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#29「忘れられない恋の話をしよう」


人生にモテ期は二度くる。

誰がこういうことを言い始めたのかわからないがよく聞いていた言葉。




第一次モテ期。

ちょうどポケベルが流行り始めた時代。

ルーズソックス全盛期。

高校の休み時間になると公衆電話の前に行列ができているのは日常茶飯事だった。

物凄い勢いでボタンをプッシュ。

あの光景は今でも忘れない。

何歳の人までこの話が通じるかはわからないが少しだけお付き合いしてもらいたい。


自分の世代はポケベルの最終時代。

ニコット、アーキス。


ニコットは電卓みたいになっていてここで文章を作って電話の受話器に当てるとそのプッシュオンが流れてメッセージが流れる仕組みになっている。

ダイヤル式とプッシュ式がありそれによっては数字でメッセージが届く場合がある。

アーキスは絵文字機能までついている。

*57  *2*2

ポケベルの合言葉といえばこれだろう。


数字の読み方としては「あ」が11。

当初よく使っていた数字は

1112314493

今考えると恥ずかしい。

これを休み時間に並んでまで送りたかったんだなと。


この時お付き合いしていた彼女は友人の紹介で知り合った。

あった時に一目惚れ。

こんな可愛い子と付き合えないよなと思っていたが

付き合うことができた。






これが第一次モテ期の最終となることとは知らずに。




家の近くまで迎えに行って自転車の二人乗り。

ステップ(ニケツボウ)をつけて、

後ろからギュッとされるのがあの時の一番の幸せだった。

雪が降ったら待ち合わせして、

帰りは1時間以上かけて家まで送っていった。

そこまで一緒にいたかった。




その彼女に初めて作ったものが自分の料理だった。



当初「タモリのジャングルテレビ」というテレビがやっていて

ルーレットで誰が何を作るか決める番組で

そこでみた「明太子焼きそば」を作った。



その彼女の美味しいが最高に嬉しかった。



今考えれば料理を始めたきっかけでもあるなと。 




9ヶ月のお付き合いで別れることになった。

あの時は好きすぎて束縛が激しかった。

窮屈だったんだろうな。


数年引きずった。


かっこ悪いけど諦めるまで時間がかかった。



発想の逆転をすればそこまで諦めないで想い続けられたんだと。


あれから20年以上経つが一度もバッタリあったことがない。

たまたまでもいいからお会いしたら


ありがとうと伝えたい。




まさか忘れられない恋の話にまで自分の料理のルーツが出てくると思わなかった。

これもBKSを始めたから知れたこと。





今はBKSに恋してるのかも知れない。

みんなの忘れられない恋も是非。






あれっ。

もしかしてもう一回モテ期くるか。

料理男子→モテる、モテたい

これもきっかけの一つである。

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