机上で随想「ヘビ」
ヘビとかミミズって体痒くなったときどうするんだろうね。
諦めんのかな。
ていうか進化の過程で「腕も足もいらんわこれ!捥いだろ!」ってなるの相当思い切ってるよな〜
俺だったら「いや分からんから取っとこう…」ってなるもん。「もしかしたら足使う日が来るかもしれないし…」とか考えるもん。
その結果俺の部屋には未だにレイピア優勝した景品でもらったクッキーの缶とかシャドウ薄井さんにもらったジャケットが入ってたでっかい紙袋とかセールスの人に押し負けて契約してしまったウォーターサーバーの水のカバー部分などが残っている(なにかに使えるかもしれないから)
俺がヘビだったらマジで使わない小さい翼とかピリッとする程度の毒とかでごちゃごちゃしていたことだろう。
あいつらには極限まで無駄をなくして「これで生きていくんだ」という覚悟がある。見てくれを気持ち悪がってないでこういった姿勢を見習っていくべきなのかもしれない。
尖った性能は時に誰にも負けない武器になる。あいつらはそれを地でいっているのだ。
きっと色んな知り合いに止められたに違いない。
「正気か?腕いらないって…今から翼でも生やすってこと?」
「いや、胴一本でいこうかなって」
「(絶句)」
とかなったはずだ。
「しっ!見ちゃいけません!」「よく噛んで食べない子はヘビになるわよ!」とか散々な言われようだったろう。
「聞いたぞお前、将来腕も足もなくすんだって?…まあ一杯飲めよ」
「いや、酒は飲まない。卵なら」
「そうか。 で、這って移動するとしてどうするんだよ?生態系は甘くないぞ?」
「なんかこう、絞め殺そうかなって」
「………お前らしいや!」
「笑わないのか?」
「お前は一度決めたら変えないやつだろ。ほら、卵来たぞ」
\乾杯!/
「でもお前に腕が無くなったら、こうして乾杯が出来なくなるのは…少し寂しいな」
みたいな会話とかあったかもしれない。
良き理解者に巡り会えて良かったね、ヘビ。
でもまぁ…ノイズにさえならなきゃ武器は多いに越したことはないか。全然安定感の方が欲しい。ヘビキモいし。
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