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#136 2年ぶりの彼氏?【恋日記】

【前回までのあらすじ】

2023年7月25日(火)の日記

今日はフォトグラファーKが3度目のデートにして、初めて我が家に来る日。とりあえず睡眠はとれたけど、短時間だった。すでに朝の6時にKからLINEが届いていた。
「車だとお酒が飲めないから電車で行くね」
そうなんだー。家でゆっくりした後、日中は暑いから車に乗せてもらって回転寿司屋に行きたかったんだけどなぁー。暑くなければ歩いて行けなくもない距離だが…さすがに気温38度は無理だ。


予定がガラガラと崩れる

Kが玄関の扉を開けて対面。そこで感激のハグ!からの〜、キス!みたいな流れを想定していたのだが、電車となるとまた予定が変わってくる。激アツの中、ランチを食べに外出するわけにはいかないので、家で食事を提供する方向に変更。この時期だからそうめんにしようと思い、薬味やかき揚げなどを購入するために、スーパーに行かないと!
じゃぁ駅までKを迎えに行って、そのまま2人でスーパーに行くことにしよう。

「駅前に用事があるから駅まで迎えに行くよ」とLINEを送ったら、
「暑いよー。Google マップで場所わかったし、散歩がてら行くから」と遠慮してきた。
「そう思ったけど、頑張っていく!到着時刻がわかったら教えてね」
そして、駅前のコンビニで待ち合わせ。
さすがに2回目のデートの時ほどの心臓バクバクはないが、すでにコンビニ前に立っていた前回と同じ服装(笑)のKを発見して気持ちが高揚する。両腕のタトゥーと耳のピアス、そしてガタイのいい体型に黒いサングラス…実家近くのエリアならよく見かけるタイプだが、のどかなこの町では完全に浮いた存在だ。そんなことはお構いなく、私はルンルン🎶

とりあえずスーパーに誘い、彼はそこでアルコールなどの飲料を、私はお昼の食材をチョイス。Kはロング缶4本とコカコーラを2本かごに入れた。暑い中電車賃をかけてきてくれたので、ここは私が支払うことに。もちろん、彼も支払うつもりでいたようだが。私が全額支払ったことに関しては、ありがとうとかはなくて普通に甘えてくる。その辺は全然オッケー。

飲料の入った重たいレジ袋を下げて、団地までの約12分ほどの道のりを2人で歩く。私も日傘を持っていたし、10時半とはいえ外はめちゃくちゃ暑いし、さすがに今回は手を繋ぐのは申し訳ないと思いやめといた。自律神経の影響か汗があまり出ないため、熱が体内にこもって表面が熱くて仕方ない。かといって体温を計ると36度しかないのだが…。

Kの家の最寄り駅は(私の実家の隣駅だが)地下鉄なので、移動も常に車窓からの風景が見えないトンネルの中。地上を走る電車に乗って、小旅行気分で、来る途中もとても楽しかったと言っていた。小旅行って…普通に東京都内の通勤圏内なんですけどね😅。しかもこの辺りは人通りも少なく、田園風景もあるのどかな町で、人がごちゃごちゃしている実家の方とは全く景色が異なるのも、Kはいたく気に入っていた。

じれったい!!

部屋に着いた時点でKは汗だくだったのでシャワーを勧めてみたが、何はともあれエアコンの前で休憩させてほしいということで、冷房と扇風機を強めに設定。Kは1番涼しい場所でくつろぎながら、ロング缶を飲み始める。
えぇー、なんか既に違うーー!!汗だくでもいいから、部屋に入ってやっと2人きりになったんだから、むぎゅーとかしてほしかったんだけど。私的には、ムードとか前置きとか会話とかは何もいらないから、もぉー早く!早くっ!!早く合体したーいっ!!って気持ちだったのだが、エアコンの前で涼み始めてからのKはなかなか動かず、2人の間に微妙な距離感をとったまま、テレビやYouTubeを見ながらどうでもいい会話をするという無駄な時間が流れていった。

いや、私はそんなことがしたいんじゃなくてさぁー。早くKの体に触れたいんだよー。そして、いっぱいいちゃいちゃしたいのに…
1回目のデートの出来事は既にリセットしているので、私的にはまだKを好きになってから実際は手つなぎしかしてないことになってる。とにかく、抱きつきたいのに…早くアクション起こしてよ〜。

1時間ちかく経っているのに相変わらず興味のない話をしているK。今日は話がしたいんじゃなくて、とにかく触れ合いたいんだよー。喋っている彼の顔を間近で見て、またムラムラとしてきた。そう、あのエロい唇が私を誘っている。いや実際は誘ってないんだけど…無性に我慢できなくて私の目が彼を誘っているのだが、彼は私が話を理解できずに黙っているのだと勘違いしているのか「えー?今の話、理解できないの〜??」とちょっとずれたことを言ってくる。いや、そうじゃなくてさぁ、私の目からエロビーム出てるのわからない〜?もうおしゃべりはいいから早くいちゃいちゃしようよー。
Kから何もしてきてくれないし、そうかといって自分からする勇気もなく。Kに抱きついてキスしたい気持ちを抑え、立ち上がって別のことをしたり、少し離れた場所でバランスボールに乗ってゆらゆらしてみたり。

ようやくKが、「こっちにおいでよ」と、近くに座るように促してくれた。おっせぇ〜よ〜。もっと早く言ってよー。私、奥手なんだからさぁー。少しはにかみながら隣に座る私。いつものようにちょっと口をとがらせて、甘えた口調で「キスしたぁーい😙」「甘えたぁーい🥰」と言ってくるマザコン男。そしてようやくシャワーを浴びて…その時を迎える。

マザコンとのセックス

お互いそのつもりだったので、その後はわりとスムーズに進んだ。初めて見るKの体には、お腹と腰にもタトゥーが入っていた。すべすべしたもち肌が柔らかくて触り心地よかった。メガネをとると乱視で見えないらしいが、素顔もみたかったので外してもらう。メガネをとった顔は普通の45歳のおじさんだった笑。あれ?私なんでこのおじさんを好きになったんだろう?と一瞬思ってしまうくらい普通だったが、もうスイッチはオンになっている。

人によっては、前戯にじっくり時間をかけて女性に尽くすタイプもいるが、この人はそうではなかった。
コスプレ好き、S寄り、自分中心のセックス…。これ全部アキヒコじゃん!!性癖も似てれば、タイプも似てるなぁー。もっとも、19年の間にすっかり慣らされているから、別に何も動じないけど。むしろ、似たようなタイプの方がなじみやすいかも。

そしてサードバージンを捧げることになるのだが、正真正銘のバージンの時と同じくらいの痛さ!激イタ!!気持ちいいとか、そういうのは全くなく、ただただ痛みに耐えている苦痛の時間だった。これを性交痛というのか。子宮をとって中をいろいろ縫合したりしたせいで狭くなってしまったのか、加齢により入り口自体が萎縮して入りづらくなってしまったのか、彼との形がいまいち合わないのか、なんだかよくわからないけど、口に出る言葉は「痛い!」のみ。
彼はと言えば…もちろん多少は加減してたと思うんだけど、特に気遣いはなし。
「なんで痛いのかなあ〜。この先も痛いのかなあ〜😢」
不安がる私を特に心配する様子もなく
「そのうち慣れるんじゃな〜い?」とK。

そして彼とのセックスはと言えば…。
私がさっきまで履いてたソックスがシースルーの生地だったのだが、それを履いてほしいと言う。どうやらストッキングとか、透けて見える生地に萌えるらしい。いわゆるコスプレか。面倒くさかったけど脱いだソックスを言われるがままにまた履く。いろんな性癖があるんだなー。

初めてマザコンとエッチしてちょっとドン引きしたのはエッチの最中に「ママ〜」とか「お母さ〜ん」とか言って甘えてきた。いやいや、私はあなたのお母さんじゃないしさー😓。そもそも年下男性が好みってわけでもなかったから、どう対応していいかもわからないし…。
あげく、「お母さんのおっぱいが飲みた〜い」なんて大きな体したおじさんに言われても、なんて答えていいんだか困っちゃうよ〜💦わかんないから、黙ってたけどさー。いったい幼少期に何があったんだとそっちの方が気になってしまう。
そして、わりと早く終わってくれたので、少しほっとした。

ひとつになれた喜びはあるのだけれど、性交痛にはなんだかすっかり自信喪失して気が滅入ってしまった。終わった後は、ちょっとこの人とは付き合えないかも?という気持ちが頭をよぎるくらいだった。いや、この人というより、セックスを要求してくる人とは誰とも付き合えない…つまりは恋愛をあきらめるということか?
Kに、「エッチはあったほうがいいよね?」なんて、わけのわかんない質問をすると「それはあったほうがいいけど…」という返答。

またここで、Netflixのドラマ「離婚しようよ」を思い出す。男がEDで合体できないと、やはり女は辛いものだ。逆の立場だったら男はどうなんだろう?合体できない女と果たして付き合えるのか?

三大欲求

目的を達したKは、まだベットのうえで痛みに悶絶している私を置いてそそくさと1人でシャワーを浴びに行く。「一緒にシャワー浴びよう😊」とか言ってほしかったんだけど、特にそういう言葉もなく…。
そして、ベッドの上で横たわりながらいろいろおしゃべりするという後戯もなく、、、清々しいほど自分中心だ。

そして、シャワーを浴びて戻ってきた彼が、最初に言った言葉。
「お腹すいたー。そうめん食べたーい!!😄」と甘えてくる。
ま、まぁ…マザコンちゃんだからね。ママがそうめん作らないと…。
でもまだ股間が痛いのでベッドに横たわっていると、そうめんは茹でるだけだし、自分で作ると言い出す。道具が置いてある場所を指示して、ネギや茗荷などの薬味を刻んでもらうことに。
収納棚からザルを出す時、思わず「ウップス!」と英語が出ていた。やっぱり長いこと海外にいると、ちょっとした拍子に出ちゃうんだなー。

そうめんのつゆは、今朝あらかじめお手製のものを作っておいた。ちょっと薄味だったけど、そんな簡単なもので「すご〜いっ!!」とか驚いている。この人はほとんど自炊しないようなので、あまり料理は期待はできない。というか、キッチンに立たせるとこの人のADHD具合がよくわかる。

お湯が沸騰した鍋の中にそうめんを入れても、菜箸を探そうとすらしないでぼーっと眺めているので、私が慌てて引き出しから菜箸を出す。場所を聞きもしないし、探そうともしないんだなぁー。プラスチックゴミも、飲食業していたアツオは、確認しなくても知らない人の台所で機敏にうごけていたが、「何年一人暮らししてると思ってるんだよー」と言っているわりに、フォトグラファーは臨機応変の対応が難しいようだ。

スーパーで買ったかき揚げをおかずに、薬味をたくさんかけて2人でそうめんを食べた。「やっぱり夏はそうめんだよねー!😆」普段家ではそうめんを食べないらしく、いたく感激しているK。
アルコールを飲み、性欲もお腹も満たされてきて落ち着いたらしく、その次にKから出た言葉は「血糖値も上がってきて、何だか眠くなってきちゃったなぁー。お昼寝する?😚」
三大欲求とはよく言ったもので、Kは非常にわかりやすい。
普段昼寝する習慣がない私はそれほど眠くないのだが、ベッドでイチャイチャしたかったので、2人でベッドに横たわる。もう少しいろいろな話をしたかったのだが、彼は瞬時に爆睡。
無呼吸症候群なところもアキヒコそっくりじゃん!!

1人することもなくなった私は、隣でいびきをかきながら寝ているよく知らないおじさんの寝顔を眺める。さすがにまだ会って3回目なのであまりこの顔に慣れないのだが、久しぶりに男の人の腕枕で添い寝するというのは心地良い。本当はもっといろんな愛情表現をしたかったんだけど、疲れてるだろうKを起こさないようにおとなしくしていた。

60分以上はそういう時間が続き、少しずつ目覚めてきたKが、また私に対して、あれして〜、これして〜、とおねだりしてきた。言われるがままにする私。そして、もう一回やりたいと言われ、え〜?!またー?と一瞬戸惑う。せっかく痛みが落ち着いてきたとこなのに、また苦痛を味わなくてはいけないのかー、、、と思ったのだが、それも言われるがままに受け入れてしまう。しかも、2回目もやっぱり痛いじゃん!!😣

でも私に性欲がないわけでもなく、やはり好きな人とはつながっていたいので、相手に対して愛情がなくなっていれば別だけれど、そうでない限りは痛みは何とか堪えてトライしていきたい。彼のために辛抱して…というより、これは私自身の欲求。

1回目の時にすぐにシャワーを浴びに行ったことに対して、もうちょっとベッドでイチャイチャしたかったと話したので、今度は彼なりに横にいてくれたようだが、残念ながらあまり気づかなかった。
もっとこう〜…ムードっていうかさぁ〜、、、
でも考えたらアキヒコにタイプが似てるんだから、この人にそれを要求するのは無理だな。

結局、私がやってもらいたい事は特に何もしてもらえなかったし、やりたいと思っていた愛情表現もいろいろあったんだけど、まぁそれはおいおいと。それにしても、いちいちアキヒコに似てるわー。いや、ほとんどの男がそうかもしれないな。自分の欲求が満たされれば、女の気持ちや欲求は特に気にせず、本能のままに行動する。もうすっかり慣れているので、別にいいんだけどね。

私がシャワーを浴びて戻ってくると、自分だけ洋服着て普通にテレビの前で座ってるし…。もうちょっとベッドの上でさぁ〜、いろいろ甘えたかったのに、、、。そっか、男はその辺はどうでもいいんだな、おそらく。そういえば横浜タワマン住みのHは、行為そのものよりいちゃいちゃしたい方だと言っていたから、彼と付き合っていたらまた違っていたんだろうな。かといって、ペットのようにあんまりネチネチとされるのも好きじゃないから、Kぐらいそっけないのがちょうどいいのかもしれない。

マザコンの彼氏

テレビを見ながら「コーラちょうだーい😀」と甘えてくるK。
でかい息子がもう1人できた感じで、いろいろ甘えてくるのは可愛いんだけどさ。私だってもっと甘えたいんだよねー。クッションの上に寄りかかりコーラを飲んでいるKの膝の上に乗り、首に手を回して抱きついてみる。ずっとこうしてべったりとくっついていたい・・・

関係が長くなると、そのうち体にすら触れなくなる時が来るのかもしれないけど…。でも今はスキンシップできる相手ができて幸せ。

「ここは静かだし、落ち着くよねー。小旅行の気分になれる」
この調子だと、デートは毎回この部屋になりそうだ。
いや、でも私は毎日ここに住んでるから、自宅ばっかりだと飽きてしまうし、いろんなところに出かけたいんですけどー。
「今度ドライブしたーい。車に乗せてくれる?」
もちろんいいとは言ってくれたが、どうも車を出すとアルコールが飲めないのが嫌みたいだ。冬ならまだしも、夏の日中はやっぱり移動が厳しいからなあー。そうなると、わりと早朝から外出か?とにかく夏のデートは選択肢が難しい。どこか一緒に行くのは嫌ではなさそうだが、なかなか場所が決まらなそうだ。夏休みで涼しい場所はどこも激混みだろうし。そうなると、次回はまた家に来るのかな…。もちろんいちゃいちゃはしたいけど、毎回はちょっとなぁー。

「4時になったら帰ろうかな?」
と言ってたKが、その言葉の通り、時計の長針が12をさしたら立ち上がった。自宅に来る途中の道でも、「今日は何時までいられるの?」と聞いたとき「いつもそれ聞くよね?」と言われただけで、明確な返事はなかったのだが… 今日は10時半から4時まで一緒にいてくれた!!なんかそれだけでも超嬉しい!!この後帰ってからも作業があるのに…私とのデートに時間を割いてくれて、なんだか胸がいっぱい。

お別れの時がきてしまった。
玄関で外バキに履き替え、彼からバイバイのハグをしてくれた。
Kの耳元で「(Kは私の)彼氏?」と確認すると「彼氏」と答えてくれた。彼氏なんだー😌。ひなたぼっこ史上最高に年下の彼氏ができた。まだ細くてひ弱な糸でつながっているだけなので、何かの拍子にプチっと切れてしまうかもしれないが、それでも大切な人とつながりができたことの幸せと喜びの気持ちを忘れずに、大事に大事に育てていきたい。

振り返ってみると、5月から6月の間思いを寄せていた図書館司書のあーちゃんて一体何だったんだろう?
今だったらこう言える。Kと私を結びつけたキューピットだと。彼をブロックから解除して、2回目の日帰り温泉デートに行かなければ、あのマッチングアプリを知ることもなかった。ついでに言うと、3回目のお部屋デートの時にあーちゃんが設置してくれたファイヤースティックも大いに役立っている。やはり彼は、意味のある存在だったんだな。こうしてKと知り合ってみると、比較しちゃ悪いけどあーちゃんの軽さや薄っぺらさがよくわかるわ笑。そしてこのブログに、この先あーちゃんが登場する事はないかもしれないなー。

Kが帰った後に冷蔵庫を開けてみると、久しぶりに見かけるアルコールのロング缶。アキヒコと付き合っていた頃には当たり前の光景だったから…。それもなんだか嬉しい。

それにしても、こんなおのろけばかりのブログを誰が読むのか?と思うが、私が読んでいる笑。毎日のようにnoteに思いを綴ってきたおかげで、Kへの気持ちの移り変わりがよくわかりほんとにnote様様?
恋活日記は終わりということで…。

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