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横浜アリーナ王になる山田裕貴を見に行ったら、ペントレオタクが泣いた。

もう何も考えられなくなっている。
今、人生が終わるとしたらきっと
思い出すのはあの光景だと思う。
あの日、あの瞬間、確実に、私の
目の前にペントレの世界があった。

西野カナもドン引きだろうくらいに
会いたくて会いたくて震えていた
ペントレの世界がそこにあった。


【山田裕貴ANNX】

「山田裕貴のオールナイトニッポンX
 横浜アリーナ王におれはなる!」

日付が変わった頃、イヤホンから
聞こえたその言葉に、思わず
「…横浜アリーナ王って何?」と
呟いたのは10月のことだった。

中学時代からラジオが好きで、
コロナ禍で登校もせず、退屈な
大学生活もラジオとともにあった。
しかし、社会人になったことで
時間の使いかたが変わり、聴ける
時間帯にも限りが出てきた。ずっと
聞いていたCreepyNutsのオール
ナイトニッポンが終了したことも
あいまって、毎週欠かさずに聞く
番組は、山田裕貴のオールナイト
ニッポンXだけになっていた。

憂鬱な月曜日の朝、起き上がれる
理由と言っても過言ではない番組。
そんな番組がイベントを開催する。
その情報を聞いて、すぐさま友達を
誘った。1月は予約が取りづらいと
思い、チケットを申し込んだときに
もう飛行機とホテルの予約もした。

怖いのは悪天候。当日になって
飛行機が飛びません!と言われたら
困ると思い、前日入りを決めた。
せっかく前日入りするのなら…と
ドラマ撮影地巡りを決めた。

実際、前日東京入りしてから、
横浜アリーナに向かうまでの大半を
撮影地巡りに費やした。

その中でも一番行きたかった場所は
金曜ドラマ「ペンディングトレイン」
ロケ地の美容室。到着したとき
自分の目が潤むのが分かった。
写真を撮って良いか聞いた時、
入口から見た景色に胸がつまった。

ペントレ美容室

【私とペンディングトレイン】

大袈裟だと思われるかもしれないが
去年の私はペンディングトレインの
おかげで生きていたと言っても
過言ではない。

10年ほど夢を追いかけていた私は、
規模が大きいわけではないけれど
自分の理想の業界に就職した。

最初は充実感に溢れていたけれど
途中で気付いたことがある。

「あ……無理だな」

自分に辛いことがあったとき
救い出してくれた場所で輝きたいと
思って入った業界で、当時の経験が
チラついて苦しくなってしまった。

でも職場の人は優しいし、自分で
望んで入った業界だし、10年間も
追い続けてきた場所だし、ここで
辞めたら10年間が無駄になる…と
何とか自分を奮い立たせて起きて、
泣きながら出勤する日々が続いた。
途中で事故とかに遭って休めたら
とか考える日もあったりした。

そんな私の心に救いをくれたのが
「ペンディングトレイン」だった。
元々放送当初から好きなドラマで、
最終回後はこんなnoteも書いた。

だから記憶から引っ張り出すのが
安易だったこともあるけど、
何より挫折のタイミングで無性に
萱島直哉に会いたくなった。

直哉の気持ちが刺さって苦しくて、
でも同時に救われるような気もして。
優斗が「やるだけやって立派だよ」と
言った時、自分が肯定されたような
気がして涙が溢れて止まらなかった。

それからずっと、辛いときには
「ペンディングトレイン」を見た。
足がすくみそうな日はOfficial髭男dism
「TATTOO」を聞いて顔を上げた。
どうしても頑張れなさそうな日は、
ペントレTシャツを着て出勤した。
私にとってペントレはそれだけの
力を持つお守り的作品なのだ。

とはいえ、今回の旅の一番の目的は
「アリーナ王になる山田裕貴を見る」
ということ。ドラマロケ地巡りを終え
満足したところで気持ちを切り替えて
沢山笑うべく横アリへと向かった。

【ペントレオタクの動揺】

気持ちを切り替えるといえど、
もしかしたらペントレの話も聞ける
かもしれないと思って、ペントレの
Tシャツを着て、サコッシュを持って、
アクキーをつけて会場に向かった。

イベントは本当に楽しくて、
山田裕貴はやっぱり面白くて、
アーティストの演奏が良すぎて、
贅沢な時間を楽しんでいるところで
リスナーオールドマンが始まった。

今日このゲストは来ている?
来ていない?を当てる企画。
みんな大好き安井順平(さん)や
山本昌さん、鶴光師匠に
永野芽郁ちゃんなど色々な方の
名前が続く中、飛び出したのが…

「赤楚衛二、来てる?来てない?」

その言葉を聞いて、若干言葉に
詰まる山田裕貴。この時点でもう
私は無理だった。話聞けるどころの
話ではないやん……とアクリル
キーホルダーをぎゅっと握りしめて
涙をぐっと堪えていた。山田裕貴の
「来てる!」の声で流れるペントレ
メインテーマ。シルエットが見えた
瞬間に「自分無理っす!行きます!」
と怒濤の涙が溢れかえってきた。

登場してくれただけで十分なのに、
赤楚衛二のサービス精神は凄くて、

「一人が得意とか言うな!」

「今萱島さんを助けなかったら俺は
 きっと後悔する!」

「萱島さんを助けに来ました!」

と台詞まで言ってくれるものだから
もう涙が止まらなかった。
そこに、白浜優斗が確実にいた。

タイムリープものだから続編がある
とは考えにくいし、根本がドラマの
世界だから実際に目にすることは
不可能だって思っていたし、直哉と
優斗にはDVDと配信でしか会えないと
思っていたから、突然現れた優斗に
膝から崩れ落ちそうになった。

赤楚衛二と抱き合いながら号泣する
山田裕貴を見て、ラジオやペントレ
公式フォトブック掲載の対談で
「結構深い話もしたよね」と
言っていたことを思い出して、
ペントレを通して山田裕貴と
赤楚衛二にはここまで深い絆が
できていたんだな、山田裕貴は今
赤楚衛二の顔を見た瞬間に肩の荷が
降りたんだなと分かった。

昨日放送のオールナイトニッポンXで

「ペントレの台詞も言ってくれてた
 けどそこじゃなくて、プレイヤー
 山田裕貴としてのずっと抱えてた
 ものが、ふっと本当の山田裕貴に
 戻った瞬間。すべての力が抜けて」


と話していた。
実際にイベントでも、山田裕貴は

「もう家でゲームしてたいなって、
 でも皆来てくれてるからって
 車運転してここまできて」


と泣きながら話し、赤楚衛二は涙を
拭いつつ頷いてそれを聞いていた。

皆の前では、プレイヤー山田裕貴の
顔で横アリに立っていたけれど、
皆が楽しんでくれるのか、無事に
終えることができるのか、そんな
不安と重圧がのしかかっていたん
だと思う。人気俳優だから平気とか
人前に出る仕事だから慣れてるだろ
とかは誰かが勝手に貼るレッテルで。
演者は重圧を背負っているはずで。
「知ったこと言うなよ」って思う
こともきっと多いはずで。

だから、そんな想いも知っている
赤楚衛二が来てくれたことで
気持ちがふっと緩んで涙が溢れた
山田裕貴。その姿を見て、

「そいつの奥を見ろよ」

という萱島直哉の言葉がよぎった。
あの時、山田裕貴という人間の奥に
少し触れることができた気がした。

私がペントレに心を救われたのは、
弱い部分も持っていて、それでも
日々戦ってくれている山田裕貴と
赤楚衛二だから出せる空気感に
魅せられたからなのだと分かった。

その2人の横で、

「俺の時涙カラカラだったけどな!」
「俺も一緒に泣こうとしたけど
 無理だったわ!ペントレに何の
 思い出もねえもん!」
「見てはいたけどね?良いドラマ
 だったけど、出てねえから」


と言ってくるくる移動してる
安井順平(さん)も本当最高だったな。

Mステじゃん!ってなったDISH//の
猫feat.山田裕貴も音源欲しいし、

川島葵さん誰よりも声出てて
めちゃめちゃ笑ったし、

勝地涼のダル絡み本当にダルくて
最高だったし、

もはや自分たちのライブかのごとく
横アリを飲み込んだSUPER BEAVER
格好良すぎたし、インタビュー企画中
自分たちの曲歌いながら走り回る
山田裕貴に渋谷龍太が言った
「囁くなよ」「ステージ広く使うな」
「その回り方ハンカチ落としでしか
 見たことねえんだよ」のツッコミ
外れがなさすぎて天才だったし、

前田公輝もう歌手田公輝以外の
何者でもなくて、物怖じせずにあの
空間でミュージカルかのごとく
バチバチに歌いきるの凄すぎて何も
言葉が出なかったし、

自分たちの世界観を見せ付ける
ドレスコーズが山田裕貴ボーカルの
とき雰囲気変わる感じ素敵だったし、

スーを差し上げる動きがやたら
上手いリトグリちゃん音の厚みが
凄くて圧倒されたし、

永野芽郁ちゃん顔ちっさかったし、
あのスタイルであの距離から
ステージに声届けるの凄すぎたし、

赤楚衛二は白浜優斗だし、

ちゃんとカブトムシ握ってくれる
山本昌さん、謎かけでしっかり
魅せてくれる鶴光師匠良かったし、

ヤジマリー何の緊張もなく出てきて
めちゃめちゃ楽しんでるし、一人称
マリーなの本当にじわじわくるし、

ぶいぶい言いながら上手く回して
山田裕貴の支えになっていた
安井順平(さん)格好良すぎたし、

何かもう横アリにいけて本当に
良かった。帰りの飛行機で、
ペントレ見ながら声殺して泣いて、
電車に乗ってペントレグッズを
追加で買った。サコッシュに
関しては2個目。

どんだけ肩からかける気なんだよ。
もしどうしようもなく辛くなったら
Tシャツ着て、サコッシュ2個を
肩から下げて「俺は直哉だ!!!」
って言いながら過ごそうと思う。

ありがとう山田裕貴。
あなたのおかげで、萱島直哉を
全力で演じてくれたおかげで、
私は今日も生きられそうです。
ありがとうペンディングトレイン。
ありがとうオールナイトニッポン。

今年も、やれるだけやってみよう。

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