見出し画像

小田和正さんのコンサートツアーのドキュメント番組

NHK-BSで小田和正さんのコンサートツアーのドキュメント番組を見ました。

私の誕生日は小田さんと同じ。
初めてのデートはオフコースのコンサート。
初めて買ったギターはオフコースのギターの方が使っていたもの。
オフコースのツアーパンフや、毎月発売される音楽専門誌のオフコース特集の、そこに掲載されているインタビューで、メンバーの口からスタッフの名前が出ている話しを読んで、そういう人たちの仕事がとてもカッコよく見えて、自分はレコード会社に入る!と決めた・・・というほど、自分の人生に大きな影響を与えたお方です。

しかし音楽関係の就職に失敗。
卒業後に就いた仕事は証券会社系の経済研究所で、初めて配属された先の隣の席にいた事務のお姉さん・・・噂では当時36~7歳くらいの独身の方・・・が、めちゃくちゃ小田さんのファンで、話がよく合った人でした。
ある日、何かのレポートを間違って捨ててしまい、そのお姉さん社員と私の席の間にあるゴミ箱の中身をひとりで漁って確かめている時に、A4コピー用紙がくしゃくしゃに丸められ捨てられているのを見つけ、ほどいて見てみると、彼女が手書きでオフコースの歌詞を書いたものでした。
そのお姉さん社員は普段は明るい人ながら、時々遠くを見てため息をついてる事などもあり、ブルーな時は小田さんの歌の歌詞を書いてそれを読んでため息ついてたのか?と。さらに鼻をかんだようなティッシュも捨ててあり、まさかこれ読んで泣いてたのかあの人・・・、社会人はいろいろあっていろんな人いるのか?と、そら恐ろしくめっちゃ引いてしまった、と言うのを覚えております。

ツアーのドキュメント番組を見てたら、客席に70歳くらいの女性ファンも見かけられ、皆さんずっと小田さんを追いかけ続けていらっしゃるのかなぁ・・・と感心すると同時に、ふとあのお姉さん社員は、今もう70歳以上にはなってるはずで、その後どんな人生を過ごし、今頃何をしているのだろう?あの中にいるのだろうか?と思ったのでした。

あの時新入社員だった私も、その2年後にレコード会社に転職したことをきっかけに音楽業界に移り、今や定年まであと2年ほど。
社会人1年目で最高値を記録した日経平均株価は、その後ずっと低迷し、今になってようやくその値を越えようとしております。
つまり、日本経済の「失われた30年」と言われる時期が、そっくりそのまま自分の社会人生活と重なってると思うとなんだか複雑ですが、小田さんはその間も不景気とは関係なく、ずっと活動を続けていらっしゃるのがホントに素晴らしい。

小田さんがまたライブをやるなら、絶対に行きたいなぁ・・・と。

追伸:
・放送内で小田さんがヤス(鈴木康博)さんのことを語り、その後に「My Home Town」を歌う節があったのですが、不覚にも泣いてしまいました(涙)。あの歌はヤスさんとの思い出を歌った歌なのかなぁ?とか。
・有賀さんのお姿も動画で見ることができ、なかなか感慨深いものがありました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?