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いのなかのくだけねこ

いのなかのくだけねこ

自分が思ってる以上にまわりに心配をかけて生きているだよということのたとえ

*稲村さんの解説*
ある日、くだけねこは掘りかけの井戸の中がとても涼しそうだなと思ったので、うまくひょいと飛び降りて中で涼んでいました。するとやっぱり気持ちよかったのか予想通りうっかり眠ってしまったのでした。

そこにイヌのおまわりさんがやってきて、井戸の底で寝転がっているくだけねこのを発見してそれはそれは大慌て!!「くだけねこが井戸に落ちてしまったワン!!」と言って消防士のヒツジさんに連絡しました。

するとヒツジさんもこれは大変だと思って「くだけねこが掘りかけの井戸に落ちてぐったりして重傷みたいだメー」と医者のヤギさんに連絡しました。

さらにヤギさんも「大変!!!くだけねこが井戸に落ちて全く動かないみたいだメー」と街の市長さんに連絡しました。これでもう町中がパニックになり、くだけねこの家族にも知らせて、みんなでこぞって井戸に走って行きました!!

みんなが慌てている中でも、にゃんにゃんは堂々としていて井戸の中を覗き込んで言いました「きょうはおかきたくさんもらったにゃ」と言うと、くだけねこは「ふぁー!やったにゃ!」と飛び起きて井戸の壁を蹴り上げながら思いっきり外に飛び出してきました。

くだけねこの元気な姿を見て、みんなはあっけにとられながらも安心して泣いて喜びました。なぜ喜ばれてるのか分からないくだけねこは「にゃんでにゃのにゃ??」と言ってるところに、にゃんにゃんが言いました「みんなにしんぱいかけてごめんにゃというにゃ」

*本来の使い方*
井の中の蛙
見聞の狭いこと。それにとらわれて、さらに広い世界があることを知らないことのたとえ。

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