#3 最近流行りの紙ストロー

ごきげんよう!
ご覧頂きありがとうございます。

今回の記事は少し短めです。
巷で話題の「紙ストロー」論争に
ちょっとだけ首を突っ込んでみようと思います。

あまりにも結論すぎるんですが
「ストローが紙製?そりゃ美味いわけないやろ」
って思ってしまうんですよね…


コーヒーと紙のおはなし

せっかくなので、私らしくコーヒーの話と絡めていきます。

「ドリップ器具のおすすめありますか?」
「美味しく淹れるコツはありますか?」
とよくお尋ねいただくのですが、最初に必ずお答えするのは
・ドリッパーやサーバー、カップを温めること
・ペーパーフィルターはなるべく白いもの(酸素漂白品)を選ぶこと
この二点です。

今までたくさんのコーヒー屋さんを訪れましたが、
茶色のペーパー(無漂白品)でドリップしているお店は5軒以内で、どちらも昔ながらの喫茶店さんに限られていたかと思います。

茶色のペーパーは端的に言うと
めちゃめちゃ「紙のにおい」がします。
原料のパルプにリグニンってやつが含まれていて、
これが分解されると香り成分のバニリンってやつになります。
におい自体を誇張して例えるなら段ボールみたいな感じです。
そこに挽いたコーヒーとお湯を注げば、
抽出されたものには当然紙のにおいが移ります。
コーヒーの香りや味を邪魔してしまうのでよろしくないよね~
となるわけです。

なので私もごく稀に自宅で淹れるときは
白いペーパーフィルターを使うようにしています。

余談 コーヒーマニア向け 飛ばしてOK

ペーパードリップって一番お手軽なので
お家で楽しまれている方も多いと思います。
私は面倒くさがりなので自宅では滅多にしません。

「ペーパーは白いのを使え~~!!!」
と上記の通り力説しておりますが、
白いペーパーならにおいが全くしないかというと別にそうでもありません。
茶色のものに比べればほとんど感じられませんが、
(ほんのり…)といったところです。
「白いペーパーからも完全ににおいを払拭したい!!!」
という紳士淑女は、ペーパーにお湯通しをしてから
挽いたコーヒーを入れるようにしてみてください。

そしてさらにマニアックな話ですが…

お使いの器具(特にドリッパー)によって、
紙のにおいの移り具合は異なります。
同じ量のコーヒーを抽出するとしても、
使う器具によってお湯とコーヒーと紙が接している時間が異なるからです。

ざっくり言うと、ドリッパーの
・穴が小さいもの(複数の穴が空きがち)
・台形のペーパーを使うもの
e.g. メリタ式3つ穴・カリタ式1つ穴(・カリタウェーブ)
これらは抽出時間が長くなりがちなので
紙のにおいが移りやすい傾向にあります。

逆に
・穴が大きいもの(中央に1つ空きがち)
・円錐型のペーパーを使うもの
e.g. オリガミ・ハリオV60・コーノ式
これらは抽出時間が短くなりがちなので
紙のにおいが移りにくい傾向にあります。

と、うんちくを垂れてきましたが
それぞれドリッパー毎に抽出回数や湯音も変えることになるので、色々個別に試していただくのが一番ですね。(投げやり)

まとめに入るよ

コーヒーを提供するお店さんは、
紙のにおいがコーヒーの邪魔になると分かっているのでぺーパーにも気を使いますし、
私はホット飲料のテイクアウト用の紙コップであれば、湯通しをして温めつつ紙のにおいを抑えるようにしています。

それはひとえに
「お客様にコーヒーをできるだけ美味しく味わってほしいから」
だと思います。

実際、日本茶の品種を取り扱う専門店の方が、
低臭タイプの紙コップの商品開発に携わったこともあったようです。

飲食店の歴戦のプロたちが、
いわば味を大事にしてきた人たちが、
できるだけ避けて通ってきた道を今更通れるわけなくない!?
と思うわけです。

でも言い換えれば
「別に紙ストローで飲んでも味変わんねえよ?」
っていうお店さんから順に導入されているのかもしれませんね。

…自社商品に対する愛着の深度を測るには良い指針なのかもしれませんね?

そんなことを思ってしまい、
最近は紙ストローを導入されているお店さんからは
足が遠のいている次第でございます。
気に入らないお店には行かなきゃ良いじゃんね!
お店によっては自分のタンブラーを持参することもあります。

というわけで今回も雑記でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

かちょり

追伸

一連の議論を眺めていると、
小中学校で習ったエネルギー資源の話を思い起こします。
「あとXX年で石油がなくなっちゃう!」
みたいなやつです。
「無駄遣いは減らしていかなきゃね!」
という結論にはなるのですが、子供ながらに
「でも今ある便利な生活は手放せないよな…」
なんて思ったものです。

ホットドリンクは味を損なうし、
アイスドリンクはストローがふやけて飲むのに適さない。
「環境に配慮されたエコ商品」かもしれないですが
「でも今ある美味しいものは手放せないよな…」と。

いっそストロー自体を廃止して
プラスチック製の蓋を直接飲めるものに変えた方が…
とかも考えてしまいますね。

ちなみに、#2 の公開から約1週間が経ったようです。

きっと次回も二カ月後。
立て込んでいるので多分無理。

#2 最近のお気に入りフレーズ 追伸

とか言ってたのはどこのどいつでしょうか。
本当にこんなことをやっている場合ではありません。
あと余談が長すぎるので別記事で書いた方が良いですね。
毎度見切り発車でごめんなさい。

それでは、またこんど!

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