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くらがりのくだけねこ

くらがりのくだけねこ

その気は無くとも驚かせてしまうこと

*稲村さんの解説*
ある夏の夜、いぬのおまわりさんが街の安全と防犯のため、パトロールを行っておりました。「異常なし!」「今日も街は安全だワン」と職務を果たし交番へ引き返したところ、物陰に何やら白いオバケのようなものを見つけて大慌て!そのオバケは寝転がって一向に動く気配がなかったので、いぬのおまわりさんは「街の安全が一番だワン」と言って勇気振り絞ってオバケに向かって吠えました!

「ワンワンワン!!」

するとそのオバケは「にゃっ!」といって飛び起きました。その正体はなんと夕方からついついウトウトと居眠りをしていたくだけねこでした。

「ビックリするワン。ここで何をしてるワン?早くお家に帰るワン!」
「ふにゃにゃ??さっきまでおかきたべてたのににゃ?」

と言ってくだけねこはとぼとぼとおうちへ帰るのでした。このままどこかでまた横になって居眠りを始めるかもしれないと思ったいぬのおまわりさんは、くだけねこをおうちまで送ってあげるのでした。

*本来の使い方*
暗がりの牛

暗やみにいる黒牛はいるのかどうかはっきりしないこと、さらに牛は動作が遅いことから「物事がはっきりしないこと」のたとえ

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