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なぜ博多ラーメンと言えばバリカタなのか?

通はバリカタ!?福岡のうどんはコシがない!?そのこだわり間違っています!地元民がバリカタにこだわる真実を教えちゃうぞ☆

バリカタ、ハリガネ、粉落とし、湯気通し。
猛々しいというか物々しいというか。
そんな呪文を聞いたことがありますか?

実はこの呪文、博多ラーメンの麺の硬さを表現しています。
博多ラーメンといえば濃厚な豚骨スープのラーメンで、一風堂や一蘭といったお店の主戦力としても全国、世界に展開している人気のラーメンです。

そんな博多ラーメンを食べにお店に入ると、注文時には必ず麺の硬さを聞かれます。やわ(柔らかめ)・ふつう・かため、など様々なオーダーに対応してくれる素晴らしいシステムですが、一部の博多ラーメンマニアが必ずと言っていいほど拘っているのが「いかに硬い麺を食べるか。」

硬ければ硬いほど漢気のある食べ方として九州男児らしさをアピールする絶好の機会と言わんばかりに硬い麺をこぞって注文します。いつしか硬い麺を食べる事が通という雰囲気が漂い始め、博多ラーメンのおいしい食べ方という定説まで流れる事態になりました。

なぜ硬い麺を好むのか?

答えは決してうまいからではありません。九州男児、特に博多っ子は
待つことが大の苦手なのです

博多ラーメンの麺は、すべて極細面が使用されています。
当然ですが、太い麺より細い麺のほうが早く茹で上がります。
そして、湯で時間が短くなれば早くラーメンが食べられますよね。
博多ラーメンは、とにかく早く客に出すために進化をしたラーメンとも言えます。替え玉の麺を茹で上がってすぐ食べてもらうために
客の隣でスタンバってるスタッフに湯切りしたての麺を放り投げて渡す信じられない光景を見ることができるラーメン屋があるほどです。

待てないことを証明する食べ物がまだあります。
福岡のうどんです。

福岡のうどんは、コシがないことで有名です。
舌で噛み切ることができるほどの柔らかさが地元民に愛されていますが美味しいかどうかは二の次です。
このコシのなさはどこで生まれるのかといいますと
実は事前に一度麺を茹でて、水で締めているのです。
注文が入ったら締めた麺をもう一度茹でているので、コシを損ないます。
うどんはラーメンほど麺が細くないので、早く食べるための工夫がここにもあるわけですね。

硬い麺、柔らかい麺へのこだわりは
舌鼓を打つためのものではなく、待つことができない
博多の男たちを満足させるための工夫の結果だったのです。

僕は、柔麺がすきです。好みは人それぞれですから、硬い麺に拘らず、好きな食べ方で楽しみましょうね。アデュー☆

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