2/23 振り返り+α
朝
この日はボケルバにて朝からカニさんの組手があり、そこから大喜利大会レイピアへ行くため柏に向かうスケジュールだった。
ので、前日は夜茶屋も休み22時には布団に入った。のだが、ふと気が付くと心臓が“悪夢見たときの嫌さ”になってて、どうやら覚えてないけど悪夢を見たらしい。それのせいで目がバキバキに冴えてしまい寝ることが出来なかった。
コーヒーでカフェインをぶち込みボケルバへ。
カニ組手
トップバッターで呼ばれ、カニさんとの思い出(ボケルバタイマンで戦ったり『空論』としてマイティマスク杯で3位になったりましまし2に一緒に出たり)を語ってから「どっちが空論のタイマン王か決めようじゃねえか!」と啖呵を切った。
お題は「ネッシー、ツチノコ、カッパを一気に見つけた人」というセリフお題。見た瞬間(どくさいスイッチ企画…?)と思った。あのコント面白かったので…。
全員を写真に収めるシチュエーションとして「カッパさんもう少し右に詰めてくださ〜い」って回答がウケたけど、カニさんの「こいつらが三つ巴だったらアツい!(ジャンケンみたいな相関図の絵回答)」には届かなかった…!
せっかく写真撮るシチュが伝わったようだったのならもう少しそれを広げるべきだったかも知れない。「カッパさんピースとかいいんでもう少し自然な感じでお願いしま〜す」とか。
結果は5vs4で負け。こんなに僅差だと思わなかったのでびっくりした(トップバッターだった事もありまだ全員集まってなかったので、全員の審査だったら大差だったかもしれないが)
いやー答龍門へ弾みをつけるためにタイマン勝っておきたかったのだが…!カニさんはやはりタイマン強すぎる。
まぁ寝てない状態でこれだけ頭働けてたら上等だろってことで!あんまこんなしょうもないコンディションを言い訳にしたくねーけど!わは!
結果カニさんは14戦連続やり通した上で勝ち越してて、流石としか言いようがなかったな。
最後のエキシビションはややウケなので省略。
柏へGO!
柏、到着
柏行く度に食べたいと思ってたAKEBIで煮干しラーメンを注文。
とにかく寝不足による充電切れだけが怖かったのでドンキでモンスターを購入。税込150円だったのは何かのバグ?
あとタフグミ。そして持参した龍角散のど飴。これでバッチリや!やるぞ〜
ドンキや書店で適度に時間を潰し、パレット柏へ着いた。
3部屋ブチ抜いた会場に着いたら荷物を置いてとりあえず公式バグモンスターを飲み干し、席に着いた。
セトピアさんを始めとする千葉大喜利プレイヤーの方々の人柄もあってか、大会とはいえ穏やかな雰囲気でピリついた感じはなかった。変に緊張しないからありがたい。
ありがたいで言えば、俺は文章だけではルールの性質を読み取れないのでトップバッターじゃなかったのもありがたかった。
大喜利大会レイピアは参加者から単語を貰い、主催であるセトピアさんがそれを元に作ったお題を2分半4題(予選2は2分、予選3からは3分)、通過は1位のみ。少し変則的だがお題メイカーのセトピアさんらしいシステムとも言える。
Cブロックだからそこまで待ち時間もないし、2ブロック分計8題のお題と2分半の感覚をなんとなく感じ取れた辺りで自分の番になった。
予選1
出たお題は
①急にみんなやる気が出なくなって、当日7人くらいしか集まらなかったオリンピック
②バカと○○は××へ行け
③小さい頃無かった代わりに、40歳になって「何故何故期」が来たおじさん
④4位以下のコンビが太らされてしまうデブM-1グランプリでありがちなこと
だった。
とりあえず予選1で票稼いで勝てるように俺の提出した単語は「M-1グランプリ」である。
事実、オリンピックお題や2箇所穴埋めお題は苦手意識がある。そんな目立ってスベってはなかったけど、なんせ横並びのおさかな水溶液さんえのきときのこさんがウケるウケる。はんぺん太郎さんも要所で刺すようなウケを取ってたし、負けてられっか!って感じだった。
↓以下ウケた回答↓
①「ふなき〜、モノポリーしよ〜」、「これ新記録だろって記録が出て、7人の思い出になった」
②「バカと有村昆はしかるべき施設へ行け!!」
③「駅ってさあ!声が響くから叫びたくなるんじゃねえかなあ!?」
④「(立ち回答)もう!しゃがんで立つ!うわあああああああああ(膝を抱えて崩れ落ちる)」、「糖尿なんだってさー!!!」
↓以下総評↓
①…オリンピックお題は正直ネットミームばっか使っちゃう。ふなき、河村市長、反省してまーす(今回は思いつかなかったので捨てた)など。そんな中で「思い出」は普段ささくれ道場で意識してるようなものを生で出せて良かった。虎猫さんに初めてしがまれた。ささくれメーカーさんいつもありがとう。
②…悪いことしか言えなかった。「有村昆」は一答目に出したけど、嵐みたいなウケ貰った気がする。その後えのきのさんに持ってかれたけど。
③…おじさんお題はヤバおじさん出来るかを最初に考えるけど、今回のお題はマッチしなさそうなのでパスした。パス出来るようになった。
④…そもそもこの2答しかしてない。お題からして代表ネタのオマージュ回答をしてくれと言わんばかりだったのでやり抜いた。正直お題に沿ってないが(どちらも4位以下じゃないので)、どうせなら取られる前に取ろうと思った。車座ならスタミナパンとか鬼としみちゃむとかやりたかった(痩せてる人が太らされた方が面白いと考え、片方でも太ってるコンビは除外した)。「しゃがんで立つ」はNINJAかも?
さてどうだ…?M-1お題は狙い通りウケたけど他で票取られてたらあんま意味ないしな…
珍しくどのお題もウケはウケた感触はあったし抜けてくれ…
ウォー!!!!!!!!なにこの追い上げ方!?
心臓にわり〜!!!!!!(1題ずつグラフが生えてきた)
1位通過!通過はミニトナメ以外では初!タイマンは敗復がないので除くものとする!
普段は敗者復活やって負けてあとは観覧という流れだったので、“一旦見る”という経験は初めてだった。正直一旦休んでギアが上がりきらなくなったらどうしよう…とか考えてた。
(自分の振り返りnoteのため予選2は除きます。ただ、激戦の一言でした。特にまきびしさんのギャルお題、しらすさんの流行語お題、中華街カルタお題で笑いすぎたのでマジで龍角散持ってきて正解だった)
予選3
休憩後組み分けが発表され、予選3が始まろうとしていると隣の席だったまいかぐら君が笑顔で突然「頑張ってよ!マジ応援してっから!」と檄を飛ばしてくれた。急なタメ何????面白かったけど、何????
予選1通過者は予選2用に提出した単語と予選3用とで選べる。予選2では「きさらぎ駅」、予選3では「糸目」を出した。きさらぎ駅が出てもみんなピンと来てなさそうな感じがあって、「はすみ」とか伝わらないだろうな(別にきさらぎ駅の要素を取らなきゃいけないようなお題ではなかったけど)と思い、キャラの掘り下げの方が出来るかもと「糸目」を選択した。
出たお題は
①「糸目キャラ派」と「糸目キャラ以外派」のディベート対決で糸目キャラ派が勝利した理由
②ここしばらく展開がなくて、完全に恩師が死ぬの待ちになっている少年マンガ
③カラオケに来ていて、背景映像に月が映る度にちょっとだけオオカミになっているオオカミ男
④Googleの入社試験で、オタクに有利すぎるテスト
だった。
↓以下ウケた回答↓
①「行き道、皆で狐を見た」
②「うおー!ナナミン半分こキター」
③「『wow wow』の部分でごまかす」、「やばいそろそろ月見えそうだ!ごめんドリンクバー行ってくるわ! (立って移動する)アオーーーーン くそー!!ファンタオレンジでもダメなのかーーーー!!!!!(オレンジの絵回答)」
④「このボールペンを9880円で売ってください←ジュース買ってんじゃねーよハゲ!!」
↓以下総評↓
①…予想に反して何も出来なかった。白髪病弱関西弁狐お姉さんくらいしか浮かばなかったし、どう回答に落とし込むか悩んでるうちに終わった。
②…これも何も出来なかった。一答目の「奢ってもらったラーメンの汁まで飲ませようとする」はちょっと自信あったけどあんまだったし。具体的な作品出さないとダメか!?と色々考えたけど不発だった。唯一ナナミンだけ白滝BOXさんに刺さったっぽいのだけ見えた。
③…最初の「wow wow」がウケたものの、それからイマイチで、カラオケ→ドリンクバーから「ドリンクバーにあったファンタオレンジのオレンジでも変身した」をNINJAでやった。やるのに必死でウケたかどうか分からないけど、俺は面白いと思う。というか「友人何人かで来てる」って勝手に解釈してたけど、それも良かったんだと思う。
④…これも具体的なアニメ作品の回答が最初ウケてる様な感じがあってそれに飲まれかけたけど、「いやいやオタクお題ならネットでもいいだろ」と考え直して出した一発目の回答がボールペン。Googleといえばボールペンの面接だけど、聞いてる限りまだ出てなくて「出すなら今しかない!」と思い全力でやった。
負けた気がした。無理だろうなーと。正直①、②がキツかった時点で若干心が折れていた。
席についてからも「ダメだったな…」が口をついて出た。手応えがなかったので。
発表になっても諦めモード。まあ初予選突破でも上出来としようじゃない。
うわあああああああああ!!!?!?!?!?(実際はもっと叫んだ)
パッと見2位に見えるから余計驚き。
け、決勝…???大会の…?????
決勝へ、行ったの…????
しばしの小休憩、トイレの行き道で様々な人に応援された。お礼こそ言えど半ば放心状態だった。相手虎猫さんとニシダアツシさんよ?そこと戦うの?信じらんないんだけど!
わたわたしながらトイレから帰ると観覧で来ていたfujiさんが「リラックス、リラックス」と近づいて肩を叩いてくれた。
「面白かったよ。面白かったから、落ち着いて。いけるよ。」
優しく諭すように言ってくれてありがたかった。そうだそうだ。まず、決勝に行けたなら決勝に相応しい大喜利をしなくては。
今こんな興奮状態で肩に力が入ったまま、まともに出来るわけがない。我に返った感覚だった。
ここまで来たらやるしかない。
決勝
でも大会の決勝では恒例の意気込みは蚊の鳴くような声しか出せなかった。怖かったので。
「ここまで来たら冠到杯卒業しちゃおうかな〜………(精一杯のボケ)」
に「おぉ〜!」と反応されて、もう後には引き返せないと思った。
出たお題は
①ロボット三原則を作った博士が、最初入れといたけど発表ギリギリで消した原則
②3回見たら死ぬ絵が2枚ずつ展示されている画廊
③スタッフの手違いで小島よしおと同姓同名の会社員「小島よしお」さんがやることになった冠番組「小島よしおのオッパッピーTV」はこんなだ
だった。
↓以下ウケた回答↓
①「喋る口と食べる口を別でつけること」
②「入口で椅子に座ってる係のおばさんのシャツにプリントされてた分でビンゴになってしまった」、「(どういう原理なのかは分からないんですけど、)絵のモデルになった実際の椅子と実際の生首も2つずつ置いてある」、「(あってはならないんですけど、)死んだ人が『死んだ人』として展示されている」
③「うわああああ!!もうちょっとカーペットの速度落とせませんか!?(何かに捕まって耐えながら)」、「えーと『小島よしおのオッパッピーTV』…TVっていうのは…?あぁテレビか…」
↓以下総評↓
①…「食べる口」って要は給油口の事なんだけど伝わったかな?回答し終えてから絵回答にするべきだったと思った。手の回答はラスト無理矢理ねじ込んだ。全然立たなくていいのに立った気がする。
②…今大会イチでノリにノったお題。大喜利やってて一番楽しかったかもしれない。普段回答の前に「○○なんですけど」なんて付けないのだけど、自分で書いてて「どういう意味?」となったから付けざるを得なかったし、付けたのが功を奏した気がする。モデルが2つもあるわけないしガチの生首が2つあるのヤバすぎる。「死んだ人」の回答はウイニングランみたいだった。もう1題あるけど、最悪スベってもいいや(よくない)と思えるほどだった。あと「おばさん」の要素は画廊というより美術館だけど、個人的にあの係のおばさん使いたいなと思ってたので満足。
③…もちろん②で満足してなかったが、だいぶ苦戦した。小島よしおの要素ってどこまで伝わるんだろう…「なんの意味もない」「コジマリオネット」「R-1の3人組になるやつ」「ごぼうのうた」「そんなの関係ねぇが他のリズムネタより人の耳に残りやすい事を証明した音の専門家」etc…
ていうか「海パン一丁のムキムキの芸人」くらいに希釈して考えるべきだった。横で虎猫さんが要素をバンバン持っていってるのにまた飲まれた。それに気付いてから「テレビ」の回答を書いたけど時間が足りなかったな〜。実際に「そんなの関係ねぇ」をやってから回答してもよかったかもしれない。「カーペット」の回答もウケたんだかウケてないんだかだった。
正直2題目で爆ウケ貰ったのでそれで充分やり切った感じだった。とにかく決勝の名に恥じない大喜利ができて一安心だった。
それもあってか結果発表の瞬間もあまり緊張とかはなかった。「ここまで来たら勝ちたい」みたいな欲すらあの瞬間ほとんど無かった気がする。今の俺が出せる全て出せたし、それで悔いがなかったから。
そんな心持ちだったせいで、いざ優勝してもポカーンとしてしまった。
唖然としてしまった。
このメンツで2題目が満票なのも驚きだし、全体を通して誰かからの1票は貰ってるのも驚きだし、「大会の優勝ということは、冠到杯は…?」と冷静になってしまって申し訳ない。
ここは普通「うおおおおおお!!!!文化杯だー!!!!!」「見たかオラァァァァ!!!!!」「俺の時代だァ!!!(黒ひげ)」とかね。あったでしょうに。
主催者やスタッフ、参加者の皆さんに対して失礼な態度だった気がする。申し訳ない。
虎猫さんの「代理で言いましょう、カタオカイツキさん!貴方は冠到杯に出られません!」の言葉でようやくハッとした感覚だった。
優勝コメントも取り留めのない暗いことを言った気がする。「え、死ぬんですか?」と言われてしまい、「死にませんよ何言ってるんですか!」とか返すことも出来なかった。それくらい大喜利で出し切ったってことでいいですか…?
あとこのnoteは当時を思い出してその時のテンションを再現して書いてるんで、今これを読んでくれているあなたにも申し訳ない。決してトガってるとかじゃないんだ。
終わったあと色んな人に褒められたし祝われたし、Twitterも俺の名前で埋まってるのを確認したし、優勝の文字も再三読んだけどどうしても実感が湧かないままだった。
そういえば去年の今頃もマイティマスク杯で3位だったりボケルバのミニトナメで初めて優勝したりして勢いあったなーとか答龍門の【戦績】の部分に「大喜利大会レイピア 優勝」が新たに載るのかなーとか至って冷静だった。絶対fujiさんもそこまで落ち着けと思ってなかったはず。
これ俺絶対優勝したら泣くわって思ってたんだけどな…。
帰りの電車でamazarashiの「1.0」を聞いた。
今までいい事があった日も悔しかった日もこれを聞いて落ち着いていた。
これからは大会優勝者としての大喜利をしていかなきゃいけない。文化杯の権利も得てしまった。今後もこの曲には世話になりそうだと思った。
最後に
俺は始めたての頃、何か結果を残したわけでも誰かの印象に残る回答ができたわけでもありませんでした。
人前で大喜利をするのは緊張したし、声も小さかったし、ボードの出し方も下手っぴだったし、至って普通の初心者からスタートしていきました。
ただこつこつと積み上げてきた結果が今だと思っています。
そうやって積み上げることが出来たのも、ボケルバをはじめとする日々主催をしてくださっている方々、または大喜利茶屋などサイトの管理をしてくださっている方々のおかげに他なりません。
本当にありがとうございます。
大喜利のおかげで人と関わることの大切さや自分の力を信じて相手と競技することの尊さを学ぶこともこの歳になってようやくできているように思います。
一昨年辺りまで自分のことを無価値で無味乾燥とした人間だと卑下していました。今それがなくなっているのも大喜利によって自信が与えられた部分が大きいです。
今大喜利のプレイヤー人口は「ビッグバン」と喩えられるほど増加しており、俺自身は何もしておりませんが1プレイヤーとして大喜利というコンテンツが賑わっていくのを嬉しく感じています。
ただ、同時に怖さも感じています。
その怖さとは「自分より後に始めた人がいい成績を残している」だとか「また新たに面白いプレイヤーが生まれたらしい」だとか、そういった焦燥感とも言い換えられます。
俺がそうなのだから、俺より若い歴のプレイヤーでそう感じている人もきっといるだろうと勝手に解釈して勝手に言います。
大丈夫です。
だって今回、そんな何の変哲もない人間がただ続けていくことで優勝できたのだから。
焦ることはないです。劣等感を抱えることもないです。
最初のうちは普通誰でもそうです。俺も幾度となくスベってきました。無風の日もありました。
そう言われても辛いのはわかります。「勉強半分趣味半分」くらいの気持ちで参加するのがメンタル的にもいいと思います。
続けていく内にウケる回答の傾向がなんとなく分かります。まだ言語化もできないそれがいつの間にか武器になります。それは大会でというより普段の大喜利会で掴むと思います。
相談に乗ってくれる人がいます。驚く程に優しい界隈なのでヘルプを出せば誰かが必ず助けになってくれます。もちろん俺でよければ聞くし、色んな方がnoteなどでアドバイスを公開しているので、それを読むだけでも変わってきます。
そうして培っていくことでやっとウケた回答が支えになります。自信になります。活力になります。
そこまでに時間はかかるかもしれないけど、ここで焦ったらもっと時間がかかってしまいます。
人と違うことをしすぎたり自分に合ってない回答を無理矢理マネしたりすると、本来味わう必要なかったはずのしんどさまで襲ってくることになります。マジでやめた方がいいです
人の前に立って面白いことを言おうと決めた人間のポテンシャルは、それだけですごいパワーなのです。
そのパワーを否定するのはもったいないです。
元々自分にあったそのパワーが無駄だったり、裏切ったりすることなどあるはずがないです。
ただ体調や精神が不調であれば無理して出る必要なんてないし、飽きたとか、別の楽しい趣味が見つかったならそっちで活動すればいいと思います。
面白い人が増えるのは怖いけど、減るのはもっと怖いですからね。
またどこかでご一緒したら大喜利を楽しみましょう。
だから
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