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LoL Worlds 2023 準決勝に向けてのメタ考察 BOT SUP編

 皆様こんばんは。Kubocciです。今回はメタ考察 BOT SUP編となっております。前回より複雑なところが多く、面白い内容になったと思います。
 まだTOP JG MID編をご覧になっていない方は、そちらも合わせてお楽しみください。LoL Worlds 2023 準決勝に向けてのメタ考察 TOP JG MID編
 それではどうぞ。

 なお、使用しているチャンピオン画像はLoL公式サイトよりお借りしています。リーグ・オブ・レジェンド (leagueoflegends.com)



Rulerを止められる者はいるのか BOTレーン

 準決勝にコマを進めた顔ぶれはこちら。
 WBG-Light、BLG-Elk、JDG-Ruler、T1-Gumayusi。
 正直な印象としては、Ruler一人だけあまりに格が違うといったところか。
 Worldsの舞台自体が初めてのElk選手に、2021年に一度は出場したものの結果の振るわなかったLight選手。Gumayusi選手は実績で唯一対抗できると言ってもいいかもしれないが、やはりRuler選手には何枚か劣って見える。
 それほどまでに、今のRuler選手は恐ろしい力を見せている。準々決勝で見せたパフォーマンスに、驚愕しなかった者はいないだろう。このままの勢いで世界を制してしまっても、何ら不思議ではない。
 そんなRuler選手を脅かしうる、T1のチャンピオンプールについて触れながら、BOTレーンのBANPICK考察をしていこう。


非常にパワーのあるチャンプ2体

 まずBAN筆頭がザヤ、そしてRuler選手のカリスタだ。ザヤは準々決勝でのBANPICK登場率100%を記録しており、これまでの実績も十分。ここから先開くことはほとんどないだろう。そしてなんといってもRuler選手のカリスタだ。ほかのチームに対してはほとんどBANされていないにもかかわらず、彼に対してだけは圧倒的なBAN率を誇っている。このチャンピオンを開けるのには相当の勇気が必要となってくる。

 

Tier上位の安定択

 PICK優先度が高いのはこの3体、カイ=サ、ケイトリン、アフェリオス。
 どれも自身の持つ役割を果たすという点で非常にパワーがあり、チームの方針を決めることができる。逆に言えばある程度じゃんけんになってしまうので注意が必要だろう。安定して先出しできるのはアフェリオスくらいか。


レーン強度の高い同タイプの3体

 時点で候補に挙がってくるのがアッシュ、ヴァルス、セナの3体だ。どれも似たタイプのチャンピオンで、レーンの主導権をとるのが得意である。先のチャンピオンたちにも比較的有利が取りやすいため、ボットの主導権が欲しいなら抑えたいピックとなっている。また、こうしたチャンピオンたちが出始めたのには、メタの変化が大きく関わっているため、ここからはいったんそちらについて触れていこうと思う。


大きく変わったBOTレーンの攻防 その背景は

 ザヤが覇権を握っているBOTレーン。今大会、次点の位置に居座っていたのがカイ=サだ。ところがこのチャンピオン、準々決勝に勝利したチームが計15戦の中でピックしたのはたった1回(自分たちからのBANは3回)、その地位が危ぶまれている。
 では、カイ=サが高いTierを保っていたのはなぜか。まず、TOPレーンでゲームを作るメタだったことが大きな要因としてあげられる。タワー下での自衛力、離れた戦いに参戦する機動力、育ったソロレーナーに合わせるキャッチ力などがカイ=サの強みであり、メタにマッチしていたのだ。加えて隣にはアリスター、ラカン、ノーチラスなどのローム系チャンピオンがTier上位であったことも良かったと言えるだろう。


プロテクトADC構成の要 タム・ケンチ

 そのメタを崩壊させたのが、以前紹介したタム・ケンチだ。
真打登場か 新しいメタの中心はこいつだ|Kubocci_lol (note.com)
 自衛能力がないチャンピオンを守るアルティメット、キャッチに対する耐性、育ったソロレーナーのアルティメットを躱せることなど、カイ=サ、ザヤに対抗できなかったチャンピオンたちを土俵に連れてきたのである。
 特にその後Tierが急上昇したアフェリオスはその代表格で、一気にプロテクトADC構成が環境に食い込むこととなった。

 これにより、カイ=サ+ロームサポートがレイトキャリー+タム・ケンチに敗北し、それまでのメタが否定されることとなったのだ。

 だがその後、準々決勝までの間にメタはさらに進化したようだ。これによりサポートのメタが新たに構築された。
 それを踏まえたうえで、次のSUP編に移っていこう。

 

多彩さが要求される至難のロール サポート

 とはいえ、いったん選手について振り返ろう。
 WBG-Crisp、BLG-ON、JDG-MISSING、T1-Keria。
 世界最強のサポートと言ってもいいKeria選手を筆頭に、若手のON選手、そして実績十分なCrisp選手とMISSING選手とバランスのいい布陣となった。
 Keria選手の筋力+ピック力にほかの選手がどう対応していくか注目だ。

 さて、本題。SUPのメタについて。
 正直一番ややこしい。これまでのレーンはわかりやすかったんだなぁと思ってしまうほどだ。まずはざっくりと系統分けしてじゃんけんにしよう。

 1. カイ=サorザヤ + エンゲージサポート
 今大会、スイスステージ前半まで、最も多かった組み合わせ。非常にパワーがあるため状況次第では優先してピックしたいところだ。
 
 2. レイトスケール + タム・ケンチ
 代表格はセナとアフェリオス。以前の記事でも紹介した通り、タム・ケンチのアルティメット「丸呑み」でレイトキャリーをプロテクトする。

 3.ロングレンジ + エンチャンターサポート
 ケイトリンやアッシュなどを筆頭にレナータ、ミリオを配置する形。タム・ケンチに非常に強いが、それ以外に対しては筋力が必要なデュオだ。

 この3つの形が、それぞれじゃんけんになっている。2は登場率こそ低いが1に非常に強く、じゃんけんで勝てば最も影響力が出る。加えて、タム・ケンチの代用が効かないため、1チームしかいけないのもミソだ。
 さらに3は1にもある程度強く出れるので(ガンクがなければ)結果として3の形をとるチームが増えている。
 というわけで、あらためて注目チャンプを。

 1.より

エンゲージチャンプの代表格

 ラカン、アリスター、ノーチラスの3体はピックされる可能性大だ。1の形をとるなら必然的にこの中から選ぶことになると言っても過言ではない。一応Crisp選手がレオナをこすっていたが、さすがに出ないと思われる。

 2. より

 この枠はほぼほぼタム・ケンチのワンオペだ。対抗馬として本来ならスレッシュが存在するはずだがパワーが足りないからか、今のところ出てきていない。個人的にはKeria選手のスレッシュがとても見たいのでどっかで出てこないかなと祈るばかりである。

 3. より

エンチャンター代表格

 レナータ、ミリオ、ルルはエンチャンター枠で頭一つ抜けている。レーンでの主導権に加え味方を守る力が非常に高く、今やメタの中心と言っても過言ではない。


 そして少し例外的なピックたちを紹介しよう。
 こちらは特定のコンビピックたち。
1.ケイトリン+ラックスorハイマーディンガー。レーンが超強力。
2.ヴァルス+アッシュ。T1専用機。こちらもレーンが鬼のように強い。
3.ニーラ+セナ。恐らくT1専用機。セナ先出でタムのフェイントができる。
 この3つは準々決勝で出てきたインパクトのあったデュオたちであり、今後も十二分に活躍するポテンシャルがあるものだ。BANPICKではこうした特殊なデュオが飛び出さないのかも要チェックだ。


 以上、準決勝へのBANPICK考察 BOT・SUP 編でした。いかがでしたでしょうか。前回に比べて少々複雑な内容になっていたため、BANPICKの際に隣で照らし合わせながらでもお楽しみください。
 来週は決勝進出を決めたチームについて深堀していく予定です。

 もしよろしければスキ・フォローのほうもよろしくお願いします。

 それではまたの機会に。


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