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憧れを売る仕事と、モノを売る仕事

最近、いわゆる「有名人」という枠の人でも、明らかに2つのパターンがあると感じている。1つは、「憧れ」を売る人たち。これは芸能人がわかりやすいが、見ている人や、フォローしているひとが、「私も、自分も、こんな人になれたらいいなぁ」と思う人だ。可愛いとか、素敵だ、とか、お金持ちで自由な生活とか、そういう類の「憧れ」を売る仕事だ。

ただ、結局、僕らが芸能人のインスタグラムを見ても、正直、それになれる可能性は高くはない。それでも人が喜んでそれらに時間やお金を投資するのは「憧れ」には高い値段がつくからだろう。その意味で彼らは「憧れ」を売っているわけだ。

もう一つは、「モノやサービス」を売る人だ。これはどちらかというと、アーティストや、起業家、職人が近い。価値の高いサービスやモノを作り続け、届けられる人。誰かに「役に立つもの」や誰かのこころを動かすものを作り続けられる人。

憧れには憧れをキープするためのコストが必要だろうが、モノやサービスを作るには、それとは次元が違うぐらいに生みの苦しみがある。一度作ると、後世にも残り続ける、という特徴があるが、その過程は、とてつもなく大変だ。

最近ビジネス芸人という言葉ができているらしいが、その中でも、いくつかの種類がありそうだが、それら違いは、やはり「何を作って売っているか」に尽きるのだろうか。と感じた。事業を作る人は後者であり、憧れを売る人は前者である、ということだろう。


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