親知らず戦役（全身麻酔で親知らず4本抜いた話）

ちゃそです

突然ですが，苦手なものはあるでしょうか？

僕は歯医者が苦手でたまらないのです

正確には歯の治療が苦手です

小さな頃，不摂生で歯をあまり大切にしなかったせいで多数の乳歯達を銀歯にしてしまった経験があります

歯の治療をした皆さんはわかると思いますが歯ぐきに麻酔を打ち込みます

これがとても痛く幼い自分には衝撃的でした

今も若干トラウマになってます

反省した自分は2度と歯ぐきに麻酔を打つもんかと心に決めました

歯が生え変わった後は割と丁寧に歯を磨き，定期的に歯を検診しに歯医者にいくような習慣がつきました

検診に言っておけば多少サボって汚れても麻酔がいらない簡単な治療で
綺麗な状態にリセットできるんですね

このままメンテナンスで何とか保ってくれないかなって思ってたんですよ

そう…あの日までは…

邂逅

定期検診では歯周ポケットなるものを調べます

ざっくり説明すると，歯周ポケットは歯と歯ぐきの溝のことです

深いほど良くないらしいです（小並感）

いつものように検診を受けていると，

歯科衛生士さん「親知らずあたりのの歯周ポケットが深いねぇ」

ちゃそ「ふーん」

歯科医師さん「歯周ポケットが深いとゴミが入るから気を付けてねぇ」

ちゃそ「気をつけまーす」

歯科医師さん「ちなみにちゃそさんの下の親知らずどっちも横向きに生えてるよ」

ちゃそ「何やて！？」

歯科医師さん「こりゃ抜歯するといいかもね」

積極的に抜歯を勧められた訳ではないのですが，「まあ抜くよね笑」みたいな感じの真横に生えた親知らず君

レントゲンを見てもくっきりと真横を向いている

抜かずに放置しても歯磨きを丁寧にやれば問題はないから抜かなくても良いとは思うがきっといつか悪さをするだろうと確信していた

なぜなら丁寧に歯磨きをできないからだ

歯ブラシはながら作業でやることも多く，フロスは使わない始末

そんな人間が最奥で磨きづらい親知らずを丁寧に磨けるはずがない
（事実親知らずの見えてた部分は若干虫歯気味だったらしい）

抜いた方がいいのだろう

おそるおそる尋ねた

ちゃそ「抜くってどうやるんですか？」

歯科医師さん「上は真っ直ぐだからペンチみたいなものでグッと」

ビールみたいに言うな

歯科医師さん「下はグッて抜けないから歯ぐきを切開して分割してとるよ〜」

！？

ヤバすぎる

ドリルに加えメスまで歯に突っ込むとは正気の沙汰じゃあないぞ（ジョジョ風）

実際は麻酔自体は技術が進歩しているから痛くはないのだろう

ただ口の中でおどろおどろしいマシン共が工事するのは見るに堪えない

何とか恐怖を感じずに親知らずを始末する方法はないのだろうか

名案が浮かんだ

ちゃそ「全身麻酔で自分の知らない間に抜いてもらえばいいんだ！」

入院

そこからは速かった

定期検診の時に

ちゃそ「そろそろ親知らずを抜きたいです」

歯科医師さん「局所麻酔で抜く？片方上下で」

ちゃそ「いや，全身麻酔で4本全部抜きたいです！」

歯科医師さん「ここじゃできないね〜口腔外科紹介するよ〜」

あれよあれよと紹介状が書かれ，大きな病院へ

そこからは早かった

入院，手術日程が決まり，検査をした

検査の中に血液検査があるのだが苦手と判明し検査後気持ち悪くなった

（血管迷走神経反射というらしく血が苦手な方は横になって検査を受けるといいらしい）

その後検査結果が無事に通り，入院した

入院

入院後，担当医師から術式（響きがいいよね）の説明を受けた

担当医師「上の親知らずは普通に抜きます」

ちゃそ「ほうほう」

担当医師「下の親知らずはそのままじゃ抜けないため歯ぐきを切開します」

ちゃそ「Oh...」

担当医師「歯を分割し取り出します」

ちゃそ「...」

嫌すぎる

改めて聞くと決心が揺らぐような内容だったんで同意書にサインする手がちょっと震えた

その日は夢に手術の光景が浮かび全然寝られなかった

睡眠薬を勧められたのだが謎のプライドで丁重に断ったが恐怖でもしっかりと寝られるための配慮だったのかもしれない

次があるなら大人しくもらっておくと決めた

手術

手術は11時の予定だが6時に起きた

手術までの時間がとても長く感じた

何をしてても浮かぶのは歯ぐきにメスが突き立てられ，ドリルが歯を砕く光景

看護師さん「ちゃそさん手術着に着替えてください」

手術着に着替えた

看護師さん「それでは手術室に行きますよ〜」

いざ断頭台へ...間違えた手術台へ

手術台に乗ると心電図などいろいろな器具を取り付けられた

その後，酸素マスクを乗せられた

最初の段階では酸素マスクをつけるらしい（麻酔の導入？）

看護師さん「では麻酔をかけまーす」

最初の麻酔は弱いものらしく，次第に酩酊状態のようになった

まだ眠くはなかったが1度瞬きをした...






手術終わってた！

術後

さっきも書いたが全身麻酔の手術は瞬き1回分の感じだ

本当に終わったの？

まだ準備ではなくて？って感じ

看護師さん「終わりましたよ〜」

ちゃそ「えっ？」

きっとアホ面で素っ頓狂な声を上げていたに違いない

記憶の一切が抜かれて「歯が抜けた」という結果だけが残った感じ

キングクリムゾンを食らった気分

状況を整理していると体が熱くなってきた

ちゃそ「熱い…」

看護師さん「それじゃあ下を脱ぎますね！」

後になって思い返してみると手術着＋パンツというかなり情けない姿にされた（しかもこれで2日ぐらいは生活してた）

無事あられもない姿になった後，ストレッチャーで病室へ運ばれた

ベッドに戻った瞬間，気持ち悪さで吐いた

昨日の9時から何も食っていないのに結構な量吐いた

どうも麻酔に得意不得意があるらしく苦手な人は気持ち悪くなるらしい

大リバースをかました後

お医者さん「では3時間ほど安静にしておいてくださいね」

気持ち悪さと寝過ぎで全然眠気がこない僕には苦痛であった

術後豆知識なんですけど口から唾や痰がえげつない量出てきます

しかし頭を上げられないから傾けて横に置いてあるビニール袋に垂らした

正直入っているか入っていないかわからなかった（実際少し外してた）

3時間経つと夜ご飯が運ばれてきた

一口食べると胃が受け付けなかったらしく吐いた

勢いよく吐いたのと合わさり痛み止めの効果が切れた

想像を絶する痛みが押し寄せてきた

口を開けたまま悶絶した

口を閉めようとすると強烈に痛むからだ

ご飯を下げてもらい痛み止めを飲む

それから10分ほどで痛みは徐々に引いていき，落ち着いてきた

そこからは痛み止めが切れるかもという恐怖との戦い

5,6時間で切れるとの話だから切れる前に追加して寝た

夜中に悶絶したくないなら寝る前に痛み止めを追加するのをおすすめします

夜が明けて…

壮絶な手術の翌日は穏やかそのものであった

痛み止めの効果が切れる前に次を飲むと痛まないためおすすめ

自分の場合はかなり早い段階で抜いたため術後がとても良かったそう

親知らずを抜くと通常大きく腫れるのですが僕の場合は全く腫れませんでした

虫歯になりそうな親知らずがある方，丁寧にみがく自信がない方は早めに抜くと痛くないし腫れないしで幸せになれます

入院の話

これから入院する方へ

以下を意識すると幸せになれます

1. アニメ，ドラマはどんなに短い入院でも1クールは入れておこう

入院生活は強烈に暇です

24時間のうち，30分程度の食事が3回，シャワーが1回，軽い問診や検査が1時間程度，睡眠が9時から翌6時まで

以上

残りの時間をどう潰すかが問題となります

僕はアニメをこしらえましたが，1日1話で4話でええやろと高をくくっていました

1日で消え失せました（2周した）

やることがなさすぎるため暇の潰し方は色々と用意した方が良いと痛感しました

2. Wi-Fiはない

暇人の友Wi-Fiは病院にもよりますがない場合があります。

すると途端にインターネット弱者になります

アニメを4話しか保存していなかったのも「まぁ病院のWi-Fiでいけるやろ」と考えていた部分が大きかったです

通信量強者であれば言うことはありませんが，通信量に不安のある方は
家でオフライン保存できるものは可能な限り家で保存してから臨みましょう！（電子書籍やアニメ，ドラマかな）

それでは暇とは無縁な快適ライフを！

おわり

長々と話してきましたが

1. 全身麻酔で抜くとあっという間に親知らず全部抜けるよ
2. 親知らずは早く抜いた方が術後の経過がいいよ（腫れないよ）
3. 入院生活は暇すぎるから色々アイテム持ってきた方がいいよ
4. （しっかりと考えられているけどご飯は味薄すぎてつらいよ）

というのが僕の話の要旨

術後からだいぶ時間が経過して色々と記憶が薄れてきてはいるのですが

衝撃的な経験だったので久しぶりの投稿をしました

だらだら書いていたせいで何を書いたか忘れる

文章はやはり一気に書く方が言いたいことをまとめられていいですね！

やりたいことはやる気があるうちにやれとはうまくいったものです

筆不精から脱却したいと思う今日この頃

ほんじゃ