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蒸気機関のすゝめ【Besiege】

はじめに

いちま~い、にま~い、……

急に皿なんて数えだしたりして、どうしたんだいアルベルト君。

あっ、チェビシフおじさん!
これはね、Besiegeでかっこいい蒸気機関が作れないから、代わりに怪談でチェビシフおじさんを怖がらせてやろうと思って、練習してるんだ!

若者の貴重な時間をそんなことに費やすのはやめなさいアルベルト君。
というか、本人を前にそんなこと言ったらだめじゃろ。

いっけね!
あーあ、番町皿屋敷じゃなくて、四谷怪談にしようかなあ。

怪談をやめなさい。
そんなことより、蒸気機関が作れないっていうのはどういうことじゃ?

Besiegeには、ウォーターキャノンっていう加熱したら蒸気が出るパーツがあるでしょ?これを使って、エンジンみたいにぐるぐる回るマシンを作っている人がいたんだ。
僕もまねして作ってみようと思ったんだけど、何が何だかさっぱりわからないんだよね!

なるほどのう。
よし、私の健全な精神のために、
Besiegeの蒸気機関の作り方をアルベルト君に教えてあげよう。

わーい!チェビシフおじさん、大好き!

...…

蒸気機関を作るには

まずは、蒸気機関に必要なものが何か、考えてみようかの。

はーい!

まずは、蒸気砲がいるのう。
ウォーターキャノンを加熱したらいいのじゃ。
これを物に当てると蒸気の力で吹っ飛ぶ。

そんなこと知ってるよ。

こういうときは基本が大事なのじゃ。
で、この吹っ飛ぶ勢いを回転運動に変換すればいいわけじゃな。

そうだね。
この回転運動に変換っていうのが難しいんだよね。

単純な話、変換するだけなら無動力ホイールに蒸気を当てて回せばよいの。

僕が作りたいのはこういうのじゃないの!
もっとガチャガチャしてシュポシュポするやつがいいの!

わかった、わかった。
まずは、一番簡単な「スライダクランク機構」を作るのじゃ。

スライダクランク機構

こういうやつじゃ。

ああ、これかあ。

うむ。この直線で往復している部分に蒸気を当てれば、
直線運動を回転運動に変換できるのう。

ほんとだ!
...…って、ちょっとまって!
これじゃあサスペンションが伸びきったところで止まっちゃうよ!

そうじゃ。
蒸気砲をなんとかしていいかんじに制御してやらねばならんの。

なんとかして?
…あっ、角度計で蒸気砲のオンとオフを切り替えてやればいいんだね!

それもいいのう。
蒸気砲が止まっている間は力がないから、車輪におもりを付けて、
勢いで回るようにしたらいいのじゃな。

こんな感じかな?

いい感じじゃの。
おもりを付ける以外にも、こんな風に
タイミングをずらした同じような装置をくっつけてもいいぞい。

ホントだ!こっちの方がかっこいいね!

蒸気砲のオンオフを制御する以外にも、
蒸気砲の前に蒸気をブロックする板を出したり、

蒸気が当たらない位置に蒸気砲を移動したり、

いろんな方法があるのう。

蒸気砲を移動して、隣の板に当たるようにしたら蒸気砲が少なくて済むね!

いいのういいのう。
角度計だけじゃなく、センサーとかでもいいんじゃが、
わしはこの蒸気砲を制御するのをリンク機構でやるのが好きなんじゃ。

え?
角度計があるんだから、そっちの方がいいんじゃないの?

なにをいっとるんじゃバカタレ。
そんなこといったらこのエンジンだって動力ホイールでいいじゃろ。

(このおじさんナチュラルにバカタレって言った?)

蒸気機関いろいろ


一旦ここまでをまとめておくぞい。

うん!

蒸気機関は、蒸気砲の力を受け止める部分、回転する部分、
受け止めた力を回転に変換する仕組みと、
蒸気砲を制御する仕組みが必要じゃ。

この四つを意識しながら、
これまでにワシが作った蒸気機関を紹介していくぞい。

わかった!たのしみだなあ!

まずはこれじゃ。

蒸気砲がブンブンしてるね!

そうじゃの。この蒸気機関は、
蒸気砲が二つのピストンをタイミングよく交互に押すように、
てこクランク機構を使って蒸気砲をブンブンさせておる。
この蒸気砲がブンブンするのを、ワシは首振りエンジンと呼んでおる。
本物の首振りエンジンとはちょっとちがうんじゃが、
ま、カッコいいからええわい。

カッコよかったら何でもいいね!

センサーとかを使わずに作る蒸気エンジンの中では、
このてこクランク機構を使ったエンジンが
一番単純なつくりなんじゃないかと思うのう。

フーン、そうなんだ。
なにかデメリットはあるの?

そうじゃのう、
この首振り蒸気エンジンは、蒸気砲が激しく動いて、
蒸気がまき散らされておるじゃろ?

そうだね!

じゃから、トーチを使うと火に蒸気が当たって、
火が消えてしまうことがあるんじゃ。

それは致命的だね!
ああ、だから見せてくれた蒸気機関には火炎放射器を使ってるんだね!

そうじゃ。
まあ、蒸気が火に当たらないように仕切りをきちんとつくったり、
工夫すれば何とかなることが多いんじゃが、
めんどくさいの。

フーン。
じゃあ、てこクランク機構を使った、ブンブンしないエンジンは無いの?

たくさんあるぞい。
例えば、蒸気砲をいいかんじに塞ぐリンク機構で作った、
名付けてバルブエンジンじゃ。

おお!なんとなく、シンプルな感じだね!

そうじゃな。
この蒸気機関は、回転のうち半分は蒸気の力を塞いでおるから、
塞いでいる間はおもりの勢いで回すとか、工夫がいるのう。

ああ、さっきの首振りエンジンは蒸気の力をいつでも使ってるから、
おもりとかが無くても回り続けるんだね。

そういうことじゃ。

でも、さっきセンサーで作った時もそうだったけど、
蒸気砲を塞ぐタイミングって難しくてよくわからないんだよね。

そうじゃのう、バルブエンジンの塞ぐタイミングがわかりやすいエンジンがあるから、それをみせようかの。

わーい!

このエンジンは、真ん中の丸太を左右の蒸気砲で交互に押す、
いわば対向エンジンのような仕組みの蒸気機関じゃ。
平行リンク機構は誰が見ても分かりやすいのう。

なるほど、丸太が向こうに行く間は押す、って感じだね。

そのとおりじゃ。
蒸気砲の前の板が取れてから蒸気が当たるまで、すこしラグがある。
このラグも考えて調整した方がいいんじゃが、
回転速度にもよるし、とりあえずは回ればよいの。

ふーん。

締め

ま、こんなところかの。
なにはともあれ、このゲームは自由じゃ。
蒸気機関を作って、動いているところを眺めるだけでもいいし、
蒸気機関車を作って山道に挑戦してもいい。
蒸気砲の代わりにロープを使ってエンジンを作ったりしても、
それもまた楽しいのう。

そうだね!
とりあえず僕は、バキュームでエンジンを作ってみようと思うよ!

おお、挑戦的じゃの。






......ところで、チェビシフおじさんって怪談が怖いの?

......え?
いやいやいやいや、そんなことは無いぞい。

じゃあ、チェビシフおじさんは何が怖いのさ。

うーん……







ワシは昔から、饅頭が怖くて怖くてのう…






おまけ(宣伝)

おあとがよろしいようで。

Besiege公式Discord日本チャンネルでは、あなたの自慢のマシンをいつでも募集中だ!あとマルチも結構な頻度で開催中!

そしてもう参加しているのにここまで読んでくれた、蒸気機関とかリンク機構とかが好きな君!
君こそが機構鯖に必要な人材だ!
Besiege持ってなくても大歓迎!

あと今度また近いうちにロボコンやるからシクヨロ!

最後までお読みいただきありがとうございました!いいねもよろしく!


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