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今日の物語「コモド航海記」

コモドオオトカゲが自分の生い立ちを語った。
自分は2016年にインドネシアのジャワ島南部のとある海岸沿いに生まれた。
青年になった頃、大津波に飲まれて168日間太平洋を漂流した。
たまたま、遠洋漁業に来ていた網に引っかかり、珍しいからといって、動物園に送られた。
そこで知り合った雄と恋に落ち、子も産んだ。
しかしそこも大洪水に見舞われ、また太平洋を漂流した後に漁師に捕獲され、今このような見せ物に売り飛ばされて生きているのだと言う。
「いつか君をジャワ島に連れてってあげるよ」と伝えてその場を去った。
口ではそういったものの、やはり何とかせねばと計画をなり始めはいいが、それがとんでもない大航海につながるとはその時思ってもみなかった。

続く

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