畳ビレッジプロジェクト、いよいよ始動

2019年12月。

今までの伝統とこれからのニーズと役割を持たれながら、畳という日本の文化をより高め、普及させてください!それが、貴殿の役割かと思います!

これは、心から尊敬する職人の方に家業を継ぐことを報告に伺った際に掛けていただいた言葉です。

「久保木さん、一緒に頑張りましょう!」と握手をしていただきお店を出た後、目黒駅に向かう中、胸が熱くなり涙が流れていました。

会社を辞めたのが2019年12月31日。

その一週間後の2020年1月8日、スーツケースに畳を詰め込んで羽田発ニューヨーク行きの便に乗り込みました。

正直なところ、明確な計画はありませんでした。

何をしていいかわからない、でも、行動すれば何をすればいいかの答えが見つかるかもしれない。

営業の結果は惨敗でした。しかし、何が課題かこれから何をすべきかの方法に気づくことができました。

それから1年9か月が経ちました。

「情熱×戦略×行動」。一つでも欠けては前に進めません。
いかに情熱の火を灯し続けるか、いかに学んで戦略を立てるか、いかに行動を起こすか。この3点を大事にしながら、一歩一歩努力を続けてきました。

試行錯誤の中で、強い確信を持って新たにチャレンジするプロジェクトがあります。

それが、明日福島県の地方紙に記事として発表されます。


「畳ビレッジプロジェクト」


コンセプトは「和室を持たない人へ、畳に触れる空間を」。

生活様式が変わる中で、皆さんに和室を持ちましょうと言うのも無理があることは十分理解しています。

そこで、あの言葉が思い出されます。

”これからのニーズと役割を持たれながら畳という日本の文化をより高め…”

畳屋の名刺を持って活動していると、「畳っていい匂いですよね、日本人はみんな大好きですよね」という言葉をよくいただきます。

つまり、多くの方は畳に対して好印象を持っているということが考えられます。

しかしながら、和室を持つまでには至らない。

では、どうするか。「畳が好きー(溝)ー和室を持つ」の「溝」の部分にニーズがあり、そのニーズに対して商品またはサービスを提供することも「畳を後世に残す」自分たちの使命と考えます。

その一つの解が畳コースターです。

そして、もう一つの解が畳ビレッジプロジェクトです。

畳ビレッジは畳の体験型複合施設です。畳文化を国内外に発信する拠点です。
畳の製造過程が見学でき、畳の歴史に関するパネル展示があり、親子でミニ畳づくりの体験ができ、い草香るカフェ兼コワーキングスペースがあり、畳のテラス席で豊かな時間を過ごすことができ、畳リビングでは貸切パーティーができます。そしてデジタル技術を活用してオンライン工場見学やオンラインものづくり体験を可能とし、世界中の日本人学校の子供たちを始め、世界中の方にオンライン上でも来ていただけるグローバルな施設を目指します。

「畳は好きだけど所有までには至らない、でも畳に触れたい」というニーズに対して、「畳の持つ温もりや落ち着き」という役割を最大限発揮できる施設、つまりは「和室を持たない人へ、畳に触れる空間」を作ることは、畳の新たなあり方、畳が今後残る道だと確信し、私たちは新たな挑戦に進みます。

開業目標は2022年10月1日。

・誰にも負けない情熱を持ち

・謙虚な姿勢で学びながら綿密な計画を立て

・勇気をもって行動する

久保木畳店の新たな挑戦を是非見守っていてください。

2021年10月3日 久保木畳店 久保木史朗




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