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「これで稼いでお米買ってあげるよ」と、ファンタジスタ次男が託してくれたオリジナルキャラクターのちーすけくん

さすがにびっくりしたんでしょうね。

お米がなくなったので、近所のお米屋さんに買いにいきました。ちょっと暇っぽかったので「一緒に行く?」と次男(7)に声をかけるとついてきてくれました。

これまでお米といったら10kgの袋を買っていました。しかし、長男(9)も双子(5)も少しずつ食事量が増えてきて、気が付くと僕と妻を含めた一回の食事で炊く米量が5合では厳しくなってきました。

そのため頻繁に買いに行くのも大変だし、この際だから30kgで買おうと。そこについてきた次男は、30kgの袋を見て「これ、全部ウチで食べるの?」と素朴な質問。

「そうだなぁ、学校と保育園もあるから、だいたい1,2か月くらいでなくなるんじゃないかな」と僕。

それだとあまりピンと来なかったようですが、30kgのお米を自転車の籠に入れて、次男を後ろにして自宅へ。

いつも10kgだと持ってくれるんですね。「あー、軽い!」とかいっちゃって。それが30kgを持って、いや、持てなくてはじめて米量にあたりがついたみたいです。

ついでに、次男は支払いのところも見ていて、だいたい10,000円くらいなんですけど、彼にとっての10,000円は想像できないくらいの大きさのようです。

まだお金のことはよくわかってないようですけど、お財布には数千円入っていると自慢してきます。彼の手元の全財産でも買えないわけですから、高額に映ったのでしょう。

「パパ、そんなお金使って大丈夫なの?」

これもまた素朴に質問されたので、

「そうだねぇ。小さい金額ではないし、これからみんなが大きくなるとどんどん食べるからね」

毎年の夏休みには、職場で地元のお祭りに屋台を数点出しています。焼きそばとか、フランクフルトとか、かき氷とか、オーソドックスなものです。

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かき氷とフランクフルトで、昨年は水風船すくいのバックエンドを担当しました。お祭りでいろいろなものを食べたり、くじ引きも楽しいですけど、やっぱり「売る」側にも立ってみてほしい。

職場の職員も優しいので、すごく丁寧にいろいろ教えてくれます。焼き方や作り方だけでなく、それぞれの価格とか、品目ごとの原価とか。

次男は覚えていたようです。一回200円の水風船すくりに長い行列ができ、子どもたちも大人も楽しく風船をすくっていく。なくならないように懸命に制作した水風船、その原価を。

だから、たくさんお米を食べても大丈夫なように、パパが困らないように、何かやれることはないか聞いてきました。

ちょうどいま、職場では「働き方の選択肢を増やす」ことをやっています。そのため、僕もいろいろな働き方、稼ぎ方があることを教えてもらっていました。

ちょうど、すごく絵が上手な男子高校生に、絵のポートフォリオを見せてもらって、スマホケースを注文したところでした。新しいケースを次男も見ており、その絵がパパの知り合いの絵であることも知っていました。

そこで彼が考えたのは、彼のオリジナルキャラクターである[ちーすけくん]を使って、お米代を稼ぐこと。もう少し詳しく言うと、「俺のちーすけくんを使っていいから、パパ、それでお米代稼いじゃいなよ」ということですね。

ちなみに、ファンタジスタ次男が生み出した[ちーすけくん]は、1,000種類以上いるものらしく、保育園在園時代に創作したものです。

白い紙を渡したところ、ささっと[ちーすけくん]を書いてくれて、はいどうぞ、と。

それだけ渡されてもどうしたらいいのかわからないので、職員に聞いて、[ちーすけくん]の背景を透過して、SUZURIというサイトにアップロード。適当に商品に付けるをやりました。

利益分を自分で設定するということで、とりあえず、最低金額の100円に。実際に作ってみたのがこちらです。

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で、これを次男に見せたところ、めちゃくちゃ喜んでいました。自分のキャラが商品となっているところは、何かすごい高揚をもたらすようです。そして、すかさず双子が紙を持ってきて「俺も、俺も」と。

ただ、書いてくれた何かが、何かわからず、いまはそっと置いてあります。

長男も少し興味関心を示しながらも、なんとなくもじもじしていたので、すかさず妻が「絵だけではなくて、読書感想文とかでもいいんだよ。

読んでいる本を文字にすることもできるよ」と伝えると、(それは俺の出番だと思ったかどうかはわかりませんが)パっと表情が明るくなりました。

そんな心優しい?次男ですが、本日は昭和記念公園でパルクールのごとく、岩から岩へ、あっちからこっちへと飛び回り、相変わらずのファンタジスタっぷりを発揮していました。

工藤家は今日も平和です。たぶん。

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妻と一緒に本を出しました。


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