20年の仕事をふりかえる9
【2008年/神戸かまどダイニングSAKURA】
神戸ハーバーランドのショッピングモールモザイク2階、海に臨むロケーションに位置する和食店。
ファサードは全面ガラス張りで内装のデザインそのものがファサードを演出している。
エントランスを入ると全長約8メートルの巨大なかまどが横たわり、目の前で板前たちが調理をし、その蒸気、匂い、音が店内を活気づけ、食への期待を膨らませる。
かまど前の路地を進むと石庭があり、そこにランダムに配置された箱状の個室「SAKURA-CUBE(サクラ・キューブ)」が並ぶ。
桜の花びらを模って穴を開けた小さな7つの箱。
小さな箱の中に身をかがめて入り、その中で食事をするという感覚は、子供の頃、大人たちには内緒の「秘密基地」で感じたドキドキ感によく似ている。海側の花びら型の穴は座った目線の高さに合わせて開けられており、そこから海を望むことができる。
飲食店デザイン KTXアーキラボ
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