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「君のために生きていくね」(2020)踊ってばかりの国

(2021.09.15発行フリーペーパーより抜粋)

 ゲスの極み乙女。、ヤバイTシャツ屋さん、夜の本気ダンスなどが例に挙げられる「グループ名がハズし文章ブーム」に少なからず嫌悪感があったもので、踊ってばかりの国も聴かず嫌いでした。ヤツらに共通するのは「初見ではアルバム名とバンド名どっちがどっちなのかわからない」。

 このバンドも例に漏れない訳ですが、オープニングトラック「Boy」のライブ映像を偶然YouTubeで観てひっくり返った。めちゃくちゃ格好良いです。「俺の好きなロック、国内にもまだあった〜(泣)」と感涙したもんです。どれどれ他の曲は、と今から1年前にリリースされたこのアルバムを聴き進めていくと割と早い段階で涙が乾きました。全曲好きな訳ではない。そんなもんです。好みは人それぞれですから。

「Boy」
https://youtu.be/RdoMq8SY8RM

 しかしながら他のアルバムにも手を伸ばしてみると、空間系ペダル多用のサイケっぽい曲、90年代邦ロック風ギターロック曲、80年代ガレージロックサウンドなども産んでいてこれまた格好良い。1stから聞いてみてほしいと思います。キングヌーとかヒゲダンとかはいいです。俺は彼らを推していきます。
 「Boy」、「ghost」(別アルバム収録)を書ける時点で、あのセルフアレンジが生まれる時点で、彼らの才能は信頼に値することは明白なのです。

「ghost」
https://youtu.be/YmY5rf6iuOM

シャンソン、昭和女性歌手のニュアンスとロックシンガーのヒリヒリ感を同時に感じる事が出来るヴォーカル、下津さんはソロでも活動中。要チェケです。

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