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「祝い」って賢い考え方だねという話

先ほどはまのりさんの記事を投稿しました。自己肯定感あげればいいと思ってない?という内容の記事です。こちら

そ・し・て

ついに成人しました!おっとなー、です。喜ばしいことに、祝福のメッセージやプレゼントを贈ってくれる人たちがおりまして今まさに幸福度マックスです。

せっかくなので「祝い」について思うところを語ってみます。


祝われる人にとっての誕生日

誕生日を祝われるときの感覚は不思議です。

特別なにもしていないのになぜか主役にしてもらって、いきなりいつも関わる人たちから生きていること自体を祝福される、そんな感覚です。

自分の誕生日なんてすっかり忘れていたという人にとってはほんとにこんな感じでしょう。

祝福された瞬間ハッとさせられ、こんなことを思い出します。そういえばここまで生きてこられたこと自体実はすごくありがたいことだし、自分がただただ生きていること自体に歓びを感じてくれている人がいるんだと。


祝う人の誕生日

祝われる人にとって、嬉し気持ちいい気づきのある誕生日ですが、祝う人にとってはどんなものか。

たぶん、相手の存在自体を思い切り持ち上げていい絶好の機会なのです。

最近連絡とってなかったけどとか、照れ臭いけどとかそんなことを気にせず、とにかく「お前がいる、それ、最高」というキザなことが言えるわけです。

久しく連絡を取っていなかったけれど、SNSに誕生日と出てきたから連絡を取ってみたり。おかげで、そこからまた付き合いが再開されたり。


祝いとはあえて作り出すもの

「祝う」とは、日常とは異なる特別な瞬間を“あえて作りだす”文化的な行いです。人間以外の動物は生まれた日を祝わないですしね。

歴史を遡れば、人類は儀式を古くから活用しています。ただ、最近は「お祝い」とか「儀式」は少なくなっているように感じますね。

日本の祝祭日なんてもはや祝いというムードを骨抜きにして単なる休日みたいなものになっています。でも、祝う瞬間をつくることでしか見えないものって確実にあると思うんですよね。

フロー体験の研究者チクセントミハイは、
何に集中するかをコントロールすることは、感じ方をコントロールすること、したがって人生の質をコントロールすることである。情報は関心を向けているときにのみ意識に上る。
と述べていますが、僕らは節目節目にあえて儀式を設けることで、何に集中するかをコントロールし、人生の質をコントロールしていると思うのです。

例えば、収穫祭は、みんなが無事に暮らしていること、食べられることに感謝をする儀式です。わざわざ祭りを設けて祝うことは、ともすれば当たり前のことで、普段の暮らしのなかではいちいち意識も向けないようなことです。でも、「お祭り」というお祝いの瞬間があるからこそ、普段意識ができないものに目を向けて、感謝ができるわけです。

生きているなら誰にでも当てはまることについて感謝を向けさせる文化を作ろう、と考えた人もそれをみんなに納得させた人たちもすげえよなと思います。ステキだなあとも。

何百年もかけてみんなで作り上げてきた遺産みたいなもんですよね。そう捉える方が豊かな感じがしますし。 

感謝することは、脳科学的に見ても非常に有効な人生の質を高める手段で、祈り(感謝)の習慣を持つ人の方が幸福度が高いそうです。


与えられてる実感

お祝いごとや挨拶であえて意識を向けるのは、何かがあること自体、または誰かの努力についてが多いと思います。

これはおそらく、与えられている実感を持たせ、それによって利他的な気持ちを生むためではないかと思います。

自分は無条件にいろいろ与えられているんだよなという実感なしには利他的な気持ちって湧きにくいですよね。たぶん。

僕らは、自分が人にやったことを過大評価し、人がやってくれたことを過小評価する傾向があるので、丁寧に与えられていることに想いを馳せる時間を取ることは大事なんじゃないかと思います。

・・・ってわかってるんですけど、やっぱり行事や祝祭日のムードみたいなのがないと続けるのは難しいですよね。そういう人の方が多いと思います。


意識を向けてみる

今、ここまで読んでくれている読者の方に意識を集中させてみます。

こんにちは。今、つながりました(笑)

あなたは、何か他にやることを中断か保留し、僕の投稿をタップし、何回かのスクロールを経てここまで目を通してくれました。

そして、スキをタップする気になってくれていますね笑

今その気をなくしたかもしれませんけど。

この文章を読み終わったら、あなたは何かの作業に戻る。それは誰かの日常を支えていて、巡り巡って僕の日常を支えてくれているのかもしれません。

だから感謝の気持ちとともに言わせていただきます。

「お前がいる、それ、最高」

おしまい


サポートいただいたお金は、僕自身を作家に育てるため(書籍の購入・新しいことを体験する事など)に使わせていただきます。より良い作品を生み出すことでお返しして参ります。