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【英国旅行記】2023年 英国旅行・準備編

4年ぶり

2023/11/17から11/24に、4年ぶりの英国旅行に行ってきました。元々、2020年2月に会社を辞めてから旅行へ行こうと思っていたのですが、新型コロナ感染が深刻化して機会を逃していました。

さらに今回、普段は訪問している9月前後ではなく11月となりました。これも新型コロナの影響で、貯めていたANAマイルが使えず、延期してもらった失効期限が2024年3月に迫り、消化する必要がったためです。特典優待券が予約できたのは、11月でした。

なぜこの時期の旅行を避けていたかというと、私が訪問したいカントリーハウスのほとんどが、寒くなる時期(10月後半以降〜3月ぐらいまで。もっと後の場合も)に閉鎖するからです。閉鎖しないにしても、最も訪問したい使用人エリア(階下)を閉鎖することも多く、カントリーハウス訪問には全く適さない時期になるのです。

クリスマスイベントとして一時的に開けるところもありますが、12月はコミケもあるために都合が悪く、今回はマイルの消化を優先した次第です。

ロンドン中心

これまでの旅行は「家事使用人の職場」「カントリーハウス」(特に建築家ロバート・アダムの屋敷)を最重視しつつ、オタクでもあるので舞台探訪としてドラマ『名探偵ポワロ』や『ダウントン・アビー』、そして『Fate』シリーズなど作品に縁ある地域を選んできました。

今回のテーマの一つは、2023年6月に出版した『黒博物館 館報 ヴィクトリア朝・闇のアーカイヴ』を出版したこともあり、「黒博物館」で関わるテーマを旅行先に織り込むことにしました。

「黒博物館」ゆかりの地の紹介は別途noteに書きますが、だいたいいつもいくつかのテーマを持ちつつ、観光地としても魅力的な場所をピックアップします。

そして私は効率重視なので、だいたいいつも以下のように訪問先と日程を決めています。

  • 行きたい場所を全部書き出す

  • 公式サイト、開館日、場所を調べる

そこから、近い場所と日程を寄せていき、「自分の中の優先度」「その日しか訪問できない」場所を優先して日程を割り振っていきます。GoogleのSpreadsheetを使って管理しています。

2023年11月旅行計画の一部(行かなかった場所もあり)

今回は「私にとっては選択肢が少ない時期」だったのですが、今までより特に気になったのは「曜日によって、訪問地の選択肢が激減する」ことでした。

今回、いろいろと調べていくと以下のような状況でした(観光シーズンではないことも影響)。

  • 月曜日に空いているところが本当に少ない。開いているのはほぼ年中無休で曜日に関係なく開放しているところ(例:大英博物館、V&A博物館)。

  • 火曜日も少ない。水〜日曜日にかけてが多い。

いくつかのマイナーで商業主義的ではない場所は地元のボランティアスタッフに依存している点もあり、スタッフが足りず開館できない、あるいは開館しても時間・場所が限定的という場合も。屋敷の場合はこの時期に補修する、というのもあります。

というところで、そうした「いつも開いている場所」は調整場所として、日時の調整に入れました。

そしてこのように思いながらも、多少の余裕を持たせ、気分で変化が出ても良いように余裕を持たせます。

そして日程の話で言えば、だいたい訪問できる場所の開館時間は10-17時なので、最初の訪問地は必ず一番乗りできるように行動します。カントリーハウスを訪問する時は移動時間を要するのと、カントリーハウスに長居するので、だいたい近くの都市へ前泊し、早朝から行動して一番乗りし、そこから2-4時間滞在してホテルに戻り、また次の予定地へ移動していました。

移動・交通はGoogle Map

Google Mapに依存し、ホテル→訪問先1→訪問先2という形で点と点を結ぶ形で事前に全て時間と交通経路を決めてURLをブクマしておき、スケジュールを組みます。

この時に訪問先が各地にあると効率が落ちるので、ここで実際の所要時間を見ながら、細かな調整をしていきます。

ロンドンの場合、意外と公共交通手段(地下鉄やバス)の時間と、徒歩の時間で10-15分しか変わらないことも多いので、街並みを眺めることや、ウォーキングが好きなので徒歩を選択することも多いです。

という感じで、いつも旅程を組んでいます。

そしてGoogle Mapで、メイン訪問先の近くに興味を持ちそうな場所がないかも調べておき、時間が余った場合の行き先として、あるいは実はそちらの方が楽しめるかもと候補先を組み替えたりします。

訪問先はとにかくネットで事前予約

訪問先が、ネットでのチケット予約を求めることも多いので、だいたい予約しておきます。私が行く場所は多くがマイナーで、行列ができていることもあまりないのですが、現地で並ぶのは嫌なのでチケットを。

特に新型コロナの影響で人流をコントロールするために、時間帯を指定しなければならない場所も増えている印象でしたが、実際は遅れて行っても問題なかったり、チケットに時間が書いていなかったりということも。

カントリーハウスを諦めない

ここまで書きつつ、それでも開いている「ロンドン近郊のカントリーハウス」を探しました。そしていろいろと調べる中で、ロンドンから鉄道で行ける屋敷オードリー・エンドがこの季節も開いていると知り、最重要の場所として行くことにしました。

実はこの屋敷、日本のヴィクトリア朝スキーが買っているであろう本でお馴染みの場所です。

英国の歴史的建造物を保存するEnglish Heritageの公式Youtubeの番組で、かつてこの屋敷オードリー・エンドにいたミセス・クロウコムのレシピを再現した料理を作るなどヴィクトリア朝の暮らし方を紹介する番組があり、その企画本(上記)の舞台なのです。

というところで、次回へ(一般公開せず、メンバーシップ用に書きます)。

明日公開予定です。

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