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事業承継起業塾:9月最終の講義を受講して、塾生の怒りがMaxに(事業承継起業塾に入塾して⑦)

9月最終週、入塾5ヶ月目、最後の講義を受講して


9月26日、入塾5ヶ月目の最終週の講義を迎えた。その日は、外部からのゲストスピーカーを迎えた講義だった。父上が起業されたクリーニング店を1億円借金があることを前提に承継し、「せんたく便」とネット宅配のクリーニングサービスを立ち上げて、成功された吉原さんのお話だった。

講義を受けながら、必死こいて吉原さんのことをfacebookで探した。居た!そこに。そしてなんと共通の友達に大学の同級生の友人がいた。笑

理工系の大学を卒業して、謎にバーテンダーの道を歩み、西麻布で店を立ち上げた意味不明な奴だ。今は横浜でラーメン屋などを経営している。

事業承継にあたってのお話も非常に良かったし、大型マンションにターゲットを見据えたマーケティング戦略についても、派手さや大上段に立ったロジックはない、ただ、地に足のついたお客様を見た事業推進の方法で、成功されている理由が分かった。良いお話だった。

「ん?」と思ったのが、立石さんの話で、事業承継にあたって、承継する側の人材が「事業を承継して起業することに対しての覚悟が足りない”気がする”」と言う話である。

「黒字の会社を、タダでもらって、リスクゼロで起業しよう」という触れ込みでマーケティング施策を打ってるのはあなた方では?

事業承継が難しいことは分かっている。

承継の順序は基本的に、身内>近しい友人経営者>外部この順であり、我々はその外部でもさらに遠い、本当の外様が会社の歴史、ビジョン、ミッション、バリューと従業員の生活を引き継ぐのだ。難しいに決まっているし、覚悟が足りないままに「黒字の会社をもらって」という甘言に乗せられた人もいるだろう。で、どうすれば良いか?それが分からないから、プログラムに投資している訳である。70万円も。

さて、カリキュラムのレギュラー講師4名の話す内容は毎回変わらない。半年間、毎月5回の講座の中で1回はゲストスピーカーが呼ばれて、話を聞かせてくれる。初回以降レギュラー講師の話は変わらないので、実質講義の回数は、5回(一月目)+1回(二月目)+・・・・・・+1回(六月目)、合計して10回、10/60 ≒ 16%、料金換算で77万円✖️16% = 12万円程度が妥当な金額なのだろう。

ただ、この塾のタチの悪い所が、外部から招聘された講師の話”は”とても良いのである。そこは認めなければいけないのが、逆に腹がたつ。

さておき、塾生の怒りはMaxに

早いもので、入塾から5ヶ月目に入っていた、残すところ後1ヶ月だ。塾から配布されたスケジュールによると、我々は事業承継先を見つけて資金調達の段階にいることになっているらしい。

全くそんな雰囲気はない。

ただ、面白いもので、この間においても、講義の内容的に「こりゃダメだ」と諦めて、塾が取り持つ承継とは別の起業方法を模索するメンバー、それでも植木さんに擦り寄って、あるのか無いのか分かりもしない、承継先を紹介してもらおうとするもの、色々である。

そもそも有力者に擦り寄ることで、会社経営者になろうと思うものは、多分、中堅以上の会社に入って、力のある上司に気に入られた方が話が早い。塾なんて、辞めてしまえばよい。

塾から配布されたスケジュール

終盤戦に差し掛かる中で、おいそれと77万円を渡してたまるか。というメンバーが自然と集まり出し、グループでコミュニケーションを取り出した。

ただし、有りがちなのが集まって、会話をして満足してしまうこと。これでは相手の思う壺だ。そして、私はこういう時に動くタイプで、先ずはGoogle検索で「情報商材 詐欺」と検索し、上位に表示された、あるいは広告を打っている弁護士事務所と話をした。まぁ「あーーーー、それ系ですね」みたいな感じの塩対応ではあった。

情弱ビジネスは、基本的にそれなりに収入のある層(77万円をポンと払える)あるいは、プライドが高い層(意識”だけ”高い系)を狙うと考えられるため、おそらくだが、訴訟とかに移っていく際に、日和るのだろう。

こりゃ、広告を打っている様な事務所はダメだと直感的に理解して、法テラスにて情報商材の事案を得意としていると思われる弁護士事務所4件に電話。

近くの吉祥寺の事務所に電話をした所、非常に丁寧に話を聞いてくれ、「情報商材詐欺といえばココ」と言う様な、有料ではあるが相談先を紹介してくださり、そこに「情報商材詐欺:神スリー」と呼ばれるほどにその領域に詳しい先生方がいらっしゃることを聞いた。

新宿某所、法律相談へ


9月末、平日昼間、しとしとと雨が降っていた。新宿というよりは、歌舞伎町の先、東新宿?大久保?のあたりだったと思う。良くニュースで流れる「立ちんぼストリート」を象徴するかの様な木の柵がある、公園の横の大きなビルだった。

新宿某所

アポが11時だった。まぁ、いわゆる平日の昼間なので、まさか立ちんぼは居ないだろうと思っていたが、若いパンツが見えそうな位、短いスカートを履いた2名のねーちゃんが、すごい勢いで睨みつけてくる。声かけねーし、動画も撮らないから「そんなに睨まないでくれよ」と思いながら、Google Mapを頼りに目的のビルに着いた。なぜか分からないが、一階に屯している不潔な感じの、お風呂入ってるのかな??という面々のことが少々気になった。

さておき。エレベーターにて、対象の階に上がりオフィスに着いた。

事務員の方が慣れた手つきで問診票の様なものを私に手渡し、その際に相談料を支払った。問診票に、どういった被害か、またどういう会社か、という質問に対して「高額情報商材詐欺」「事業承継起業塾」という記載をした。

そして、弁護士先生との会話へ


結構な、ベテランの先生お二人とお会いした。Web検索で問い合わせをした、新進気鋭といった雰囲気の事務所の対応とは打って変わって、非常に親身になって話を聞いてくださった。

今後の展開に影響すると良く無いので、詳細は割愛するが、情報商材にあたっての被害についての対策について、具体的にお伺いすることができた。そして一言、弁護士先生から

「この植木っての、危なっかしいことやってるね。規模的に刑事事件になる可能性もあるよ」という言葉を聞いて、これは泣き寝入りするべきで無いと考えた。有料相談からその先に進む場合は弁護士先生から名刺をいただき、その後、その事務所と直接連絡を取り合うこととなる。

相談所を後にして、すぐに仲間内のグループLINEへ報告を飛ばした。その5日後だったと記憶しているが。オンラインで仲間内で打ち合わせを行い、次に進んでいくことで合意した。

私は、いや私たちは植木さんのことを憎んでいる訳ではない。特に、最初の研修のお話は感動したし、彼の構想には強く共感できる部分もあった。

ただ、私の場合は早期退職の網に掛けられそうになり、通常とは異なる精神状態で広告をクリックし、また他のメンバーは無職となり、次のオプションとして経営者の道を歩むべく、分割払いで77万円を支払った、その他のメンバーも一緒である。

純粋に学舎(まなびや)として、経営者となるべくその素養を基に、承継先の企業とのマッチングが行われると思っていたし、別にマッチングが行われさえすればそれで良いのだ。その思いを弄ぶかの様に、やれ覚悟が足りないだの、まだまだレベルが届いていないなど、そんな良く分からないことを言われても、納得できる訳が無いのである。レベルに届いていないという主張をするのであれば、具体的に成果指標を作り「何が」「どの程度」足りていなくて「どうすれば」良いのかを示すべきであろう。安価な私塾では無いのだから。

他のメンバーと思いを共にして、着手金の負担配分などをどうするか、大枠を合意して、弁護士にメールを送った。

2ヶ月くらいで、決着を付けたい。金を返してもらうか、あるいはちゃんと承継先とのマッチをしてもらうか、2つに一つだ。

風化や、泣き寝入りは、無い。

Canvaにて「泣き寝入りは無い」で生成

(続く)


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