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「京都のヨーコさん宅」279 見越しの松
♪粋な黒塀 見越しの松に・・・
昭和歌謡「お富さん」の一節である。心中をしたはずの片割れが生き残っているのを知ってゆすりをかける、と言う内容だが、不景気な歌詞なのになぜかパチンコ屋でガンガン鳴っていた。
それはともかく、見越し松とは何か。画像にあるのがそれで、門の上に松の枝が伸びている。昔は妾宅の構えは黒板塀と見越しの松と決まっていた。うちには妾が住んでるんですよ、と一眼で判った。なぜそうなのか理由は知らない。多分、黒板塀に遊びが感じられ、尚且つ、手入れの行き届いた松が、旦那の贅沢趣味を見せつけていたのだろう。
ところが私は一度もそんな家を見たことがないのである。最近ようやく発見したので大喜びで写真を撮ったわけだが残念、黒板塀ではなかった。それに妾宅でもない。寺であった。紛らわしい。
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