四半世紀

もう、そんなに経ったのですね。
最近は、この話題に「生まれる前のことなので…」という反応も結構頻繁に聞かれ、自分の加齢について実感する場面にもなったりしています。

いろいろと、思い起こしていました。四半世紀前のことを。

幸いにも、私の身近には「直接的な事態」になった人は、いませんでした。
そういう意味では私など「語るほどのものではない」経験しか、していないのでしょう。

それでも、この節目に気軽に「当時はこんなんだった」とは、書けないのです…。

発災数日後、私は新長田に行きました。
ほぼ何も持たずに。
今の感覚だと「何も持たずに?ボランティアでもなく物見遊山か!」と思われるでしょうね。しかし当時は、何が必要で、何をしたらいいのか、本当に分からなかった。

ただ、発災の少し前まで色々と訪れる機会が多かった街。どうなっているのか、どうしても気になったのです。何が出来る訳でもないけど、どうしても、見に行きたかったのです。

「火事場見物を格好つけて語るとは」

というご意見も聞こえてきそうですが、そうです。火事場見物です。ええ、そうですとも。

私は、それを反省してはいません。行って、よかったと思っています。
いくら写真や動画が見られるとしても、やはり、現地に行って「その場の空気に触れる」ことで得られるものは、全然違うのです。

さて、その訪問記は、ちょっと、息を整えてから、改めて。

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