薬局実習を終えて

初めまして。都内薬学部5年のyuukaです。
先日、2ヶ月半にわたる薬局実習が終わりました。
2週間の夏休みを経て今は病院実習の真っ最中ですが、ここで、薬局実習を終えての自分の思いを記したいと思います。

①薬局実習が始まる前の心境
②始まってからの感想と、心境の変化


①薬局実習が始まる前の心境
遡ること2017年。
1日10時間以上の勉強を1年間欠かさず行った浪人時代を経て何とか掴み取った薬学部入学の切符。

元々は、ガンを薬で治せる時代を作るべく研究者になりたいと思っていて、その上で資格を持っていれば将来安心だろうと考え6年制の薬学科を選びました。

しかし、入学してから
1. 私立薬学の学部卒で開発職に携わるのはかなり難しい
2. 研究室に入ってみて、実験が嫌いなことに気がついた

という理由から、この道は避けることにしました。


とはいえ、大学での座学の勉強は楽しいものではないし、薬剤師がどんな仕事をしているのかをきちんと理解出来ていなかったこともあり、モチベーションが上がらず、「本当に薬学部に来て良かったのかな?」と思うことが多々ありました。
せっかく頑張って資格取るんだし、とりあえず、薬剤師になるか…という気持ちで日々を過ごしていました。


②始まってからの感想と、心境の変化
5月下旬になり、自宅から4km程の場所にある調剤薬局にて薬局実習が始まりました。

また別の記事にて詳しく書こうとは思いますが、薬局実習では薬剤師業務として⑴薬を棚から持ってくる(ピッキングと言います)、⑵患者への服薬指導などを経験します。

服薬指導では、薬歴やお薬手帳から併用薬を見て飲み合わせの確認を行います。
処方箋に疾患名は書いていないので、処方薬から疾患・症状を推測し、「本日は〇〇(疾患)ですか?」と聞くことで出された処方薬に間違いがないかを確認します。
 
Do処方といって前回と同じ薬が出されている人には、副作用の有無や症状改善傾向があるかなどを確認します。
その他、検査値を聞くことで、薬によって値がコントロールできているのかを患者と共有したり、食事に気をつけるよう注意を促したり、腎機能を見て薬の投与量は正しいのか確認を行ったりもします。


要するに、患者とコミュニケーションを取ることが非常に重要な仕事になります。
初めは本当に緊張して、手がプルプル震えていましたが、慣れてくると本当に楽しい!!!

皆さんいい人ばかりではないので「説明とかいいから早く薬だけ渡せよ」とキレ気味に言われたこともありますが(苦笑)、大抵の方は症状や疾患に関してお話してくださいますし、薬の説明を一生懸命聞いて下さります。

同じ患者さんに複数回投薬することもあり、そういった時に私のことを覚えていてくれて、頑張ってね!と声掛けしてくださる方や、私の説明に対して、いつも丁寧にありがとうと言ってくださる方もいらっしゃいました。

…嬉しい!!!(笑)

また、薬局での業務とは別枠にはなりますが、高齢者を対象とした地域の皆様に簡易的な健康診断のようなものを行う健康相談会に参加させて頂く機会もありました。

こういった催し物に参加される方は
①自分が健康であることを再認識し、褒めてもらいたい
②こういう機会を通じて誰かとおしゃべりがしたい

という考えの方が多いと勝手に推測していたので、
測定値が良かった方にはとにかく褒めちぎること、
お話したそうな人にはとにかくじっと話を聞くこと、
を実践していました。

こうした自分の推測が的中したのか、会場にいらした方々は皆様満足そうに帰っていきました。

薬剤師の資格もなく、薬に関しての知識も浅いのでまだまだ人の役に立てないことに悔しさを感じていましたが、誰にでもできる 話を聞く ということによって、誰かの役に立てたと実感できることに強い幸福感を感じました。

やりがいを感じる瞬間は人それぞれですが、私にとって仕事のやりがいを感じる瞬間は「誰かの役に立てたと感じた時」だと気づきましたし、薬剤師はその思いを多く感じることが出来る仕事であると理解しました。
この時から、薬学部を選んでよかった、と心から思えるようになりました。

(最近ぼちぼち就活の準備としてESを書いたりインターンへの応募を始めていて、その時にも薬剤師の就活の楽さを再認識して、そういった点でも薬学部はいいなぁと感じています、テスト前とかは本当に毎回精神削られるまで勉強してるけどね汗)


以上、私の感想でした。
この気持ちを忘れたくなくて、ここに残すことにしました。
ここまで自己満記事を見てくれた皆様、ありがとうございます!🙏

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