くだけねこがちゃをわかす
くだけねこがちゃをわかす
滅多にないことのたとえ。また滅多にしないことをして失敗すること
*稲村さんの解説*
ある夜、いぬのおまわりさんにお家まで送ってもらったくだけねこはお礼に「おうちでおちゃでもごちそうするにゃ」と言って家に上がってもらいました。でもすっかり夜中になっており、にゃんにゃんも子供たちもぐっすり寝ておりました。やり方が分からなかったくだけねこは、いつもにゃんにゃんがやっている沸かし方を見よう見まねでヤカンにお水を入れ火をつけました。
やがてお湯が沸騰しはじめるとヤカンが「ピーピーピー」と音を立て始めるではありませんか。そんな仕組みを知らなかったくだけねこは「にゃにゃ!やかんがおこったにゃー!こわいにゃー」と言って大慌てするのでした。そこにさっきから寝室で起きて様子をうかがっていたにゃんにゃんがやってきてさっと火を止め、そしていぬのおまわりさんに美味しいお茶を煎れてくれました。
にゃんにゃんは子供たちの世話をしててうっかり火の止め忘れがないように「沸騰すると音がなるヤカン」を採用していたのでした。そしてにゃんにゃんは、またもや失敗してがっかりしているくだけねこにも暖かいお茶を煎れてあげました。
*本来の使い方*
臍(へそ)で茶を沸かす
大笑いしてお腹がよじれる様子が、湯が沸き上がるのに似ていることから。おかしくてしょうがないこと。ばかばかしくて仕方がないことのたとえ。
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