見出し画像

「ママにはならないことにしました」を読んで思ったこと

「ママにならないことにしました」という本はチェ・ジウン著、オ・ヨンア訳の韓国人女性達のインタビュー本で、彼女達には子を持たないことへの前向きな理由があり、子持ちに対して歪んだ気持ちを抱いているわけでもなかったのが読みやすかった。

韓国の親は子どもの家の資金をいくらか負担するのが慣習のようで、じぃじばぁばが子どもを持つかどうかまで口出ししてくるのは自然な流れかもしれないとは思った。社会の問題、親の問題は日本と似ている。

※※※

自分は今年で39歳。第1子を同じ頃に授かった周りは第2子妊娠・出産ラッシュだ。
子どもが1歳半を過ぎ、子どものうちで1番可愛い盛りを経験してしまうと、「うちも2人目を考えようか…」と心が揺らぐが、うちは1人っ子の予定だ。

同級生の39歳で2歳差で第2子を出産育児など考えただけで卒倒しそうである…。

1歳8ヶ月の子1人育ててる今でも、完全ワンオペの毎日で綱渡り状態。
今日も私は髪の毛ボサボサ(なんなら髪の毛食べてる)状態で、公園ベンチでアリナミンを飲み干し「いつの間にか秋だなぁ」と空を見上げていた😭

もうこの年齢になると、友人間で結婚・出産のことはお互いにかなり聞きにくいし、突っ込んで聞く人はいないので話題にもならない。
こちらもかなり気を遣う。私は子どもの写真をSNSに載せて2人(30代の外国人の友人)関係が切れた。でもそれって私を恨んで何か本人たちが幸せになるんでしょうか???
こちらは日々を生き抜くことで精一杯なので去る者拒まず。知らぬ。

子どもを持たないと決めている人達の中には、子どもがいることで、金銭的負担、キャリアの復帰が大きな課題になっているが、
『子どもがいなくて寂しいのではなく、子どもを持たない人生が1つのあるべき選択として社会から受け入れられていないことが寂しい。』
と、あとがきに残されていて、これが本心だ!と思った。

最近では多様な生き方を受け入れるような風潮だが、私の育ったド田舎なんて全く変わらずだ。
うちの母は60代だが「子どもは親の老後をみるために生むんだ」、「結婚出産して1人前の大人の責務を果たす」と本気の本気で言っている。常識がかなり狭く、想像力も乏しい。
こんなことを言われたら結婚出産がプレッシャーでしかないだろう。

私が1人っ子だったのもあってか、過干渉で育てられたので、「このド田舎から脱出しなければ私は親の操り人形」だと思って私は関東に出てきた。
「あんたのためを思って言っているんだ」と繰り返し言われ、私の将来の職業は公務員、実家に何かあった時にすぐ帰って来られる距離に住む、と決められていた。
(母の教育方法にはすごく疑問に思うところがあり、自分には絶対にそうしないということばかりである。)

※※※

最後にママになって良かったこともあるんだよ〜ということで今思いつくものを残しておこうと思う。

【ママになって良かったこと】
・不要な付き合い(行きたくない飲み会や食事会など)がなくなった。
・良くも悪くも制限時間ができたので時間効率が上がった。
・全く違う境遇や年齢、職業のママ達と知り合うことができた。
・年配の方とお話しする接点ができた。
・子育てのプロに意見を聞く機会ができた。
・ママや子連れへの配慮する気持ちが生まれた。
・他の子どもも可愛いと思う気持ちが出てきた。
・我が子の成長が楽しみで毎日がかけがえのない日々を過ごすことが出来ている。

ママにならなければ出来なかった人との繋がりは、少し半強制的であるかもしれないが、新鮮な学びを教えてくれる良い機会。
子どもが大きくなるにつれて疎遠になってしまうかもしれないけど、「人も悪い人ばかりじゃないし、みんなの助けを少しずつ借りて子育てしていいんだ」という学びを得ることができた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?