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かもめのように空を舞う。神戸メリケンパークで開催された「垂直離陸型ドローン(Swift020)」のデモンストレーションに行ってきました!

昨日は、おそらく日本の都市(人口密集地域 & 空港付近)では、初めての試みとなる「垂直離陸型ドローン(Swift020)のデモンストレーション」の行ってきました。米SWIFT社と神戸情報大学院大学が合弁で今年4月に立ち上げたスタートアップ、スウィフト・エックスアイ株式会社のデモンストレーションです。

夫は、いつも、ぼーとしているので全然情報をキャッチアップできていなかったのですが、地域ICT推進協議会(COPLI)事務局長の秋國さんから前日に情報を頂き、「えええ!?ハーバーランドでVTOLのデモがある!? 行きます! 行きます!! 絶対、行きます!!!」と鼻息を荒くして、飛び入り参加させてもらいました(笑)

当日会場に向かったら、受付の名簿に名前すらなかったんですけど、寛容な神戸市の職員さんに受け入れてもらって、会場に入れて頂きました。ありがとうございますm(_ _)m

会場に到着しましたら、兵庫県知事の井戸さん、神戸市長の久元さん、神戸情報大学院大学の福岡さん、スウィフト・エックスアイ社の松下さん等など、そうそうたる顔ぶれで、周りにはスーツを着た市役所職員の方やら、メディアの人やらが入り乱れ、なにやらお祭り騒ぎのような雰囲気でした。

デモンストレーションは、神戸市の久元市長の挨拶にはじました。神戸市は、神戸経済の持続的な成長を目指すために、ITを活用したスタートアップ(成長型起業家)等の育成支援事業に力を入れており、今回のデモンストレーションはその一貫となっているようです。神戸市は、阪神大震災での苦い経験がありますので、特に災害対策や緊急時対応の観点から、今回の垂直離陸型ドローン「Swift020」の活用方法に注目したようです。

続いては、兵庫県知事の井戸さんが出てきまして、「いやぁ、皆さん、今日は暑いですねぇ。」という何気ない言葉で、ガッチリ会場の人々のハートをつかみ、途中、後ろのパネルが倒れるというハプニングがあったのですが、まったく動じることなく「今日は、風が強いので、ドローンの実力が試されますねぇ。」みたいな、恐ろしく機転の利いたコメントを述べ、最後にちゃっかり9月6-7日に開催される国際フロンティア産業メッセの宣伝も行って退場されました(笑)

続いて、スウィフト・エックスアイ社の松下さんが紳士な雰囲気で登場。夫は無学なので知らなかったのですが、元インディカーのレーサーだったという異例の経歴。神戸電子の福岡さんが、30年前に、当時インディカーレーサーだったヒロ松下さんのモータースポーツマーケティング会社、Pacific Creative Corp.に参画していたことがきっかけらしいです。そのとき、松下さんが別で運営していたのがフォーミュラアトランティックのシャーシ(レー
シングカー)メーカ SWIFT社
だったということを、後で、福岡さんのFacebookコメントで知りました。そのSWIFT社が時を経て、翼をつくり、NASAやBOEINGにも収める航空宇宙産業になって、神戸とつながることになったそうです。なんかいい物語ですね。

さらに、119番通報と同時にアプリの受信登録をしている医療有資格者や救命講習受講者、AED設置者にSOS信号を届けることができる緊急情報共有アプリ(無料)「Coaido119」のデモがありました。このような具体的なアプリケーションを使ってデモをする流れは、わかりやすくていいですね。神戸じゃなくて、東京のアプリケーション会社ですが(笑)意見は分かれると思いますが、夫は神戸市は地の利を活かして、ソフトウェアを世界から引っ張ってくればいいと思います。優秀な人が集まれば、自然と神戸に開発者も戻ってくると思います。

そして、記念撮影。

最後に、SWIFT社のパイロットが機体の説明をしてくれました。もちろん英語で(笑)一応、翻訳はついていましたが、特に大したことはしゃべってないのに、英語というだけで何か良いものに聞こえてしまうのだから不思議です。サングラスをしたイケメンのでっかりアメリカ人だったので、マッカーサー元帥に見えました(笑)パフォーマンスは見た目が命、イケメン、イケメン、イケメンですよ、奥さん!

記念撮影に続いて、いよいよお楽しみのデモンストレーションが始まりました!!

レディース~ アンド ジェントルメン~(パチパチパチパチパチパチ)

垂直離陸型のドローンなので、ロケット台のように上向きで発射します。
バシューン、グィィィという音を立てながら、5秒ぐらいで一気に離陸をして、そこから水平方向に展開すると、まるでカモメのような優雅な飛行になりました。飛んでいるときの音は全然気にならなかったので、騒音で文句を言われることはないのかなと思いました。

着陸するときは、水平方向から垂直方向に切り替えて、DJIでお馴染みのドローンのような姿で正確に降りてくる。海からの容赦ない風にも負けることなく、正確に降りてくる姿は、月面着陸のようなテクノロジーの高さが、ビリビリ伝わってきました。

いや、すごい、ブラボー!! さすがアメリカ空軍!!(パチパチパチ)
後で聞いたら、全部「自動」運転でした(笑)
そりゃそうかw

垂直離陸型ドローン「Swift020」は、大きな翼に4つのプロペラを備えVTOL(垂直離着陸)型ドローンで、主要スペックは下記の通り。もともとはレーシングーのメーカーですから、その技術をベースにして4年間の研究開発と2年間の実証実験を繰り返し、最大で100kmを超える長距離飛行を可能にしています。隣にいた岩倉さんと、スピード出過ぎて航空法違反になるんじゃね(笑)ってお話しましたが、災害対策で利用する場合だと特別法になるのかな。

(主要スペック)
飛行速度:最大83km/h
飛行高度:30~3,048m
飛行可能風速:55km/h
航続距離:120km
航続時間:2~3時間
有効荷重:1.0~1.5kg
通信距離:30km

このドローンの強みの一つは、モノを運べるところにあります。
航空機の知識のあまりない方は「えっ、1.5㎏しか積めないの?」と思いますが(夫も知らなかった)1.5㎏も積めると様々なものを積むことが可能になるそうです。運ぶ荷物は、機体の中に収納できるみたいです。

例えば、命に関わる緊急事態に役に立つAED(自動体外式除細動器)です。デモンストレーションでも実施していましたが、このAEDをドローンで運ぶとドクターヘリの簡易版になる可能性があります。ウーバーの航空版ようなサービスが提供できるので、防災に限らず、様々な産業で活用事例が生まれそうですね。

神戸市と神戸情報大学院大学は、ルワンダ共和国とも交流があるのですが、ルワンダの話で面白いなと思ったのは、道路を整備するより、ドローンで荷物を運んだほうが安上がりという話です。いまの日本では、まず思い浮かばないですが、最新テクノロジーをもって未開のフロンティアに行くと、そのような飛躍したアイデアが出てくるのですね。今回のドローンは、そのコンテキストに入っているのだろうなと感じました。

戻ってきた機体を、ドローンの修理屋さんをやっている岩倉さんと一緒に観察しました。機種のプロペラは、可変式(折り畳み)4枚羽根、グライダーの両翼には機体の主力プロペラの割に小さめ、シャフト中心に直径20cm程度、後部に機種と同じ大きさのプロペラを擁している。前後のプロペラが推進力で、左右の小型は予備に見えているが、かなりのパワーを備えている。GPSのアンテナが3本。上空150m位は一気に上昇し、トッププロペラを減速して、態勢を水平に代えて、その後はグライダー走行になる。安定している。

夫は、このトップのプロペラが、濡れた髪の毛みたいにぺちゃーとなっているのが、なにかの生き物みたいで記憶に残りました。

最後に、金髪のおねーさんにバッチリとポーズを決めて頂き、無事デモンストレーションの終了となりました。Thank you very much!!

いやぁ、楽しかった、楽しかった。
猛烈に暑い中、デモンストレーションの準備をしてくれた神戸市役所の皆様、本当にお疲れ様でしたm(_ _)m

追伸
THETAで撮った360映像(画質いまいち、雰囲気は十分)もあるのですが、個人の顔が写りまくっているので、さすがに公開できませんね(´;ω;`)

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