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打ち合わせの時に「人の話を聞く」のポイントはウラです。

人の言葉をネガティブに裏読みする、という話ではありません。
言葉の裏を読むのは大事ですよ。
空気を読むってことにも繋がりますしね。


また、相手の心を読んで行動するってこと、ともちょっと違います。
こちらは、相手のためになる行動をするって言うことでポジティブなことではありますが。


儲け話には裏がある、とも違いますよ〜。


クライアントの担当者の一人とポスターの修正の打ち合わせをしてました。


「ここのヘッドコピーはこっちのコピーにしてください」
「それを変えてしまうんですか?」
「そうです!こっちのコピーで!」
「・・・」


「ここのカラーもシックで高級感があるカラーにしませんか?」
「親しみがあるカラーの方がいいですね」
「そうですね、じゃあそうしましょう」


前者のコピーは、全く検討することもできずに変更指示でした。
後者のカラーの件は、打ち合わせの場であ~だこ~だ打ち合わせができました。


この2つの例の違いは何があったのでしょうか。


前者は、担当者の上司からの指示でした。

後者は、指示はなく担当者に任せられていました。


ここのところが、とても大事なところなのです。

このことに打ち合わせの場で気付くことが出来れば、打ち合わせがスムースに進行できます。

コピーは上司の指示なので、担当者にはそれを覆したり変えたりすることはできません。

気付けることなく、こちらがコピーの件で頑なに主張し続ければ、ものすごく担当者の心象が悪くなります。

しかもこの状況を説明していただけることは少ないのが困ったところです。

カラーは、担当者が決められるので相談しながら変更しても問題ありませんでした。


発せられた言葉は、どのような背景で話をしているのか。

または、話をさせられているのか。

立場によって違ってきますね。

組織を理解して、私たちとの打ち合わせの前の段階を想像して見てください。

これが「人の話を聞く」ウラがポイントと言う事なのです。


担当者のウラにある、クライアントの部署内や事業部の打ち合わせや会議が見えてくると、担当者がなぜそのようなことを言ってくるか理解しやすくなりますね。

また、ウラでどうしてそのような結論になったかもわかればさらに良いです。

たどり着いてきた話の文脈を、逆に辿っていくイメージです。



クライアントから新たな仕事のオリエンテーションをいただく際にも、同じことが言えます。

その新たな仕事を、なぜクライアントの部署・担当者は企画したのでしょうか。

そこには、市場の流れ、規制の緩和などの動き、競合先の取り組みの影響があるかもしれません。

またクライアント社内の事情があるかもしれません。

または、代理店間の競合の関係があるかもしれません。


担当者からオリエンテーションの際に話す内容も、このようなウラがあっての言葉になりますね。


「人の話を聞く」

特にビジネスの打ち合わせの際には、必要なことです。

その聞き方も、ウラを理解して聞くとさらに広く理解することができます。


一歩下がってウラを考えながら「人の話を聞く」と言うことが大事です。

という話でした。


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