机上で感想「ハイパーホッケー大喜利」

皆さんもご存知の通り、10月とはタッグ大喜利の月で知られており、かの松尾芭蕉も小林一茶とタッグを組んで俳句双葉杯で優勝を飾っております。

はい。

ハイパーホッケー大喜利にくま骸さんと「熟年マタドガス」で出場した。

俺が大会のときサングラスをかけるのが恒例となっていて、くま骸さんが「ピンクのサングラス持ってるんで合わせましょう」と提案してくださった。

さらにジャケットで合わせてくれたり、タッグとしてのモチベーションをガン上げしてくれた。

嬉しいね。

今回組むのを提案したのは珍しく俺の方からで、六角電波さん主催の肉加点王の休憩時間に「もう組まれてます?空いてたら組みませんか?」と持ちかけた。

せっかく歴制限のないタッグだし前々から組みたいと思っていたので。

ハイパーホッケー大喜利は3人の審査員から1票も貰えなかった場合「チャンスパック」が生じてかなり戦犯の概念が可視化されやすいシステムだけど、俺はくま骸さんの大喜利が好きなので例えチャンスパックになっても「なんでや!おもろいやんけ!」と笑い合えると思った(俺もスカすこと多いし、勝ちに行くというよりは楽しむ事最優先という意味で)。

ハイパーホッケーは双葉杯のようなガチ大会というよりはコラボイベントって感じだったのもあって、だったら楽しくやりたいし、それでもし勝てたら激アツだし。

初戦の相手は先日双葉杯参を優勝した水戸さんとあくたさんによる「ヴァイオリュンポズ」だったが、水戸さんが遅刻しているとの事で少しズラして貰っての対戦になった。

手強いタッグだったが見事勝利!

でも水戸さんにとっては到着して間もなくの対戦になったので、メンタル的なコンディションは整ってなかったのかもしれない。万全な状態のときにまた戦いたいですね(それでこっちが完膚なきまでにギタギタにされてたら面白いですね)。

さて、お題の振り返りに入るけど、1問目からとんでもなくぶっ飛んだものだった。

YesとF**k youのみで会話したアメリカ旅行で起きたこと

いやいやいや………ね。

俺はこういう「お題が既に面白いタイプのお題」に苦手意識を持ってて、お題の面白いを超える回答が出来ないのが悩みの種だった。

それが1回目に当たるとは思わず、数秒硬直してしまった。

最初アメリカの名所とか道案内の様子をベースに考えたけどこのままでは無理だと思って、いっそ飛行機に搭乗してる最中も旅行の一部としていいんじゃないか!?とCAと会話してるときにF**k youを出したあとどうなるかで考えてみた。

CA「ビーフorチキン?」
客「F**k you!!」

と回答したのだけど、点にこそ繋がらなかったが全体を通して一番気に入ってるものになった。

昔のギャグ漫画の不条理なオチというか、ただの会話から突然「フライト中の飛行機から捨てられる」という緩急で面白くできたと思ってる。さすがにそこまでされないし。

ただ、これを描いてる最中線が手の震えで曲がってしまって「ウワー俺緊張してんじゃん」と思った。

これがウケたお陰でその緊張も解れたというか、横でくま骸さんがいつも通りの大喜利してくれていたのも良かった。

続いて画像お題。

体験会でも思った事だが、画像お題で点を獲るのはまぁ難しい。また、我々の直前の試合がホテルマンのセリフお題だったので頭がホテルに支配されてしまった(これが本当の“支配人”ってね)。

見てる人もそう思ってる可能性があるし、ここでホテル回答はちょっとリスキーかもな〜どうしよう、と思ってくま骸さんの方を見ると何やら絵を描いてて、あぁそっかもっと自由な発想でいいんだと思い広い視点で画像を見ることに。

綺麗でいかにも豪華なドアだけど、ここ以外窓も無い施設だったら面白いかなぁと考えた。

あとはそれをどう表現するかで迷ったけど、「窓がない」→「換気する方法がない」→「この女性は換気する係」として、あとはフィジカルで押し通してやろうと思った。

立って全力でドアを開け閉めするマイムをしてから「すみませんね、これしか換気の手段がなくて」と回答したらなかなかウケた。「じゃあドア開けっ放しでいいだろ」みたいなガヤも聞こえて嬉しかった。

ボードを出す前にフィジカルで前フリをつくるやり方は日直組手in秋葉原で得た知見だった。

これです

ご一緒した方たちに結構好評だったんですが、それが何故だかイマイチ分かってなくてケオンさん達に聞いてみたところ「前フリからボードの答え合わせが一発ギャグみたいになってた」と言われなるほどね〜と。

今回の換気もそれを意識したものだった。ボード出した後も開け閉めのマイムは意図的に続けた。こういうのはやり切るのが大事。動画になったら分かると思うんですが、途中サングラスが勢いで吹っ飛びそうになったので急に上を向いてます。

くま骸さんもチャンスパックで満票とってくれたし、かなり最高だった。

最後マジシャンお題もキメてくれてありがたい。

マジシャンである元彼のステージに来た人「〇〇」

に「ハト…大きくなって…」と答えてて笑った。

俺は「元彼」の部分からだいぶメンヘラ寄りで考えてたので、純粋に成長を見届けてるの凄かった。息子みたいに見てるんだ

こんな具合でした。次は2回戦、六角電波さん千代園るるさんの「クーネル・エンゲイザー」タッグ。マジで勘弁してくれ

ここ勝ったらめちゃくちゃアツい。もし勝ったら「やったー!文化杯だ!!」って大ボケかましてやろうと思ってた(こんなヤツは負けてよかったかもしれない)

とにかく隙がないタッグなので、初答は諦めて自分の回答を時間一杯練っていかにチャンスパックを渡さないかの勝負になるなぁと思った。

全国の小学生がなりたい職業ランキング第1位が大食いタレントの世界

割とベーシックなお題。いや1回戦が凄すぎただけかもしれない。

正直な話、考えてる途中で「大食いタレント」から「大食いファイター」として考えてしまっていたが、回答の強度でなんとかなった。

ふぅーご馳走様、もう食べられないよ…(腹をつまみながら)じゃあ僕のこれは何のための脂肪なんだ

これは「少食のデブ」が真っ先に思いついたのでつくった回答。生大喜利だとつい演じてて楽しい方を優先してしまう。これ茶屋なら「何のための脂肪なんだ」って答えるしb!g!r!なら「この世界では『少食のデブ』という言葉が尊厳を踏みにじる悪口として使われている」って答えると思う。

でもまぁ野太い声で太っちょを演じれるならそれをやるに越したことはないと思った。競うな!持ち味をイカせッッ

(前のめりになって肩を揺らす)ジャイアント白田さん!!何タバコ吸ってんすかあ!!!

次なんて答えよう…と思ったらくま骸さんが「もえあず」の回答を出してて、芸能人イジり行ってみるかと思ったけど俺の芸能人の引き出しは案外少ない。ギャル曽根とジャイアント白田しか浮かばなくて、無理かも…と思ったけど丁度ジャイアント白田が少食になってタバコばっか吸ってた水ダウの企画を思い出して、これをこの世界の小学生が見たらさぞ幻滅するだろうと考えた。

ただ「ジャイアント白田が今少食でタバコばっか吸ってる」のを説明なしで伝えられるかって話だが、大喜利の人達なら多分分かるという謎の信頼があった。

これもボード出したあとも肩を揺らすのは続けた。

いい?よく聞いて
あなたはただ、汚く食べてるだけ

これは本当に大食いファイターとして考えてしまっている。なぜなら汚く食べるタレントなどいる訳がないので。

イメージとしては三者面談で先生に言われた一言って感じ。お前このままじゃ無理だよ的な。
最初「大食いファイターは汚く食べるのが仕事じゃないの」みたいな風に書こうとしてたのでそこはマジでセーフだった。「汚く食べる」をオチにした方がいいと思って書き換えたのだけど、普段そこまで気が回らないことがほとんどなので、そこは確実に自分のターンが回ってくるハイパーホッケールールならではの時間の使い方だったな(もちろん普段からやれた方がいい)。

これ3回回答して全て点に繋げられたのはデカい。

あとこれは偶然そうなっただけだけど、セリフ回答ながら回答の方向性は異なっていてそれもプラスに働いたのかも(大食いタレントになれないであろう少食の太っちょ、芸能人イジり、第三者視点の注意)。

続いて画像お題。

手も足も出ませんでした!

唯一「このカメラの先に胸と股間を隠したカエルが『いやーん♡』ってやってる」って絵回答がまぁ良かったかな?くらいで、それも点には繋げられず。

1回、向こうがチャンスパックをこっちに送ってくれて、それをチャンスパックで返すというバラエティ的には100点満点のムーブがあった。
チャンスパック返しのとき、なんか爆笑起こりますよね。やってる身としては申し訳なくなるんですが、俺はその間ズコーとリアクションとってました(その時間を使ってボードに向き合えと言われればそう)。

大喜利以外でも笑える要素があるってすごい。結果負けはしたけど、あんまり引きずってないです。

くま骸さんと一緒にやれて楽しかった。誘って良かったです。改めてありがとうございました。
俺はあのチャンスパックになっちゃった回答好きでした。

終わったあと「カタオカさん今日仕上がってましたね」って何人かに言っていただけて、確かに1答1答がしっかりウケたのかなり珍しいかも…と思った。

大喜利における“仕上がってる”っていうのが具体的にどういう状態なのかが正味ピンときてないのだけど、あの始めて半年くらいのプレイヤーからでぇベテランまで様々な歴の人達が入り乱れている空間でウケたのは嬉しい限り。

特にベテランの方々の前で調子いいときの俺が出せて良かった。終わったあと六角電波さんがわざわざこちらまで来て「まあ運が悪かったと諦めてください」と話しかけてくださったのも嬉しかった。

そう言いに来てくださるくらいには喰らいつけたんだ!と思えたので。

余談ですが、ハイパーホッケーを「タイマン」として捉えた場合、「俺と当たったタイマン相手がベスト4以上へ行く」というジンクスが更新される結果となりました。助けてください。

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