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強度行動障がい支援者養成研修には、基礎研修と実践研修があり、両方の研修を受けることで「行動障がい支援者」になれます。

そもそも、強度行動障がいとは、自傷や他傷などの危険な行動を頻繁に起こす状態のことを指し、重度の知的障がいや自閉症の特性を持つ方に多く見られます。
本研修の目的は、適正な支援計画を作成できるようになること、ならびに障がい福祉サービスに関して必要な知識・技能を習得することです。
以下、研修についてご紹介いたします。

基礎研修のカリキュラムと学びのポイント

強度行動障がい支援者養成研修の基礎研修では、強度行動障がいの理解や支援アイデア、情報収集方法、チームプレイの基本などに焦点を当てています。12時間の座学と演習を通じて、次のような内容が学ばれます。

  • 講義1:研修のねらい

  • 講義2:強度行動障がいの理解

  • 演習1:強度行動障がいの理解(困っていることの体験)

  • 講義3:支援のアイデア

  • 演習2:基本的な情報収集(行動を観る視点、行動を記録する体験)

  • 演習3:チームプレイの基本(チームプレイの必要性、支援手順書に基づく支援の体験)

  • 講義4:行動障がいと虐待防止

この基礎研修では、強度行動障害の特性や、その方にとって適切な支援計画を作成するスキルが身につきます。


実践研修の手順と活用方法

実践研修では、基礎研修で学んだ知識を実際の支援シーンに活かすスキルが磨かれます。

  • 講義1:研修のねらい

  • 講義2:支援を組み立てるための基本

  • 演習1:支援手順書の作成プロセス

  • 講義3:組織的なアプローチ(組織的なアプローチの重要性、組織的なアプローチの方法)

  • 演習2:組織的なアプローチの実践

  • 講義4:行動障がいと虐待防止

  • 演習3:行動障がいと虐待防止の実践

実践研修の修了後、強度行動障害支援者養成研修を受講したことを示す修了証が授与されます。

この修了証を持つことで、放課後等デイサービスや生活介護、入所施設などで基本報酬に上乗せされる加算を受けることができます。


研修様式や費用

強度行動障がい支援者養成研修は、各都道府県オンラインでも受講が可能です。

研修の費用や実施機関は、地域や企業によって異なります。事前に確認してください。


まとめ

強度行動障がい支援者養成研修は、強度行動障がいのある方に最適な支援ができるようになるための研修の1つです。

計画相談員以外でも、強度行動障がいの方の支援にも携わるので、計画相談員だけではなく、その他の障がい福祉サービスに関わる職員にも学んでほしいと思います。特に、強度行動障がいの方は、どういった行動を取るのか予測がつきません。事前にそういった情報が頭に入っていれば、特性を理解しながら支援することができます。

興味のある方は、是非調べてみてください。



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