多摩オールスターダム大戦 #1】

始まりは我らR16の頭脳であるくじら+Kujira 69さんが、どういう風の吹き回しだかダムに狂ってしまったことでした。
暇があれば奥多摩方面のダムを訪れ、ダムと自分を収めた自撮り写真やら(「そういうのはインスタに貼れ!」と言いたいところですが、まぁインスタに貼られても困るような写真ではあるかもしれません)、"ダムと俺"と題したポエムをHOに書き込むので、みんな正直困惑していたのです。

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そしてGW初日。くじらさんは相変わらずのダム詣ででしょうが、R16を始め、多摩新選組や八王子勢など近隣の青AGたちも、みんなそれぞれのGWをエンジョイするために各地に散っておりました。
そんな行楽日和のひとときの中に、青梅あきる野の緑が作戦らしき行動を起こしているという一報は飛び込んできたのです。
この情報はR16の迅速な連絡システム(おもに後北条氏の遺構を利用した狼煙)によって、秩父湖のダムにいるくじらさんにも、もたらされました。

「ダムは大きくたくましい。そして人間はちっぽけだ」
「ワケのわかんないこと言ってないで、対策プランちゃっちゃっとお願いします」
「迅速かつ容赦ないカウンター。いま緑が作っている多重CFを完成後30分も経たないうちにぶち壊し、それを上回る大きさで五重くらいに囲っちゃう」

さすがです。こういうことにかけては、くじらんの右に出る人はいません。
あとは人数の確保です。あいにくとそれぞれの休日のために、あちこちに出払っている中、なんとか近場にいる人たちを緊急徴用。
東京サマーランドではDJ班長+djhanchoがちこちゃん+chiko cocoと遊園地デートを決めていました。中央本線の山梨四方津あたりにいたのは、北海道から東京西部までを縄張りとするRESの重鎮+hayuitいとこさんです。
そこから近い上野原には、多摩新選組のうな+鰻ワン子さんと+チェロットcherottさんが餃子とラーメンを食べに来ていました(昭和な店構えの昔ながらのラーメン屋さんですが、美味しいらしいです)。

「るーがーさんはいまどこにいますか?」
「いまちょうど藤岡裕大が逆転タイムリースリーベースヒットを打ったとこなんです!ち! ば! ロッ! テ! ち! ば! ロッ! テ!」
「分かりました。最初からアテにしていなかったんで、そのまま7回裏に飛ばすジェット風船を膨らませていてください」
戦力外通告ありがとうございます!
「かき集められるメンバーの位置から逆算できるプランは、南はサマーランドと中央本線梁川駅のライン」
Ingressのときだけ稼働する明晰な頭脳から弾き出される即席プラン。そしてくじらん、基点はどこ!?
「それはダム。大きな懐で水と人間の生活を包み込む秩父二瀬ダム。はい、みんな行動開始!」

スクランブルとは言え、関わっている面々の練度から言えば、1時間以内に完遂できる作戦です。
しかしこれが日付をまたぐときまで続く長い長い戦いの、ほんの始まりだったとは、誰も知るよしがなかったし、8回の表に試合クラッシャー、シェッパーズがマウンドに上がる姿をハラハラしながら見守っていた私は、ぶっちゃけそれどころではなかったのでした。
<続く>


【GW奥多摩オールスターダム大戦 #2】

さらに集まる緊急徴用メンバー。
五日市の地場産醤油店キッコーゴに醤油を買うために訪れていたのは、多摩新選組のトニー叔父貴+Tonybus resとこあに+koaniani iさん。そして滝山付近を流していたのは、やはり多摩新選組の+MrBrackyブラッキー先生。
たまたま楢原方面にいた八王子HOの+beowulf IRさんとJunさんが、あきる野と八王子の境にスクランブル出撃。
小菅村の辺りをツーリングしていたのはVulture3氏。そして恒例の週末奥多摩詣ではチーム班長の+mina chan。

期せずして久々にR16、多摩新選組、八王子、チーム班長にまたがる混成作戦となってまいりました。
R16も負けてはいられません。五日市にいた+Chilinosukeさんと+ten masoさん、日の出にいたSnow Mikuさん。
「使えるやつは死にかけでも使う」
ボスの厳しい方針のもとに駆り出されます。

現在進行中の緑の作戦を邪魔するか否かが当面の議論となりましたが、+Kujira 69さんが、
「ダムに訊いたら『造らせるだけ造らせてやれ』って言ってる」
と、またもやワケのわからないことを言い出したので、「逆らわないほうがいいよ、なんかやべーよ」と、みんな小声でつぶやきながら承諾。一斉行動の時間に合わせてそれぞれのポジションに散ります。
くじらんに対抗したのか、サマーランドにいる+djhanchoから、「サマーランドと私」と題された
ポエムと写真がHOを埋め尽くしましたが、さすがみんな百戦錬磨です。手慣れたスルースキルを発動し、特に大きな混乱はありませんでした。

シェッパーズ-内の必勝リレーが日本ハム打線を抑え込む中、作戦班も行動開始。
電撃戦という言葉すら生ぬるいほどのスピードで進むリンクカット。そして緑CFの頂点破壊と同時にあっという間に通るロングリンク。
作成目安タイムの直前には、サマーランドからリンクを飛ばす予定の班長から、顔出しパネル写真が次々と送られてきてみんなをちょっぴり不安にさせていましたが、今回ばかりは仕事を忘れなかったみたいです。

スムーズに進んだ作戦は書くことがないくらい、あっさりと終わってしまうもんです。
ただちに完成する緑の作戦範囲を包み込むようかの巨大CF。もっとも完成直後に二瀬ダムの方から「Muすくねえぇぇぇ!!!!」という絶叫が響いてきたような気もしますが、まあ山ばっか囲ったってそんなもんでしょう。

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「じゃあそろそろ餃子食べに行ってきてもいいですかー?」
うなさんの一言を皮切りに、作戦参加者のほとんどは、それぞれのGW本来の予定に戻っていきました。
しかし戦いはこれでジ・エンドとなったわけではありません。
サマーランドの近辺には、さっきまで自前の作戦に関わっていた青梅あきる野ENLの皆さんがいまだ軍勢を維持し、反撃の機会を虎視眈々と伺っていたのでした。
<続く>


【GW奥多摩オールスターダム大戦 #3】

こちらのCFの完成から程なくして、南東側の頂点サマーランドから近いところにある商業施設コピオで、ENL勢のFFが始まりました。
ただちに至近にいたブラッキー先生が妨害のため急行。
「FFをいったん中断してドーナツ食いに行きました」という報告が送られてきましたが、もちろん彼らがこのまま解散するとは誰も思っておりません。
日も落ちかけてサマーランドも閉園となる時間。
こうなった場合我々も経験がありますが、外周道路の爆風が中に届くギリギリのところから、とにかく数で無理やり押し切って焼くほかに手はないです。

どのタイミングかは分からないが、人数が揃っているうちにこの手段に打って出てくることだけは間違いない。
くじらんの読みに従い、担当とメンバーを入れ替えた第二次構築勢が密かに配置に付きます。
梁川には小菅から回ったバルチャーさん、サマーランドにはてんまそさんに加えて、新たにダーハマこと+51 hammerさんと+烏黒さん、+kia torくんのR16実行部隊中核メンバーたち。

そして二瀬ダムはもちろん、「BiSHの中で推しメンバーはハシヤスメ・アツコだってダムが言ってる」と、いよいよヤバいことを口走りだしたくじらん。
ENL勢がサマーランドの頂点を壊したら、ちょっとタイミングをずらして再び沈める算段。
いささか意地が悪い気もしますが、くじらんによると「ダムのお告げでそうなってる」らしいですから仕方ないですね。

午後7時、今まで息を潜めていたENL勢がサマーランドに出現。ギリギリの人数ながらガッツで頂点を焼き切り、その後は南に下ってあきる野と八王子の境に再び多重の構築を開始しました。ナイスファイトです。
それに合わせてこちらも行動再開。緑CFの再破壊にはじゅんさんに加えて、さらに八王子から+くまだくますけさんが参戦。いよいよ多摩AGオールスター戦の様相を呈してまいりました。

サマーランドの入り口も取り返し、緑が解散したであろうタイミングを見計らって、再びどーん、本日二度目の水没。
時刻はいつしか22時をまわり、それぞれの動き出しから半日にもなろうかとしていました。
本来ならこの辺で「みんなおつかれしたー」となるところですが、しかし"ダムのお告げ"はまだノーサイドを宣言せず、さらなる戦いを要求してくるのでした。
<続く>


【GW奥多摩オールスターダム大戦 #4】

二度目の水没も完了し、現場組もHOもいよいよお開きモードが漂う中、それを押し留めたのは、とうとう「ダムは太陽からの毒電波の巨大受信機なんだよ!」と、後戻りのできないことを口走り始めたくじらんでした。
梁川駅待機を解除して帰宅しようとしていたバルチャーさんに待ったをかけます。
「いや、でも緑がここを壊しに来るとしても、早くても朝方でしょ?」
「そんなことない。サマーランドを壊した足で、今ごろ全力でそっちに向かっているはずだってダムが言ってた」

そうは言ってもあきる野から山梨の梁川までは、直線にしても相当の距離があります。
みんなも半信半疑でしたが、なにせ「毒電波」とか言い出してるので逆らうわけにもいかず、仕方なしに作戦モードをそのまま維持。

しかしダムのお告げが正しかったことが証明されたのは、二度目の水没からわずか15分後でした。
梁川に突如光る攻撃通知。「ホントに向かってた!」「1時間経たずに到着してるよ、すげーな」と大盛り上がりの一同。

「じゃあせっかく来ていただいたのにホントに悪いんですが……、彼らが梁川の頂点を壊したあと、帰路の3分の1くらいに着いた頃を見計らって、バルチャーさんもう1回水没させちゃってください。我ながら相当性格が悪いと思うんですけど……、なんせダムがそう告げているので」
潜伏していたバルチャーさんが梁川を再び取り返し、どーん、三度目の水没(Interマップの抜き出し画像が毎回ほぼ同じ内容なのは仕様です)。
おつかれでしたー。いやー、今日はめちゃくちゃ楽しかった。

…………誰もが今度こそお開きモードに入ろうとしていたところに、ストップをかけたのはまたもやくじらん。
「ちょっと待った! みんな待った!」
「…………今度はダムは宇宙人エロヒムが作ったとか、そんな話?」
「違う違う! 誰か来た! こんな山の中のダムに誰か来た!」
あまりの意外な展開に、さすがにみんな戸惑います。
「裏社会の人が死体沈めに来たとか……」
「いや、どうやら一人みたい」
「いずれにしろ警察呼んだほうがいいんじゃないの?」
「なんで?」
「湖に飛び込んだりしたら大変でしょ?」
「あー……」
「だってこんな時間に秩父の山中のダムをわざわざ訪れるなんて、自殺志願者か強度のダムマニアかIngressエージェントくらいのもんじゃない?」
「…………」
「…………」
「ダムマニアのIngressエージェントだ!!!!!」

やがて二瀬ダムに灯った攻撃通知に輝く名前はCountZERO000こと+Reiko Kitaさん。どうやら関越道をかっ飛ばして、北側の頂点を急襲しに来たらしいです。
あるいはダム好きとして、にわかのくじらんに「このファッションダムマニア!」と一言言いに来られたのかもしれません。
いずれにせよ意外な人物の飛び入り参戦により、この長い一日の戦いはさらなる延長戦に突入するのでした。
<続く>


【GW奥多摩オールスターダム大戦 #5】

しかし大変なことになりました。
このまま二瀬ダムにて「どのダムが好き?」「あれ、いいよねー」なんて和やかな会話になってくれれば問題はありません。
野球に例えれば、ロッテファンと日ハムファン、贔屓のチームは違っても、顔を突き合わせれば友好ムードで野球談義に花を咲かせるのが普通なのですから。

だけどそんな良識のある野球ファン同士でも、
「おめえんとこのアルシアとかいうならず者が、うちの大事な黄金ルーキーにスパイク上げて突っ込みやがったな!?」
「貴様んとこのシェッパーズとかいう奴だって、その後アルシアにわざとぶつけてやがったじゃねえか!」
などと、昨夜のようにちょっとしたきっかけで険悪な事態になってしまうものです。

「オレのダムに何しに来た」「いいや、ここは私のダム」(国土交通省からのお知らせ・二瀬ダムは関東地方整備局の管理です)などと、殺伐とした雰囲気になるやもしれません。
そうなると、なんせ二時間サスペンスのオープニング舞台みたいなロケーションですから、最悪の事態になることは充分に考えられます。
しかし誰かを向かわそうにも、秩父湖はR16の活動エリアからおいそれとすぐに行けるような場所ではありません。

そんなとき、無茶な人の囲い込みには定評のあるDJ班長が、秩父湖の比較的近く(とは言っても結構離れてますが)に、+雪だるまくんのログを発見しました。
雪だるまくんは、その超アクティブな活動っぷりで、両陣営にその名を知られるエージェントです。

「雪だるまくん? こちら西多摩地区のなごやかゆるふわRESコミュニティ、R16です。じつはかくかくしかじかで、今すぐ二瀬ダムに二人の仲裁に行ってくれない? あとついでにそこから梁川とサマーランドにリンク飛ばしてCF作って」
そんな深夜の厚かましい頼みを快諾する雪だるまくん。
そして手が離せないくじらんに代わって、班長が即興で人員の割り振り。
「ハッピー・マンデーズ方式でいきます」
「……意味分かんないんですけど」
「ショーン・ライダー(Vo)、カヴ(G)、ポール・ライダー(B)、ゲイリー・ホエーラン(Ds)、ベズ(ベズ)の編成を、そのままくじらん(ダム死守)、雪だるまくん(リンカー)、バルチャーさん(梁川防衛)、てんさん(五日市哨戒)、はまーさん(はまーさん)にコンバートで」
「そのベズっていったい何やる人なんすか?」
「曲作りもせず楽器も弾かず、ただステージを意味もなく徘徊する役目の人」
「……なんとなく理解できました」
「もっと分かりやすく言うと電気グルーヴにおけるピエール瀧」
「そっちを最初に言ってよ!」

はまーさんはR16におけるベズ(あるいは瀧)。そんな立ち位置が確定している間に雪だるまくんが二瀬ダムに直行。
その間にゼロさんはAXAわんこも物ともせずに、ガッツで頂点を一度焼き切っていました。さすがです。
そこに現れる雪だるまくん。WWEのロイヤルランブルに例えると、ラストの二人にジョン・シナ(ゼロさん)、AJスタイルズ(雪だるまくん)が登場するような畳み掛けっぷりですね。興行だったら超満点ですね。

2対1の展開になり、改めて二瀬ダムから底辺に飛ぶ2本のリンク。どーん、本日4度目の水没。
その後も同地にて熾烈な攻防が繰り広げられましたが、そんな楽しいバトルのひとときも弾切れで終了。今度こそホントに解散です。
「【ダム速報】ダム」。
意味不明な班長発のCOMMと共に、実に12時間にも及んだ本日のオールスターダム大戦もついにノーサイド。
参加された両陣営の皆さん、ホントにホントにおつかれさまでしたー。

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