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#273 元恋人(後編)

2024年6月15日(土)〜16日(日)の出来事

ブログ2本ではまとめきれなかったので、さらに追加記事💦

前回までのあらすじはこちら⬇️


振り返りできるか、できないか

日曜日はわりと早く目が覚めたのだが、私のベッドにマーを招き寄せ、2人の思いをいろいろ語り始めた。

なぜ別れることになったのか?

引き金は確かにスキンシップに対する不満だったが、これまでずっとブログでマーについてあーでもないこーでもないと疑問や不満を吐露してきたのも、突き詰めるところマーから愛されている実感がなかったというのが原因かもしれない。

「やっぱり(別れることになったのは)俺が悪いんだと思う」

彼がそんな言葉を発したのは、過去の恋愛においても何度か同じ経験があったからだ。

恋人と別れたあと、マーは1度は泣くそうだ。
そして、(元カノに対して)もっとああしてあげればよかった、こうしてあげればよかったと後悔するらしい。
ムカつくところや面倒くさいところもたくさんあるマーだけれど、自分自身も含めてだが、“反省できる人は、成長もできる人“だと思っている。あるいは、そうしたいと思っている人。

「人には絶対迷惑をかけない」という家訓が染み付いているマーは、とにかく人に迷惑をかけることを嫌っている。そういう性質もあってか、(彼女に対して悲しい思いをさせたり、悩ませたりしたことに対して)なおさら自分の行いを悔いるのかもしれない。

ただ残念なところは、ポジティブシンキングだからなのかわからないけれど、しばらく経つとその思いを忘れて、同じ失敗を繰り返すところ😅。
そうは言っても、一応振り返りして反省することができるマーはなかなかエライし、そこも彼の良さの1つなのだろう。

元カレのアキヒコはそれができない人だった。
(暴言やモラハラに関して)こういったところは改善してほしいといった要望を出しても、話し合いすら成立しないアキヒコとは、結局恋人関係を解消した後も友だちにすらなれなかった。

その点、マーは意見を聞く耳を持っている。
アキヒコだったらすぐカッとしてしまうのだけれど、今回の別れの原因含め、ひなたぼっこがブログで綴ってきたマーに対する疑念や思いを正直に話したのだが、意外と冷静に耳を傾けてくれた。

反省ができるか否か、
振り返りができるか否か、
成長したい気持ちがあるか否か、
その辺は、関係性をアップデートする意味でも大きく違ってくる。

ただ、2人とも同じようなドSの俺様タイプでも、アキヒコからは根底に愛を感じていたが、マーからそれは感じなかった。
それ故、別れることになってしまったのだが…。

52歳からの気づき

マーがよく話してくれていたのは、50歳前後のコロナ禍あたりからだんだん考え方が変わってきたようで、これから残りの人生は「社会に還元して生きていきたい、誰かの役に立ちたい」という思いが強くなっていったそうだ。
その1つの表れとして始めたのが、東京オリンピックのボランティア。

それもあってか、ひなたぼっこに対しても
「ひなたぼっこがかわいそうだから家に行ってあげる」
とか、別れのLINEを送った後も
「友達?として、ひなたぼっこに返せるものは返したい」
という言葉が出てくるのだろう。
自分が会いたいから会いに行く、自分がさびしいから家に来てほしい、ではなく、大前提として“自分は誰かの役に立っている“を実感したいのかもしれない。
自己愛が強い人の立場から言うと、「人から感謝されて役に立っている、そんな自分が好き🥰」みたいなことか?

だが今回の別れをきっかけに、彼は本当の自分と向き合うことになった。

「マーは自分しか愛せないんだよ。自己愛が強い人だから」とひなたぼっこなりの見解を出すと、「そうかもしれない…」と過去の出来事と重ね合わせながら、少しずつ自分に気づいていく。
さらにひなたぼっこが、「自己愛が強い男性の特徴」のネット記事を読んであげると、至極納得していた。

これまでのマーは、自分から行動を起こさなくても自然と女性から近寄ってきて、「そんなに悪い子じゃないから付き合ってきた」という軽い気持ちで付き合い始めることが多かったらしい。
とにかく女性には全く不自由することがなかったマー。

ナルシストか何かのネット記事に出ていたが、“俺に彼女や妻がいるのはステータス“のような、「女は持ち物」的な考えかもしれない。特定のパートナーがいないということは、モテない男を意味するからなのか(後は性欲問題もあるけど)。

そうして自分に近寄ってくる女性がいれば、(よっぽど頭や性格がおかしくない限り)それを受け入れていたらしい(体の相性が悪ければ、当然付き合いには発展しないけれど)。

「人を愛するってどういうことだかわかる?」
「自分からめちゃくちゃ女性を好きになったことってある?」
という問いには無言だった。
アツオが言うところの、“愛を与えてもらうばっかりで、与えることをしてこなかった“、そんな交際だったのだと思う。
もしかしたら、本気の恋愛とか死ぬほど人を好きになるとか、感覚的にわからないのかもしれない。

「そもそも、恋愛に関して深く考えたことがなかったから」とも言っていた。

だがそれは、マーが特別というより、そういう男は多いのかもしれないな。いちど恋愛がスタートしてしまえば、そのあとのことは特に深掘りせず、彼女がどういう気持ちでいるとか、どんなことで悩んでいるかなんて気づかない人が多いのだろう。

それに男の頭の中は仕事(または趣味)がメインだから、以前のブログに書いたように、女の存在なんてカレーライスの福神漬けのような添え物としか思ってないだろうし、そんなに真剣に恋愛について考える男の方が少ないかもしれない。
太古の昔から狩りに出て戦っていたのは男だし、それは男脳と女脳の違いからくるのかもしれない。

マーの恋人となった人たちは、結局いくら自分が彼に愛情を注いでも、ちっともそれが返ってこないから苦しくなって別れていったんじゃないの?
マーの元カノが「私のこと好きじゃないでしょ?」と言って去っていったのも、おそらく今の私と同じ気持ちだったのだと思う。
そんな話をした。

俺は自分しか愛せない男なのかも?
徐々に自分の正体に気づき始めるマー。

「じゃぁ俺は(相手を悲しませたり悩ませたりしまうなら)恋人なんかつくらない方がいいんじゃない?これから先はずっと1人で、将来は山に籠る方が合ってるのかもしれない」
と、少し落ち込んでいる様子。

「いやそんなことないよ。マーの言うことを何でも聞く従順なドMか、あるいは母性本能が強い人か、そうでなければ相手からの愛を求めないドライな人とだったらうまくいくかもしれないよ」

「じゃぁ俺、縄師にでもなろうかなー?😔」

ドMちゃんが自分には合っていると認識したうえでの発言なのかわからないが、ハプバーにいる縛り専門のプロのことを言っているらしい(先日フジモンからその言葉を聞いたばかりなのでピンときた)。
でもそもそも今の時代、ハプバーとかあるのかな?🙄

自分についての謎が少しずつ解き明かされ、傷ついて凹んでいるマーがちょっとかわいそうになった。
でも自分と向き合うのって、そういうことだよね。

「よかったじゃん。52歳にして、自分が何者であるかに気づけたんだから😄」
「自分が何者であるか…なんか哲学的でいい言葉だね!」

ひなたぼっこ自身も10代から20代にかけて相当悩んだ時期があったが、やはり自分の正体を知ったとき落ち込んだことを覚えている。
そして2回目が、50歳位の頃か?
要介護になった父を見て、この人の遺伝子を受け継いだ私はきっとアレだなと確信した時も凹んだ。

その後も、恋愛に関してひなたぼっこが過去のブログに書いた様々な検証や分析を滔々と語っていると、それに感心したマーが、
「それだけロジカルにまとめられるなら、本が出せるんじゃないの?」
なんて言ってきたので、
「本なんか出せないよー笑。でもブログには書いてるけどね!」
と返す。
しかしそのうち反応も薄くなり、「よくしゃべるよね〜」と聞くのも飽きてきた様子だったので朝食にすることにした😓。

プライド優先

30代半ばで付き合った13歳年下の彼氏・ミツオの名言。
「恋人は、自分のためのもの」
結局は自分がさびしいから唯一無二の理解者(恋人)を求めるのだという言葉に、なるほどと納得した記憶がある。

以前マーに同じことを言うと、すごく驚かれた。
「えっ?ひなたぼっこはそういう風に思ってんの?俺は違うけどね」
彼の理屈だと、恋人をつくるのは相手のためということらしい。
相手が必要だと求めてきたらそれに応える「誰かの役に立ちたい」という変な理屈。

「じゃぁ、マッチングアプリになんで登録したの?自分が恋人が欲しかったからなんじゃないの?」
「前の彼女と別れて半年ぐらい経った時、ふっとさびしくなったタイミングで登録した」

あぁ、やっぱりこの人も人並みにさびしいと思う感情があったんだ!
それを聞いて少しだけ安心した。
さびしいと感じることのない人は、人として愛情が薄いように思えたから。

「私はさびしい男が好き😊。私が何とかしてあげたいって思っちゃうから」
さびしい時はさびしいって素直に本音をはける男には、思わずヨロヨロと心が傾いてしまう。

「そもそも俺はマッチングアプリなんかに登録するタイプじゃないから」と、常々言っていたマー。

マッチングアプリに課金しないでいるのも、独身男女のサークルや婚活パーティーに参加しないのも、最初はそんなものにお金を払いたくないというケチ根性かなと想像していたが、そっちの理由より、どうやら「プライド」の方らしい。

どんなにさびしくても、どんなに性欲が溜まっていても(その場合は風俗に行くと思うけど、今は梅毒が大流行しているから結局1人で処理するしかないのかな?)積極的にガツガツと彼女を探そうという気はなさそうだ。

それは、今までは自分から動かなくても自然と女性の方から寄ってきたから。
「自分はモテる男、勝手に女が近寄ってくる男」
という自負があるからこそ、自分から女に擦り寄ったりはしないのかもしれない。
しかも、お金を出してまで。
彼女をつくるためにそんなことをするくらいだったら、孤独のままでいいやという選択肢になりそうだ。

だとしたら、どんだけプライドが高いんだよ。
1円にもならないクソみたいなプライド!
なんて、ひなたぼっこは思ってしまうのだが…ナルシスト傾向がある獅子座のマーにとっては、そこは大事らしい。
(注:あくまでひなたぼっこの想像です)

マーについていく女達

恋人同士の時は胸の内にため込んでいたのだが、別れた今となってはどう思われても構わないので、マーがいかにクセが強くて面倒くさい男かを洗いざらいぶちまける。

「世界中でマーのことを理解できるのは私しかいないと思ってる😤」
もともと分析力、洞察力、観察力には自信があるひなたぼっこだし、そもそもこの手のスペクトラムの濃いタイプは慣れているので、そう自負していたのだが…。
なんとマーからはこんな答えが返ってきた。

「今までにも同じこと言われたなぁ」

なるほど!!
マーと付き合ってきた女たちは、私と同じように「普通じゃない」彼に苦労して一生懸命理解しようとしてきたのだろう。そしておそらく、母性本能の強いダメンズ好きというところも共通らしい。
そりゃそうだよね。
この男についてこれるのは、なかなか根性のある女だと思っている。
ひなたぼっこがそうであるように。

前にも書いた通り、ひなたぼっこが考えるマーについてこれそうな女は以下のようなタイプ。
①彼の言いなりになる従順なドMちゃん
②母性本能の強い面倒見のいい人
③全く愛を求めないドライな人

そんな話題から、
「おそらく10年付き合ってきた人妻は、ドMちゃんだったんじゃないの?」と聞くと
「うん。確かにそうかもしれない!しかも彼女は仏様のような、菩薩のような人で、俺はその人の掌に乗せられていた気がする」

まぁ・・・そりゃそうだよねー。
アキヒコですら、わがままな自分によく何年もの間ついてきているな、とひなたぼっこのことを思っていたらしいのだが、マーとはたったの8ヶ月で離脱してしまった。
それだけ曲者ということだ。
そんな男に10年もの間ついてこれた恋人は、相当な人じゃないと無理だと思っていたが…さすがに菩薩並みに懐の深い人に、俗人のひなたぼっこなんかは太刀打ちできない(私からマーをぞっこん好きになってアプローチしたのだったら、3年くらい続いたかもしれないけど…)。

さらに、① + ② +はんなりおっとりした性格の品のある女性だっただけでなく、タワマンに住んでる金持ちだし、マー的にはドンピシャの相手だったのだろう。
人妻の方からマーにアプローチしたのだから相当マーのことは好きだったはずなのだが、その女性にすら見限られてしまったのだから、マーという奴もなかなかな男だわ。

マーから一目惚れしたりとか、自分からアプローチするタイプではないので、この先の恋愛も難しいとは思うけれど、万が一相手から言い寄られたとしても、この男についていける女性が果たして現れるのだろうか?
もしそういう人がいたとしたら…応援したい気持ち半分、彼を獲られるのがちょっと悔しい気持ちが半分…が正直なところかな🙄。

モテる要因

そんな自分しか愛せない、しかもいろいろ制約も多いし、小うるさいし、ケチで面倒くさい男なんて、別にほっとけばいいじゃない!
と思われるかもしれないけれど、そこがそれ、モテる男にはモテるだけの理由があるのだ。
おそらくひなたぼっこも、マーにそれさえなければとっくに捨てているのだが、その一点に惹かれていると言っても良いだろう。

彼の魅力はルックスでもなく、絶倫のセックスでもなく、ひなたぼっこ好みの体つきでもなく、もちろん人柄とか人間性とか経済力とかではなくて、一部のマニアックな人から見た異性としての魅力。

何度もブログに出してきた言葉だが、「人たらし」。
人たらしの特性が全てマーに当てはまっているわけではないが、総合的に見て「チャーミング」な男には違いない。

これまで会った人の中で同じグループに属するのは、元図書館司書アツオとかフォトグラファーもおそらくそうかもしれない。
一部のマニアックな人(母性本能が強いダメンズ好きな女たち)から見ると、この手の男はキュンキュン🥰してしまう。
かわい気があるかないか…ここはかなりポイントが高い。

年上の男性に甘えたいタイプの女性は全く響かないと思うが、糟糠の妻とか世話女房タイプの女性は多分ハマるのだと思う。
ひなたぼっこは、甘えるのも好きだしツンデレも嫌いではない(ベタベタ触られたりするのは嫌いだけど)。

特に普段は威張ってて偉そうなくせに、たまにちょっと弱いところ見せられたりとかすると、グッときてしまう😅。
しかもマーは、テレビを見てすぐに涙するところとか、天然ぽさとか、幼さとか、危なっかしさとか、無知さとかそんなのもあるから、ますます「アタシがやってあげるから〜!」「私がいなきゃダメなんだから、もう〜」って感じで放っておけなくて、ついついかまってあげたくなる。

そしてもう一つは、リアクションの良さと明るさに元気をもらえるところかな。一緒にいて楽しいと思えるのもそういうことなのだろう。

本人は、自分の外見とか絶倫セックスがモテる要因だと勘違いしているようだが、本当の魅力には気づいていないらしい。

そもそもスペクトラムちゃん達は、(ひなたぼっこ含め)面白い人が多いから、自然と人を楽しませたりできるんだよねー。“変わってる”ともいうけれど笑。

相変わらず変態な件

2人で日曜日の夕方、公園付近を散歩していたときの会話。
幹線道路の上にかかっている橋を渡っている時、ふとマーがこんなこと言う。
「ここで立ちバックやったらいいかも!ここでこうやってさぁー😁」と、イメージを膨らませている。
人目はあまりないけれど、眼下には車がたくさん走っている、人から見えそうで見えない微妙な場所だ。

あ〜、やっぱりこいつは、野外での立ちバックが好きなんだな。
心の中で呆れるひなたぼっこ。
でももう恋人じゃないから関係ないし〜。

他にもこんなことがあった。
ひなたぼっこが今後の2人について
「恋人関係は解消したけれど、お互いそれぞれ新しい恋人ができても、時々内緒でエッチしてもいいしね!」
と、半分冗談で言ったのだが、それを聞いてマーのJrがむくむくと膨張し始めたらしい。
スワッピング(寝取られ)好きのマーだから、すぐに妄想して反応してしまったようだ。
あ〜、全くもう、、、いちいち真に受けるなよ。
変態ぶりは変わらず😩

そんなひなたぼっこも、今朝、ふと考えたこと。
ドンキホーテでソフトロープとローターでも買ってみようかな?
もちろん、いじめ道具として😁

なんか元気だなー、わたし。

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