「ドローン道場」出張します!
皆さん、おはようございます。
空道黎明館のくぼーんです。
本日は、ドローン道場の出張についてお話します!
○ドローンを自由に飛ばせる場所
ドローンは、基本的に『屋外』で飛ばすものですので、どこで飛ばすかが最初の課題になります。航空法によると、以下の3パターンに該当する場合は、原則ドローンの飛行は禁止です。飛行させたい場合は国土交通省への手続きを経て許可を受ける必要があります。
1.空港周辺
2.150m以上の上空
3.人家の集中地域(通称:DID)
それ以外にも、目視の範囲内であったり、距離の確保、催し場所での飛行禁止などのルールがあります。
神戸市を俯瞰的に見ると、六甲山より南側はほぼ全滅になります。一部の例外を除き、都市部の人々がドローンを自由に飛ばすためには、田舎に行く必要があります。この条件が、関係人口を増やすことにつながります。
幸いにも、関西圏では『約20~30分』車を走らせるだけで、どこかドローンを飛ばせる場所にアクセスすることができます。関東圏では、最低2時間はかかりますので、この『地の利』を活かすべきではないでしょうか。
○出張!家族のためのドローン道場
そこで、空道黎明館では、出張して家族のためのドローン道場を開催していきたいと思います!! 具体的には、下記のような役割分担表で、家族向けのドローンの体験会を開催する予定です。なお、ここでは一緒に体験会を開催してくれる個人・団体を、『パートナー様』とお呼びすることにします。
○対象者
空道黎明館は、家族のためのドローン道場です。以下のような方が対象になります。お持ちできるドローンは3台ですので、参加者10名程度のこじんまりとしたイベントを想定しております。
・ドローンに興味のあるお子様
・元気で創造力のある子に育てたい親御さん
・孫と一緒にドローンを楽しみたいシニアの方
イメージとしては、こんな感じです。
上の写真は、『CoderDojo田原本』さんにお伺いしたときの写真です。CoderDojo は7~17歳の子どもを対象にしたプログラミング道場です。2011年にアイルランドで始まり、世界では100カ国・1,900の道場、日本では全国に150以上の道場があります。
プログラミングがメインなのですが、アイスブレイク的にドローンを飛ばしてもらったところ、子供たちは大興奮で「すげー、すげー、すげー」「どうやって飛ばすの?」「どんな仕組みになっているの?」「これで犬の散歩とかできないかな」という質問やアイデアが溢れ出ました。子供は、空飛ぶドローンが大好きなんですねw
いまは変化の時代ですから、創造力が大切だと言われます。しかし、創造的なことをするためには、多くの失敗が必要です。新しいものをつくりだす力は、失敗を避けて培えるものではありません。『家族』を中心とした、たくさん失敗ができる社会の実現したい、それが空道黎明館をはじめるきっかけになりました。
○開催日時、場所
開催日時は、パートナー様と相談しながら決めていきます。基本的に、ドローンの夜間飛行は禁止ですので、日中帯に開催することになります。ドローンを飛ばすためには、集中力が必要になりますので、座学や後片付けも含めて、3時間くらいが妥当な時間だと思います。
開催場所は、パートナー様がご用意ください。体育館のような場所がベストですが、公民館のような場所でも大丈夫です。毎週金曜日に定期開催しているドローン道場は、起業プラザひょうご様の卓球スペースをお借りしています。
○内容
以下のような内容を考えていますが、おもしろいアイデアや企画があれば、気軽にご相談ください。
① ドローンの基礎知識安全講習(座学)
② トイドローン DJI社TELLO 操作講習
③フライトミッション
(例)対戦ゲーム「ターゲットドローンを撃ち落とせるか?」
最初に、ドローンの基礎知識と安全講習を行います。ドローンは『安全第一』です。空道黎明館では、『ご安全に!』という挨拶を広めておりまして、工場のような安心第一の文化にしていきたいと考えています。
つづいて、飛行性能に定評のあるDJI社:TELLOを利用して、ドローンの操作講習を行います。
○飛行訓練(例)
・背面ホバリング⇒前進⇒後進
・横ホバリング⇒前進⇒後進
・対面ホバリング⇒前進⇒後進
・スクエア⇒サークル
・8の字飛行
DroneAgentさんが、動画付きで初心者向けの練習方法を作成されていますので、こちらを参考に飛行練習を行います。
飛行練習の様子は、災害ドローン救援隊「DRONE BIRD」さんが開催されているドローン体験会を参考にしています。三角コーンで周りを囲って、その中を飛ばす感じですね。
野外で開催する場合は、こんな感じです。こちらは、福井県坂井市のドローン体験イベントの写真です。『切り株』の上に着陸するというミッションで、子供たちが夢中になっていました。
こちらの体験会では、パロット社のマンボというドローンを使った射的ゲームもあり、皆さん夢中になっていました。
○対戦ゲーム(ターゲット・ドローン)
ドローンは、オスの蜂のことを指す英語です。複数のプロペラを高回転させて飛行するため、大きな蜂の羽音のように聞こえるので、なかなか的を得た命名ですね。1940年代に、射撃練習の標的(ターゲット・ドローン)として開発された経緯があります。
体験会の最後に、その歴史を学ぶことも含めて、対戦ゲームをしたいと思います。エアガンを使ってドローンを攻撃する人と、ドローンを操作して逃げる人に分かれます。ドローンが逃げ切ればドローンの勝ち、エアガンでドローンを撃ち落すことができれば攻撃者の勝ちです。
○参加費、費用分担
参加費は、大人が2,000円、お子様が1,000円で考えています。
集まったお金は、軽食代+諸経費代としてパートナー様が半分、残りを交通費+諸経費代として空道黎明館で頂くかたちで考えています。
例えば、大人6名、お子様6名の場合は、下記のようになります。
△収入
参加費(大人)2,000円 × 6名 = 12,000円
参加費(子供)1,000円 × 6名 = 6,000円 合計 18,000円
▽支出
パートナー様
飲食代(パートナー様) 3,000円
会場代(公民館3時間) 3,000円
その他諸経費 3,000円
空道黎明館
交通費 5,000円
その他諸経費 4,000円 合計 18,000円
最初は、参加費無料ではじめたのですが、参加者の方から「これだけ準備してもらっているのに、無料では気が引ける。」「無料は、何か裏あるのではないかと疑ってしまう。」「ただほど高いものはない。」というご意見を頂きましたので、少しだけお金を頂くようにしました。
○申し込みページ、広告宣伝
申し込みページは、空道黎明館でご準備いたします。IT系のイベントでよく利用されるDoorKeeperを利用する予定です。パートナー様で、何か申し込みページを持たれている場合は、そちらをご利用する方法もあります。
広告宣伝は、パートナー様と空道黎明館の両方で行います。パートナー様は、口コミやSNSなどを利用して広めてください。空道黎明館でも、公式サイトやSNSなどで拡散します。
○体験会だけで終わらないように
楽しい体験会も一回だけでは「おもしろかったね」で終わってしまいます。一期一会も良いのですが、空道黎明館では、将来、ドローン道場を運営したいという師範(免許皆伝)を育成していきたいと考えています。
自分には自分に与えられた道があります。どんな道かわかりませんが、ほかの人には歩めない、自分だけに与えられた、かけがいのない道です。その道を歩んで、独り立ちができるようになったら、『師範(免許皆伝)』と言えるのではないでしょうか。皆様も、師範になりませんか?
師範になると、おもしろいことが起こります。
同じことをしていても、世間からの見え方が変わるのです。
事実というものは存在しない。解釈だけが存在する。(ニーチェ)
詳しくは、こちらの記事にまとめましたので、ご覧いただけば幸いです。
○関係人口と地方創生
最後に、『関係人口』についてお話をしたいと思います。「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指します。木楽舎の「ソトコト」では、関係人口のことを『観光以上、移住未満』と表現していましたが、言い得て妙だと思います。
人口減少は避けることができませんが、関係人口であれば増やすことができます。これからの時代は、人の総数ではなくて、人間のリンク数、つまり、どれだけ個人がつながっているか、が大切になるのではないでしょうか。
そこで、空道黎明館では、関係人口を増やすことをKPI(主要業績評価指標)としています。和を以て尊しとし、商業主義が原因で発生するつまらない対立を避け、お互いを仲間として信頼する『助け合いの文化』を守りたいと思います。世知辛い世の中ですが、それにも関わらず、思いやりのある仲間を増やしていきたいです。
いかがだったでしょうか。
もし、皆さまの街で、ドローン道場を開催したいという方がいらっしゃいましたら、空道黎明館まで気軽にご相談ください。いまのところ、週末に関西近郊に出張するくらいしか余裕がありませんが、ゆくゆくは全国各地に出張して、関係人口を増やしていきたいなと夢想しております(笑)
それでは、ご安全に!