バーに並ぶグラスだ。崖っぷちに積み重なって息を殺している。少しずつ歪んでズレて、それでもようやくライトの反射で存在を誇示する。触れたらいつでも崩れ去る準備は出来ていた。朝が来て命が吸われるまで、眠れない。
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