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SORA/DRONE WEEKLY REPORT 2018-12-06

今週からWEEKLY REPORTを『BEST10』方式に変更しました。
順位はつけにくいので、正確にはセレクション10ですが(笑)
ベストエフォートですが、コメントもきちんと書くことにしました。

目次
【1】MIT開発の飛行機はがイオン風を利用して飛ぶ!温室効果ガスも騒音も出ない | Techable(テッカブル)
【2】テラドローン、屋根積算ソフト最大手の ヤナイ・ソフトウエアーと業務提携 屋根画像から自動での屋根積算が可能に
【3】パーソルテクノロジースタッフとdoが「ANAドローン事業化プロジェクトに学ぶドローン活用セミナー」開催 12月18日
【4】ウェザーニューズとKDDI、ドローン向け高精細気象予測システムを提供開始
【5】Alphabet、ドローン配達サービス「Wing」を2019年にフィンランドで開始 | Techable(テッカブル)
【62019年度はドローンにフォローの風が!政府が重要インフラ補修のため3年間で3兆円超を投入 | ドローンニュース
【7】NiSi、DJI Mavic 2 Pro用のレンズフィルター6種類を発売(Impress Watch) - Yahoo!ニュース
【8】Amazon Promised Drone Delivery in Five Years... Five Years Ago
【9】空港周辺で高度2700メートルを飛行する違反ドローンが目撃される | ドローンニュース
【10】“練習機ドローン”の需要増加で買取を強化 「ドローン・オンライン査定」開始 査定後3日以内に支払 11月買取ランキング1位は「DJI Phantom 4 Pro/Pro+」

【1】MIT開発の飛行機はがイオン風を利用して飛ぶ!温室効果ガスも騒音も出ない | Techable(テッカブル)

[情報源]

[概要]
MITの研究チームが、イオンを動力とする飛行機の初飛行を成功させたようだ。 「スタートレック」に出てくる静かで排気ガスのない航空機からインスピレーションを受けて生まれた構想が、9年間の研究・開発期間を経てついに実現。

[所感]
スタートレックの世界ですね。都市部でドローンを飛ばすとなると静音設計は必要不可欠かもしれません。ブルーイノベーションの熊田さんが、ドローンを飛ばす目的は地方と都市部で異なってくると分析していました。
いまは地方で実証実験をしていますが、実験が終わると都市部に引き上げるのではないかと懸念しています。ドローンブームで盛り上がっていますが、地方には都市部をターゲットにしている大企業の実験台にならないように
気をつけてほしいと思います。

【2】テラドローン、屋根積算ソフト最大手の ヤナイ・ソフトウエアーと業務提携 屋根画像から自動での屋根積算が可能に

[情報源]

[概要]
テラドローン株式会社(東京都渋谷区)は、 瓦積算システムを提供する 株式会社 ヤナイ・ソフトウエアー(山口県柳井市)と、 ドローンを用いた屋根点検・積算の事業パートナーとして11月29日、業務提携したと発表した。

今回の業務提携の内容は、まずテラドローンが「Terra Roofer」の屋根画像を基に、3次元の点群データを生成、 CADで用いられる位置情報のDXFデータとして抽出し、次にヤナイ・ソフトウエアーが、 このDXFデータを自動整形して「Mr.瓦プロ2000」に取り込むことで屋根積算のための図面を自動生成する。 このデータ連携が可能となったことにより、 屋根点検・工事事業者は屋根点検と点検後の図面化作業から開放される。

[所感]
 3次元の点群データを生成してからの処理が気になるのますが、詳細は公開されていませんね。鯖江で屋根の点検を試してみましたが、電線があったり、突風があったりして、人間の操作でも難しいので、自動化するのが技術的に困難だろうと感じました。巨大な太陽光パネルが対象であれば、GPSも有効に活用できますが、屋根というのは千差万別なのでパイロットの腕が要求されます。また、隣の家の中まで見えてしまうので、プライバシーの観点から単体での点検は難しいと感じました。市役所のような行政が少子高齢化の対応として旗振り役になり、地域の活動として取り組む必要があると思います。複数の家の屋根をまとめて点検すれば、コストも安くなります。

【3】パーソルテクノロジースタッフとdoが「ANAドローン事業化プロジェクトに学ぶドローン活用セミナー」開催 12月18日

[情報源]

[概要]
パーソルテクノロジースタッフ株式会社(東京都新宿区)と ドローンの活用を促進するためのサービスの展開・ソフトウェア開発を行うdo株式会社(東京都千代田区)と共催で、法人向けドローン活用セミナー第3弾「ANAドローン事業化プロジェクトに学ぶドローン活用セミナー」を12月18日に豊洲で開催する。

[所感]
離島の物流で航空業界からANAが参入してきました。物流の領域には、楽天などの大企業が取り組んでいますし、産業用ドローンというのは随分とヘビーな産業だと感じています。ベンチャー企業といっても、資本金を見ると数億の資本が入っているので、僕のようなIT業界の人間からすると、随分と参入障壁の高い世界だと感じます。DJIなどの中国企業が価格破壊を続けても、航空業界という制約や規制の壁は高いなと思いました。

【4】ウェザーニューズとKDDI、ドローン向け高精細気象予測システムを提供開始

[情報源]

[概要]
システムは、ウェザーニューズとKDDIの協業で基地局に設置している全国3000カ所の気象観測装置「ソラテナ」や、ウェザーニューズが独自に収集している全国1万カ所の気象データなどを活用することで開発されたシステム。ドローンを運航する上で、必須となる気象情報を業界初となる250メートルメッシュ、高度10メートル単位で情報提供することで、ドローンを使用する事業者を支援する。

[所感]
気象データをドローンで収集することには可能性を感じます。海外のドローンの事例を見ていますと、文化人類学や自然保護のような研究開発のために利用するケースが多いようです。日本では、産業面が随分と取り上げられていますが、科学的な研究の観点からドローンを見てみるのも良いと思います。

【5】Alphabet、ドローン配達サービス「Wing」を2019年にフィンランドで開始 | Techable(テッカブル)

[情報源]

[概要]
Googleの親会社Alphabetは、自動飛行するドローンを使った配達のプロジェクトを進めてきたが、2019年春にドローン配達サービス「Wing」をフィンランドで開始する。

まずはヘルシンキで小規模のトライアルとして展開する見込みで、ヘルシンキの住人はモバイルアプリからドローンによる配達のスケジュールを設定できるようになる。

[所感]
GoogleXで実証実験を繰り返していたドローンが、なぜかヘルシンキでトライアルを展開するようです。米国内(FAA)での規制が厳しいからでしょうか。テクノロジー企業の成果が、自国のために活かされないのは残念な気がします。もっとも米国には、少子高齢化による問題解決の需要がないのかもしれませんが。

【6】2019年度はドローンにフォローの風が!政府が重要インフラ補修のため3年間で3兆円超を投入 | ドローンニュース

[情報源]

[概要]
日本経済新聞の2018年12月4日の報道によると、政府は老朽化した重要インフラを補修するため、2018年度から20年度までの3年間で3兆円超を投じる方針を固めました。

このため、年末の2019年度予算案では1兆円程度を計上することになります。当初予算ベースの公共事業関係費は7兆円規模となり、前年度より最大で2割増となります。これは、10年ぶりの高水準になるそうです。

[所感]
老朽化した重要インフラを補修するため、2019年で1兆円形上されているそうです。膨大な金額ですね。いままで点検していなかったのでしょうか。新しい枠をつくった仕掛け人が誰かが気になります。ルールを作る人達にとって都合が良いルールになっていますからね。

【7】NiSi、DJI Mavic 2 Pro用のレンズフィルター6種類を発売(Impress Watch) - Yahoo!ニュース

[情報源]
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181206-00000055-impress-ind

[概要]
NiSi Filters Japanは、DJIのドローン「DJI Mavic 2 Pro」用のレンズフィルター6種類を12月1日に発売した。

いずれも、同社がカメラ用の角型フィルターや動画撮影のハイエンド市場で培った光学フィルター技術をドローン用に展開したもので、「DJI Mavic 2 Pro」の能力をフルに発揮できるフィルターになっているという。

[所感]
写真には詳しくないのですが、空撮をする人によってはフィルタの情報は貴重だと聞きました。お気に入りの写真や動画を取るためにも、日頃からの情報収集が大切ですね。カメラ沼にはまらないようにしないと(笑)

【8】Amazon Promised Drone Delivery in Five Years... Five Years Ago

[情報源]

[概要]
On December 1, 2013, Americans watched a segment on 60 Minutes about Amazon’s plans to deliver packages by drone in just “four or five years.” Well, it’s officially been five years. And Amazon’s failure to make drone delivery a reality is a great reminder that PR promises from big tech companies are often not worth very much. And frankly, it’s also an opportunity to be thankful that Amazon isn’t yet buzzing drones over our heads like it owns the skies.

[所感]
5年前にアマゾンが無人機で荷物を配送するプロモーションを公開しました。この動画は、世界中で1,600万回も再生されて、空の産業革命を連想させました。5年以内に、無人航空機が荷物を運んでくれると宣伝していましたが、現実の壁は厳しかったようです。規制の壁、人間の壁、テクノロジー企業の挑戦は一筋縄ではいかないですね。技術的にクリアーしたら、すべてをクリアーしたと思い込むのは、僕たち技術者の悪い癖です。

【9】空港周辺で高度2700メートルを飛行する違反ドローンが目撃される | ドローンニュース

[情報源]

[概要]
2018年11月上旬、デルタ航空のクルーがボストンローガン国際空港付近でドローンが飛行しているのを目撃したと証言しました。目撃したクルーが乗務中だったデルタの航空機は、フィラデルフィア発ボストン行の便で、ボストンローガン国際空港に着陸する最中だったということです。該当の航空機は、ドローンと衝突を避けるための行動は特にしなかったと報道されています。ドローンは400フィートを大幅に超えた高度で飛行していたと見られており、これはFAA(アメリカ連邦航空局)によって定められた高度規定に違反しています。

[所感]
いつかドローンと有人機が衝突して大事故が起こるのではないかと思います。それくらい人間というのは鈍感です。空を飛ばすことに夢中になって、有人機の存在に気づきません。その気持はよくわかります。コンピュータで制御するべきだと思います。楽しいことをしているときの人間は、全くあてになりません。

【10】“練習機ドローン”の需要増加で買取を強化 「ドローン・オンライン査定」開始 査定後3日以内に支払 11月買取ランキング1位は「DJI Phantom 4 Pro/Pro+」

[情報源]

[概要]
ドローン・ロボット社会における電子機器の中古品流通の専門商社、DJI正規代理店のRECYCLE POINT TOKYO株式会社(本社: 東京都八王子市、代表取締役: 呉利輝、以下 リサイクルポイント東京)は、12月6日より、練習機としての中古ドローンの高まりから、インターネットによる買取サービス「ドローン・オンライン査定(http://www.recyclepoint.co.jp/lp/drone/kaitori_drone)」を開始します。

[所感]
練習用にドローンを買い取りたいという会社が出てきました。やたらとドローン教室が増えているので、ニーズが増しているのだと思います。中古車市場のような会社も出てくると思います。車と違うのはドローンは消耗が激しいということです。制御部分はスマホのようなサイクルですし、モーターは消耗しやすい特徴があります。昔からラジコンをやっている人達は部品を交換するのが定石になっていますが、素人が中古販売をはじめると間違いなくトラブルになると思います。くさっても航空業界ですから、それなりの専門知識が必要です。


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