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くだけねこことわざ辞典

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くだけねこのことわざ辞典です。くだけねこがことわざに出てくることで本来の使い方とは打って変わって全く違うストーリーに!!一風変わったことわざ辞典をお楽しみください。
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2019年9月の記事一覧

くだけねこがねぎをしょってくる

くだけねこがねぎをしょってくる

くだけねこがねぎをしょってくるパニック状態であるたとえ

*稲村さんの解説*
ネギはねこにとって猛毒。ある日風邪をこじらせたくだけねこは、風邪に良いものは何かと八百屋のおじさんにたずねました。八百屋のおじさんは「ネギを首に巻いて寝たら風邪なんか一気に治るさ、わっはっは」と言いくだけねこにネギを巻き付けました。

驚いたくだけねこは慌てて走り出しました。ネギが苦手な動物はたくさんいるので、ネギを背負

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かりてきたくだけねこ

かりてきたくだけねこ

かりてきたくだけねこ序盤は頑張っていたが結果やっぱりいつも通りだというたとえ

*稲村さんの解説*
ある日、くだけねこおじさんのお宅に招かれたくだけねこは、にゃんにゃんからくれぐれもご迷惑にならないよう、お行儀よく過ごすようにと言われていました。なのでくだけねこおじさんのお宅でくだけねこは慣れない正座をして、猫背の背筋もピンとのばしていました。くだけねこおじさんは言いました。「どうした?お前らし

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くだけねこのおをふむ

くだけねこのおをふむ

くだけねこのおをふむ
逆に感謝されることのたとえ

*稲村さんの解説*
ある日公園でお昼寝をしているくだけねこを見つけたカラスくんは、自然界の恐ろしさを教えてあげる気持ちが半分、いたずら心が半分、無防備に放り出してるくだけねこの尻尾をえいっと踏みつけました。

「にゃ!!!」っとびっくりして飛び起きたくだけねこは、そばで笑っているカラス君を叱ってやろうと思いました。でも世の中には喧嘩をして尻尾を無

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くだけねことあきのそら

くだけねことあきのそら

くだけねことあきのそらこれからが楽しみというたとえ

*稲村さんの解説*
夏が過ぎ、秋めくある日のこと。屋根でお昼寝をしているくだけねこを見つけたパトロール中のいぬのおまわりさんが言いました。「秋の空は天候が変わりやすいから気をつけるわん、もうすぐゴロゴロがくるわん」

するとくだけねこは「ねこがごろごろなくときはうれしいときにゃ、だからおそらもあきがきてとてもうれしいからごろごろいうにゃ」と言っ

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くだけねこにしんじゅ

くだけねこにしんじゅ

くだけねこにしんじゅ
価値がないと思ったどんなものでも無駄なものはないというたとえ

*稲村さんの解説*
ある日、カラスくんがくだけねこに「以前おかきをもらったお礼だ」と言って真珠を持ってきました。光りものを集めることが大好きなカラスくんにとって真珠はたいそう価値のあるものでした。だがくだけねこにとって真珠はやはり全く価値の分からないものだったのです。

それでも、くだけねこはお友達のカラスくんが

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