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『ウィニング・アローン』がとてもいい本だった

為末大さんの最新作『ウィニング・アローン』(プレジデント社)がとてもいい本だと思ったのでNoteを描きます。為末さんの本は、これまでほとんど読んでいる気がしますが、個人的には一番ぐらいオススメでした。

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(↑実際の本。ページの角を折った数が、普通の4倍は折った気がする)

このNoteでは、なぜこの本が面白いのか? どういう人にオススメなのか?を伝えたい!と思います。ただ、前提として私は為末大さんによってチャンスをもらい、引き上げてもらったと思っており、恩義を感じていますし、この本も献本頂きました。ですので、この書評が客観的か?と言われるとよく分かりませんし、わかる必要もないと思っています。

でも、それを差し置いてもこの本は「為末さん!待ってました!」と僕は思いました。

(参考:為末さんとの対談集↓ とても可愛がってもらい、何度もイベントをさせてもらったり、対談させて頂きました)

『ウィニング・アローン』は、なぜいい本なのか?

なぜ、この本がいい本、と感じたかというと、それはやはり「為末さんだからこそ書ける本」だと感じたからです。私はオタク気質があり、なんでも研究する癖があるのですが、面白い本などを献本頂くと、読了後に「著者と編集者」の組み合わせを見ます。そして「観察」します。

というのも、著者と編集者にはそれぞれ「得意分野」や「苦手分野」があるようで、たとえば、この著者とこの編集者が手を組むと、こういう本ができるのか?というのを私なりに研究するのが好きなのです。こうやって見る事で、自分が作品作りをする際に参考にしていますし、この結果は、普段の業務でも活かしていたりします。(経営者として「人事戦略」に活かしている面が多分にあります。)

とにかく、この『ウィニング・アローン』という本は、為末さんの魅力がいかんなく発揮されている本だな、と私は感じました。編集者はプレジデント社の中嶋愛さん、という方のようです。(私はまだお会いした事ないです)

『ウィニング・アローン』って、どんな本なのか?

この本は、主に、コロナの影響を受け東京オリンピックが延長になったアスリートへ向けて書かれています。が、それに限らず「人間観察」に興味がある人なら楽しく読める気がしました。

内容は、どうやってアスリートが、日々の自分を観察し、高いパフォーマンスを出し続けるのか、頂点を目指す人へのアドバイス、反対にどうやって引退を受けれていくか、怪我と向き合うか、などが書かれており、まず為末さんの「届けたい」という気持ちが溢れているな、と思いました。

加えて、過去の為末さんのアスリートとしての体験を「メタ認知→構造化→分析→Sowhat?を出す」というのが繰り返し行われており、私たちは為末さんの体験を追随することで「自分の仕事に当てはめるとどうなるのだろうか?」とか「これは自分のケースだとどうなるのか?」を考えやすくなっている、と感じました。普通、こういう「人間論」的なテーマは、抽象的なコンセプトや、ふわっとした話だけで終わりがちなのに、ここまで実用的/再現可能なレベルに落とし込まれるのは、さすがの為末さんだな、素直に凄い、と唸りました。

(私がいうのもおこがましいですが)為末さんの作家としての才能の一つは、やはり「観察力」と「言語化」だと思いますので、これがうまくミックスされていてると感じました。

何より、私は読んでいて、ワクワクしました!なぜなら、こういう「著者の才能」が遺憾無く発揮されている本が私は大好物だからです。

なぜ、このNoteを書こうと思ったのか?

2つあります。

まず一つは「書いた方がいいな」と思ったからです。この『ウィニング・アローン』はとてもいい本だと思うのですが、おそらく、コロナの影響もあり、アマゾンを見るとまだレビューが付いていませんでした。私も著者だからこそ分かりますが、このコロナのタイミングで大々的にプロモーションするのは、気が引けるのもよくわかります。自分で自分の本を押し出すのはちょっと難しい。ならば、他人なら書いてもいいかな?と思ったのが一つです。

もう一つは、「恩義」です。私は「自分が成果を出す前からずっと応援してくれている人への恩義を絶対に忘れない」というのを大事にしたいと思っているのですが、為末大さんは、まさにその一人です。なので、その為末さんにちょびっとでも恩返しできたら嬉しいな、喜んでもらえたら嬉しいな、とおもって書きました。沢山献本頂く中で「本当に自分が面白いと思えた本」だけを紹介したい、とも思うので、この本はぴったりだな、と思いました。

ぜひぜひ、お時間とお金に余裕がある方は、為末大さんの最新作を読んでみてください。



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