学校に行かない時間を生き生きと過ごす親子の話 #不登校

Kくんという男の子がいます。
その子は私が参加していた不登校親の会にたまに顔を出していました。

彼は学校に行かない時間を楽しんでいたように見えました。
革のかばんを手作りしたり、昆虫を捕まえて調べたり。お母さんと一緒に遠く(沖縄だったかな?)までサイクリングしたり。親の会では、手作りしたものを披露してくれました。

会に集まる親御さんの多くは、悲しそうな顔をして参加される方も多いのですが、そのお母さんはいつも飄々とした顔で参加していました。
Kくんのことは、誰も心配していないようでした。

そして、結局農業を学ぶために勉強を始めて、農業高校に入ったそうです。

友人から、こういうケースも聞いたことがあります。
友人の知り合いに、不登校の男の子を持つ人がいたそうです。

ある先生がこう聞きました。
「学校に行かない時間をどうやって過ごしたいの?」
その男の子は「サーフィン」と答えました。他にもいくつか活動を上げました。
そこから、彼は自分のしたいことを試して元気になっていったそうです。

好奇心は、学びの原動力であり、ウェルビーイングの構成要素でもあります。
私は、いくつかの不登校の事例を見てきて、好奇心を抑え込まずに伸ばすことで、自然と次の活動・進路が見つかる気がしています。
逆に学校に行かないことが恥ずかしいと思って、閉じこもってしまうような環境を作ると、なかなか学びたいことが見つからないのではと思います。
(私が経験したそういう時代はとっくに過ぎているのかもしれませんが・・・)

休むことは大切ですが、押さえ込む必要はないと思います。
今ある時間を使ってたくさんの経験をしてほしいです。

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