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うつ日記 その16

仕事に復帰しておよそ2週間が経ちました。
基本は「クリーンベンチ」という点滴作成をするところでひたすら点滴を作っています。
こう書くと、元々の業務とまるで違うことをしているようにも見えますが、今どんな人が入院していて、どんな薬を使っていて、どんな状態で、などの情報をカルテで確認しながら、作成する順番を決めたり、急な依頼を予測したりしてます。なのでそれなりに頭は使いますし、それなりに疲れます。
感覚も戻ってきて、速度も上がり、日によっては時間が余るようになりました。
そんな中、おととい、病室を回りリハビリのお手伝いをすることになりました。
やってみての結論。
ものすごく複雑なことをしていた。
点滴作成よりはるかに複雑でした。当たり前過ぎますが。
私の働いている部署でのリハビリは、恐ろしいほどの数のチューブ類を付けた方の安全を守りながら、ベッドから離れてもらい、歩き出してもらう、というかなり難易度の高いものです。
医師、理学療法士、看護師など総勢6名から7名ほどで1人のかたのリハビリをします。
久しぶりに参加したその動きはチームワークの極みでした。
終わってみて「あかん。いまやったらあかんやつだった…」と、うなだれてしまいました。
なぜ以前はそれができていたのか、わからないくらいです。
と、いうか、参加すること自体はできたんです。でも、やりながら頭の中が不安でいっぱいになり、それを悟られないように気を使い、終わった後に動悸がしばらく続きました。
それができていた自分の姿は記憶にあるので、それを真似しながらやっとやり遂げた、そんな感じです。
これが、今の自分なのか。
どうしたらあの頃に戻れるのか。
っていうか、戻るのではないのかもしれないですね。
あの頃の自分ではない自分が、どうやって目の前にある仕事をするのか。そんな感じなのかもしれません。

あの頃は単に怖いもの知らずだったのかもしれません。

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