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今回は、直接的には、主に書くのが好きで人の話を聞くのも好き、という方に向けた内容です。

もっと言うと、ライターになりたい後輩が希望を持って書き続けられるよう、その子に対して僕がライターになって(まだ数日だけれども)感じたこと・考えたことを語ってみるというのが今日のテーマです。

というわけで、今日だけ、今読んでくださっているあなたを「君」と呼んでみます。許してね。

君がこの話をもう一段だけ抽象化すれば、ライター以外のことを始めるにも活かせるかもしれませんし、先輩としての僕のスタンス、みたいな内容としても読めるので(僕は口下手なところもあるし話せば君の時間を取ってしまうので)、読んでもらえたら嬉しいです。


君に伝えようと思ったきっかけ

僕は、やっとつい先日プロライターになったのだけれど、仕事を募集する中で、ライターを必要としている方はけっこういるんだなと感じました。

月曜(3日前)に募集をかけてから、2日間で10件の依頼が舞い込んできたんです。全部は引き受けられないので、心苦しくもいくつかはお断りもしました。

もちろん、すごく運がよかったとか、はまのりさんの繋がりが広かったということもあって(それがほとんどかもしれない)、僕にライティングの依頼が殺到した可能性はあります。

しかし、逆に言えば、君に少しのつながりとある程度の実力があれば、ライターを求める人にはたくさん出会えるのではないか、ということになります。

引き受けている仕事の進め方

気になるかもしれないので、ちょっと詳しめに仕事の進め方を話してみようと思います。

僕が引き受けたライティングはすべて、依頼してくれる方が話したことを整理してnote記事にする、というものです。

仕事を引き受けたら、まずは公開されている情報をなるべくチェックして、依頼してくださった方のことを知ることから始めます。義務ではありませんけど僕はやります。後々にはその人を憑依させるくらいの気持ちで書いていかないといけないので。

だいたい週に1回とか、そういうペースでzoomで顔を合わせて、1時間ほど記事一本分の打ち合わせをします。テーマはありつつも、かなりつらつらと、思いついた順にしゃべってもらって、後で僕はそれをまとめ、並び替え、足し引きし、記事にしていきます。

打ち合わせはすべてレコーディングするのが普通なので聞き逃すこはあまり心配しなくて大丈夫です。相手の方が気持ちよく話せるようにすること、自分の引っ掛かりをなるべく質問で解消しておくことを考えれば良いと思います。

進め方はそんな感じです。

ちなみに、ライターの仕事は、当然ですがほとんど室内で完結させられます。また、週に1回1時間のミーティング以外は特に決まった時間にやることはありません。締め切りはありますが、自分がどんな依頼を引き受けるかで調整はできます。


個人的に思うライターの仕事の面白いところ

誰の代わりに書くかによって文体(使う言葉、行替えのペース、感嘆符の量など)を使い分けて、その人の人柄が伝わるような文章にしようと試行錯誤するのは冒険的で面白いなと感じています。

モノマネの精度を上げていくような楽しさですよね。自分以外の誰かのように考え、アウトプットするというのはすごくエキサイティングです。小説とかを書く上では必須な能力だと思います。

僕はけっこうモノマネを見たりモノマネしたりするのが好きなので、そういう文脈で誰かのふりをして書くことを面白くやれています。

だって、考えてみてくださいよ。本人に下書きをチェックしてもらえるのって、いわば本人にモノマネをブラッシュアップしてもらえるようなものです。めちゃめちゃ面白くないですか?

本人にモノマネチェックをしてもらうと、わかっているいるつもりで書いたことの中にも、ニュアンスが違うと指摘されるところがたくさん見つかったりして、それも面白い。ライターを極めれば、その人のように生きることは難しくても、その人のように考えることはできそうです。それってすごくないですか?

僕はそうやって新しい見方が広がっていくことが好きなんです。というより、視点を自在に飛び回ることが面白いし、視点の自在性によって人は優しく在れると思っています。それが勉強だと思っている、とは前に書きました。


仮説:今ライターが求められる理由

ライターを必要としている人は意外と多そうだというのは先ほど(2章前に)述べましたが、なぜそうなのか?

それっぽい理由が伴うと「なんかライターになれそう」な感を与えられるんじゃないかと思ったので書きます(笑)。

出版不況、とかなんとか言われる中で、どうしてライターを欲してる人がたくさんいるんだろう、ということを考えてみました。

君はなぜだと思いますか?

僕の仮説ですが、外出自粛が続いて、”何かしないと”というもどかしさとか、”今だからこそ届けたいことがある”といった思いこんこんと湧いてきて、それで発信しようとnoteを始めた人が多かったのではないか。しかし、始めてみたものの全く続かなかったという人が多かったのではないかと考えています。

また、それは個人だけでなくおそらく企業も同じで、顧客とのやりとりがオンラインにシフトした中で、オンライン上で発信し認知を広げないことには安心とは言えないと考えているのではないか、という気がします。

あながち間違っていないのではないかなあ。

実は、詳細は言えませんが、衣食住は全部提供するからうちの専属ライターになってくれという会社があったのです。それだけ書ける人は必要とされているのだと思います。


1年くらい継続して書き続けてみよう

書き続けられる、ということは一つの武器です。
(まあ、なんにしろ苦もなく続けてしまえることは工夫次第でたくさんの方に役立つものにもなると思っています)

文章化して伝えたいことがたくさんあるという人は多くいますが、作文すること自体が苦手な人は多いですし、さらに書き続けるということになると、たとえば300記事以上ブログを書き続けられる人は3%しかいないと聞いたことがあります。それだけ継続は難しいことなのです。

もし君が、今のところ書くことに苦はないし、嫌いでもないというのなら、書く習慣をつけてみることをお勧めします。

最初は1週間に1回でも、1回あたりが500文字くらいでも全然いいと思います。いきなり公開はしないで、ノートを買って日記をつけることから始めてもいいんじゃないでしょうか。テーマもなんでもいいと思います。ただ、自分だけの感覚や思いつきを多くの人が追体験・理解しやすいように書くことを意識してみると効果的なのかなという感はあります。

独自な視点で面白いことを書く、ということではこういう形でノートを取りまくるのもすごくおすすめです↓

書く習慣が付いてきたら、そこからnoteなんかを利用して公開で書くようにしてみたらいいと思います。まあ別に好きな段階で始めたら良いのではないでしょうか。他の人のnoteを読むのもおすすめです。反応を見るということが必要だからです。

読者を獲得しながら、一年ほど(100本くらい?)書いたら、もうライターの仕事を始められる状態にはなると思います(あくまでサンプル数1の話)。あとはライターを探している人につながるだけ。裏技としては、ライターとつながることです。断っている依頼がけっこうあるはず。


最後に

正直なところ、僕は忙しくしてたくさん稼ごうということには意欲がありません(忙しくすることなく稼げたらいいな)。僕にとって一番大事なのは大切な人たちと話したり彼らのことを考えたりする時間的なゆとり、彼らのことに頭を使えるだけの精神的なゆとりがあることだからです。それからライターとしてではなく作家として好きなことを書くゆとり。

だから、だんだん単価を上げて仕事ができるようになれば、僕はライターの仕事は減らして君に依頼をどんどん譲りたいと考えています。

それができるようになるために、自分自身ライターとして今後も面白がりながら、ずっと”仕事依頼”が増えていくような仕事っぷりをしていようと思います。

それで君の稼ぎ方に一つ種類が増え、ゆとりが生まれたら、そちらの方が僕にとっては嬉しいことです。ライターの面白さを身近で共有できる人が居たら楽しいですしね。

僕は、誰かの心にゆとりを生み出す手伝いができれば、その隙間からその人の優しさや面白さが漏れ出てくるものだと思っています。ある人の隙間から漏れ出た優しさや面白さは少しずつ周りに広がっていくものでしょう?(たぶんですけど)。

だから僕はそういうことができる文章を書きたいし、そういうことができる先輩や友として在りたいのです。

語りは置いといて。

こんなゆるゆるな僕でよければ、先輩として頼ってみてください。
(過去記事はある程度読んでもらった上で、と付け加えようかな笑)


追記

ここまでガガーッと書いてきましたが、とにかく自分のように金銭に困っているとかバイトが厳しいという学生に自分の腕で生きる方法の一つとしてライターを意識させられたらいいなと思ってやってみました。

まだだいぶ気が早いような気はしますが、一年後くらいには新たなライター(この文章の中での「君」)が活躍するのに協力できる存在になれていたらなと未来を思い描いています。
その時には、これまで家庭教師をしてきたことや起業しようとあれこれやっていたことも生きてくるかもしれません。そうなったら面白いな。

以上!


今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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久高 諒也(Kudaka Ryoya)|対話で情熱を引き出すライター
サポートいただいたお金は、僕自身を作家に育てるため(書籍の購入・新しいことを体験する事など)に使わせていただきます。より良い作品を生み出すことでお返しして参ります。