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10代の僕に影響を与えた本20選

岸田奈美さんの記事を読んで真似したくなったので真似します。

10代の僕に影響を与えた本20選紹介しまぁぁぁす!開催!

イエ〜〜〜〜〜〜イ!!!!!!!!

ドンドンパフパフゥ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!

誰にもなにも言わせねえ〜〜〜〜〜〜!!!!!!

私の桃源郷〜〜〜〜〜!!!!!

ふう〜、スッキリしました。それでは参りましょう!

今回は、7月11日に20歳を迎える私が20歳までに整理しておきたいことの1つ、10代の自分に影響を与えてくれた20冊を紹介します!

ジャンル関係なしに、思いついた順に行きます!


1 『フロー体験 喜びの現象学』

高校生の時に出会って、何度も読み込んだ本です。惚れた本です。こんな文章が書けるようになりたい!

集中するとはなんなのか、環境に左右されず楽しみを見つけるにはどうあればいいのかなどなど、学ぶことが多かったです。

僕は優しさを育む土台はまず集中力だと思っているので、この本はバイブルとなっております。

お気に入りの一文はこちら

現代生活の不安と抑圧に打ち勝つためには、人は生活がもたらす賞罰だけに反応するというレベルを超えるところまで、社会環境から独立しなければならない。


2  『怪人二十面相』 江戸川乱歩

推理小説を読むきっかけとなった本が江戸川乱歩の二十面相シリーズでした。ここからスタートして、ホームズやルパンを読み、はやみねかおるを経て、本格ミステリーに突入していきました。パロディーもいろいろあって面白いですよね。

ただ、オススメしたい本ではなくあくまで影響を受けた本ですね。


3   『絶望ノート』 歌野晶午

だいたい歌野さんの本は読んでいるのですが、中3の時読んだ絶望ノートは衝撃でした。

じめじめしてて、暗くて、長いんですけど、ずんずん引き込まれます。後味の悪い終わり方なのですが、最後の100ページほどの怒涛のどんでん返しがものすごいです。

中3の時『絶望ノート』で読書感想文を書いて学校代表に選ばれたこともありよく覚えています。


4 『環境問題の戦略的解決』 海上知明

これは、僕が水耕栽培を知るきっかけになった本です。高校生の時には生物同好会を創設して研究しましたからかなり影響を受けましたね。

いろいろな問題を考える上での枠組みにも影響を与えられました。

”べき論”を捨てて戦略的にアプローチするとはどういうことなのか?

戦略論の良質な本質本でもあると思います。この本をきっかけにいろんな戦略本も読むようになりましたよ。

中学の時でも手に入れるのにめちゃくちゃ苦労しました。今はもっと入手困難かもしれません。


5 『麦酒の家の冒険』 西澤保彦

西澤さんも好きな作家の一人です。『七回死んだ男』や腕貫シリーズも好きです。

『麦酒の家の冒険』はこんな推理小説もありなのかという意味で影響を受けました。

大学生四人が命からがら迷い込んだのは、何もないところにポツンと存在する山荘。中には一台のベッドと冷蔵庫しかありません。

ベットとキンキンに冷えた96本のビール、13個のジョッキという不可解な遺留品の謎を酩酊しながら推理していきます。

とにかく何も状況は進展せず、ひたすら酔っ払いの大学生4人がビールを飲みながら人の家で推理合戦をする話なんです。ぶっ飛びすぎでしょ笑

大人になったら、これを読みながらビールを飲んでみたいという小説です。


6 白い本

この本は、中身がありません。まさかのランクインです。

しかし、まさに僕の人生を変えた本なので、こちらをどうぞ。けっこう人気の記事なんですよ。自分で言いますけど。


7 『若きウェルテルの悩み』 ゲーテ

これは、もう線も引いてなんども読み返し、自分が書いた作品にも露骨に影響が出ていました。

実は、高校2年生の時の自分の状況がウェルテルに似ていたので自分の予言書であるかのように受け止めていたのです。

この本は名言のかたまりです。日記調で少し読みにくいですが、これが友達からの報告だと思いながら読むといいかもしれません。

いやあ、ウェルテルのような結末を迎えなくてよかったです。


8 『脳は「ものの見方」で進化する』 ボー・ロット 

この本は、まず本自体への価値観をぶっ壊されました。文字が薄くなったり、上下逆さになったり、イラストの使い方も画期的だったり。

電子版で読んだら意味がない本第1位です!絶対紙で読んだ方がいい!

脳に興味がなくても、文章を読む気がなくても一度は読んでみてほしい一冊です。

もちろん、中身もすごくいいです、脳科学の本をいろいろ読んでいる人でも楽しめるかと思います。


ちょっと休憩

いやあ、20って多いですね。好きな本はいっぱいありますが、影響を受けた本と言われるとなかなか難しい…

最近読んだ本はどうしても強く印象に残っちゃってるし…

もうめっちゃ好きな本を紹介していきます!


9 『バカの壁』 養老孟司

これは知的に謙虚になるために読んだ方がいい本だと思います。僕はこれを読んで反省しました。それはもう、猛烈に。中三の頃でしたね、たしか。

情報社会、脳化した社会だからこそ、わかった気になっている人がいかに多いことか。そして自分がいかにわかった気でいたのか…

y=ax を使って人の認知を説明していたのが面白くて記憶に残ってます。

養老さんの壁シリーズはたぶん全部読んでますが、全部面白いです。

平易な言葉で、しかも短く、あれだけ示唆に富んだことをかけるのが羨ましいです。


10  『トーマの心臓』 森博嗣

もともと萩尾望都先生の漫画が原作なのですが、それを森先生が小説化してくださった作品です。

これ、すごくないですか?

小説を漫画化する試みはいけそうですが、漫画を小説にするって、そんなことできるん?って感じですよね。

森先生が書く知的で気だるげな主人公の感じが好きなんですよね。キザの濃縮液みたいな主人公です。


11 『女生徒』 太宰治

これも何回も読んでいる小説です。

14歳の「私」が朝起きてから夜寝るまでの一日の行動を語っている話です。

ほんとかわかりませんが、太宰治が女子の日記をちゃんと参考にしながら書いたそうです。

とにかく主人公の女の子が可愛くて仕方がありません。勝手に妄想を膨らませて萌えてました。

魔女の宅急便のキキにも通じるような思春期の少女のいじらしい感じにきゅんとします。あんまり友達にはわかってもらえませんでしたが。

かわいいセリフ1つ紹介します。

眼鏡をはずしている時は、決して人と喧嘩をしようなんて思わないし、悪口も言いたくない。ただ、黙って、ポカンとしているだけ。そうして、そんな時の私は、人にもおひとよしに見えるだろうと思えば、なおのこと、私は、ポカンと安心して、甘えたくなって、心も、たいへんやさしくなるのだ。



12  『勉強の哲学』 千葉雅也

勉強とは変身である、という帯が印象的でした。

勉強の本質をお笑いの言葉を使って語っていて非常に興味深い本でした。高校生の時に読んでから度々見返しています。『バカの壁』といっしょに読むと面白いかもしれません。

この本からがっつり影響を受けて、勉強とは〜という記事を一本書いてしまいました。


13 『マイ国家』 星新一

星新一は大好きな作家の一人です。あれだけたくさんの作品があるのに、ハズレがほとんどありません。まさに”ショートショートの神様”ですよね。

星新一のどの作品にするか迷いましたが、「いいわけ幸兵衛」が好きなので『マイ国家』にしました。

最近noteで発表した「生きる意味、無意味、文脈」のショートショートも星新一の影響を受けているはずです。


14 『言ってはいけない 残酷すぎる真実』 橘玲

橘玲さんといえば、データを用いて客観的だけど耳が痛い話を突きつける作家ですが、この本が一番衝撃的でしたね。

往々にして、努力は遺伝に勝てないし、知能も学歴も年収も犯罪癖も例外でなく、美人とブスの「美貌格差」は約三六〇〇万円!子育てや教育はほぼ徒労に終わってしまう・・・

という身も蓋もないような話をズバッとデータをもとに語ってくれています。

子どもの発育について自分のせいなんじゃないかと苦しんでいたお母さんや、自分の努力が足りないのではないかと思いつめていた人にとっては救いの書だったようです。

教育や社会制度について客観的な議論ができるようになるためにも読んでおいて損はないと思います。


15 『ぼくたちの洗脳社会』 岡田斗司夫

1995年の段階で現在の世の中の社会と価値観をありえない解像度で予測している本です。なんと、今も無料公開されています。

岡田さんは、なんだかキンコン西野さんがやっていることを全部先にやってるみたいな人で、打倒ディズニーを掲げていたし、アニメも作ってますし、オンラインサロンを始めたのもこの人です。評価経済という言葉も作ってますよね。

ちゃっかり岡田さんのYouTubeプレミアム会員に入っています。オススメですよ。


16  『ホモ・デウス』 ユヴァル・ノア・ハラリ

まず出だしが強烈なので、ぜひ出だしだけでも読んでみてください。

飢饉・疫病・戦争が対処可能な問題になった人類は神になる方向に向かっていく・・・という話です。SF小説ではありません。

この本で宗教とは何かの考え方が変わりました。資本主義や共産主義も宗教であり、貨幣や国家も幻想であるというのが面白かったです。

最近、人類史として世界史を考える本にはまってますが、ハラリの影響だと思います。


一休み

いやあ。20冊は多いよぉと思ってちょっと後悔しております。中1〜現在までに2000冊くらいは読んでるはずですが、政治や宗教の本はなんかあんまり勧めにくいし…どうしましょ。


17 『春から夏、やがて冬』 歌野晶午

歌野さん、二度目の登場です。こちらの作品は、以前好きすぎて紹介記事を書いていたんでした。

「あんまり長くなくて、ミステリーっぽさより物語に重点を置いている感じの小説ない?」って聞かれたら絶対これを勧めています。

僕が人に勧めた小説の中で一番人に読んでもらえたものでもあります。


18 『遺伝子は、変えられる: あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実』 シャロン・モアレム

中学、高校と橘玲さんが書くようなある種運命論のような新生物学の本を読んでいて、なんとなく虚無感があったのですが、この本をきっかけに考え方が変わりました。

エピジェネティクスというジャンルの学問を知ったのです。遺伝子にはスイッチがあり、そのオンオフはけっこう切り替えられるということがわかりました。

僕らは、想像以上に、運命にフレキシブルに対応するシステムを持っているのです。


19 『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 』  マーシャル・B・ローゼンバーグ 

僕は人と対話する時間を大切にしているので話し方についての本もわりかし読みます。

話し方の本のほとんどは、自分をどんな風に見せるのかや、人をうまくコントロールする方法を主眼にしているのに対し、この本はもっと本質的です。

話し方のノウハウ本ではなく、非暴力的なコミュニケーションを取り、お互いの人生をもっと創造的に豊かにしていくための思想書といった趣です。

Youtubeでローゼンバークの講演映像もあるので興味のある方はぜひ検索してみてください。まあまあ強面です。

最近新装版が出たようなので早くそっちも読みたいです。


20 『道は開ける』 D・カーネギー (著), 香山 晶 (翻訳)

中学の生きるのが辛かった時期に、お世話になった方からいただいた本でした。今も大切に保管してあります。

中学の頃の僕はかなりこの本に救わたのではないかと思います。名言の宝庫ですよ。

いずれにしても、明日のことは配慮すべきである。最新の注意を払って計画し準備すべきである。だが心配するには及ばない。
生じうる最悪の事態を予測したら、やむをえない場合にはその結果に従う覚悟をすること。(中略)最悪のことがらを受け入れてしまえば、もはや失うものはなくなる。裏を返して言えば、どうころんでも儲けものなのだ!
悩みは絶え間なく落ちてくる水滴のようなものだ。つぎからつぎへと落ちてくる悩みのしずくは、人間を発狂させ、ついには自殺に追いやることも少なくない。

こういう類の本をはなから批判的に読む人もいますが僕はナンセンスだと思っています。まず素直に受け止めないと学べることも学べないでしょう。

それに、人の心に響く言葉はこういう古典的な名著からたくさん拾えます。

”正しい本”だけを探すより、スタンスも時代もジャンルも違ういろんな本やいろんな人から影響を受ける方がより豊かなやり方だと思います。




あとがき

10代の僕が影響を受けた本20選!!

終了〜!!パチパチパチパチ〜👏👏

いやあ、長かったですね。やりきりました。満足です。

みなさんが影響を受けた本も混ざっていたでしょうか?

本って、いいですよね!(語彙力)

ぜひ、みなさんが影響を受けた本も教えてください。

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!!







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