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ジャニーズの記者会見について考える

今回は2時間ちょっとで終わったジャニーズの記者会見。あとになって「NGリスト」なるものがあったことが明らかとなりまた炎上。
そりゃ何か行事を行う時に何も考えずに行う事はないので、何らかの対策資料のようなものがあるのはわかるが、それを「NGリスト」と表紙まで付けて紙にして持ち運び、それがバレちゃうとか一体どうなってるの?と(涙)。

また、いくつかのメディアは「一問一答」「2時間」の仕組みをあり得ない!と言っており、いろんな考えがあると思いますが、限りある時間で幅広く質問に答えるには、何らかのルールが必要。時間を「無制限にやるべき」という声もありますが、それは「何時間やっても同じだろ?」と思うのです。
例えば出てくる質問って、こんな感じ・・・という例をいくつか。

徹底的な事実調査・・・社長と社員が多数の児童の性虐待をしたと調査報告書に言われているが、それをしないまま再出発できると思われる理由について伺いたいのですが、調査報告書でも再三にわたって機会があったと。
文春との裁判の後、ジャニー、メリーの両氏がお亡くなりになった後、BBCの取材を受けた後ですね、前回の記者会見でもですね、何度も質問がありました。調査しないのか?ということ。
それに対して弁護士さんが、被害者申告があれば、調査するとおっしゃっていましたが、それは非常に無責任ではないのでしょうか?これだけ犯罪的な行為が起きていた場所であるのに、それについて自らですね、もう一度第三者委員会を立ち上げて、きちんと徹底的に調査をして膿を出すと、それでこそ、再出発ができるんじゃないでしょうか。そういうこともなくですね、臭いものにふたをしたまま再出発ができるとお考えになる理由についてお聞かせください。

読んでも意味がわかりませんので、聞いてるともっとわかりにくい(涙)。
第三者委員会は確かに作られ、そこである程度時間をかけて調査し、その結果は発表されたのにこんな質問をしてるわけです。
発表された調査報告のどこが足りなくてダメなのか?を指摘して「再調査をするつもりはないか?」と訊けばいいのに。何を長々と・・・。
他にもこんなものが。

東山さんにお伺いしたい。よく聞いてしっかりお答えいただきたいと思います。まず2003年の東京高裁の判決・・・ジャニー喜多川さんの犯罪について、事実だと判断した。2004年の最高裁で確定。その時、東山さんは38歳。そのぐらいの成人男性であれば、自分の会社のトップが児童福祉法の大犯罪を犯したことを知らないはずがないし確定したとなれば、大変な騒ぎになると思う。その時、東山さんはそれを噂では知っていたけど、よく知らなかったというこの前の会見の話ですけれど、その答えというのは社会的には通用しない答えです。
もう一つはこの前、TBSの番組でキスマイのメンバーだった飯田恭平さんの証言では、2003、2004年前後にジャニー喜多川さんの犯罪はあったと。
それからもう一つは、カウアン・オカモトさんの証言では、2016年ごろまで、ジャニーズの合宿所にいたジャニーズJr.100人から200人がほぼ全員被害にあったという証言をされています。
ということは、東山さんは責任ある立場にありながら、ジャニー喜多川さんの犯罪について防止対策を全然取らなかった。このことは・・・ジュリー景子さんですか・・・にも伺いたかったのですが、東山さん、今度新社の社長ということですので、是非ですね、その認識をお考えをですね。お聞きしたい。
それがですね。
児童福祉法の観点からは共犯か幇助犯に当たるという解釈もあるので、その辺はしっかりお答えいただきたい。東山さんのセクハラということも疑われているので、そういう方が新会社の社長ということでいいのか、お伺いしたいと思います。

これまた一体全体、何が訊きたいのか?が尚一層わかりにくい。
最初の「知らないはずがないし、確定したとなれば大変な騒ぎになると思う」って、「それ、あなたの感想ですよね?」レベル。
東山が「知らないはずがない」って断定する根拠は、何をもって証明される?「確定すれば大変な騒ぎになると思う・・・」って、実際にならなかったもん(涙)。マスコミが自重してたから。
それに、なんで(当時)一介の所属タレントが、噂で聞いていたこと(それが事実だったとしても)に対して、積極的に自分が出て行って問題を解決しなきゃ共犯になるの??どこの国の法律??
そもそも最初から「よく聞いてしっかりお答えいただきたいと思います」とか、いきなり何目線だよ?と。

自分たちこそがずっと以前から「NGリスト」を作り、自らその筆頭に置いて何も言わなかったあのジャニーズが、誰かのおかげで今や叩きたい放題になったので、さぁ今こそ正義を振りかざす姿をアピールできる時がやってきた!大チャンス!・・・と。そこに全然関係ない人まで加わって、「人権に敏感な進歩的な私」アピールしたくて仕方ない皆さんが大ハッスルです。

で、気になるのは、記者会見であたかも「正義」を盾に、質問というより長い時間話そうとしたり、公開説教で炎上を狙うなど、ここぞと強い自己主張をする人の共通の特徴は、だいたい自身のyoutubeチャンネルを持っていること。
例えば、望月記者、緒方記者はyoutubeチャンネル(高額な月額会費を取る会員制チャンネル)の運営に関わっており、長い質問で「再生時間を延ばす」、激しいパフォーマンスで話題を取り「再生回数や会員を増やす」ことは、チャンネルの収益、引いては自らのお金儲けに直接結びつきます。なので「目立てるチャンス」の自分が質問に充てられるかどうか?は死活問題となるでしょう。
彼ら彼女らを含む一部のメディアが記者会見を「無制限でやるべきだ」と強く言う理由は、自分が当てられて「質問の一貫」として長々と自分の演説を行い注目を集め、自分のyoutubeチャンネルに誘導し収益を上げる・・・。そのために「無制限」と主張しているとすると、これを純粋なジャーナリズムと言えるのか?は少し疑問に思います

やっやところで結局出る質問は上記のようなレベル・・・なのは前回、前々回の会見を見ても明らかですし、他の記者会見を見ても思うのですが、まずはこの国の記者会見の質問者のレベルが低すぎて、長時間(「無制限」に!)やる意味があるのかが疑問です。まずは質問者および質問の質を上げる必要があるように思います。
記者会見ではなく、個別に質問状などで対応された方がいいのではないでしょうか?と。・・・それではyoutubeの再生数が上がらないので困るのかもしれませんが。

あと、彼らの中には芸能事務所に限って言っても、まだ「NGリスト」があります。長きにわたって一人で戦っているジャーナリストがいますが、h化のメディアは動こうともしない。
それらは外圧が無くても、自主的に今後どんどん報道されていくのでしょうか?


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