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9時頃起きる。Aは風呂入っている様子。タラタラと用意していると、「寝てすみません!日光までの行き方調べました!この時間に出ましょう!」という。支度。

北千住で吉野家を食べ、特急リバティに乗る。東武線全然わからない。Aは「スペーシアがさ~!」とスペーシアの話をやたらする。小田急でいうところのGSEみたいなものか?景色を見ていると、だんだん田んぼが増えてくる。水を張ったばかりの田んぼに空が反射して幻想的。初夏の景色、めちゃくちゃ良いな~、としみじみしていると、Aが「そういうの、俺は当たり前だったから東京の人だな~と思った」という。そっか。 

日光に到着。思ったより駅前は栄えているけど、すんごい空いてる。ありがたいが。歩いて観光しつつ、金谷ホテルに向かう。途中、湧き水飲めるコーナーがあって飲んだけど、Aが「うん、ふつー!!」と言ってて面白かった。観光地に忖度しない男。

金谷ホテルに到着。チェックイン。部屋は3階。新館、だが、昭和に建てられてるのもあり、思っていたよりクラシック!!窓は広いし、天井も高いけどね。床がミシミシ言う。スタッフさんが全体的に垢ぬけない。
駅前の金谷テラスで買った100年カレーパイを食べ、少し休んで散策。館内を見て回り、近くの川と観音様を見に行く。Aが「俺はね!自然の中にいるとと~~~~っても機嫌がいいの~!!!」と言いながら山を駆け回っている。犬かよ。

近くにある金谷ギャラリーを見学。誰もいねえ。接収後にGHQが置いていった電話機とかがおもむろに置かれていてすごい。大丈夫なのか。盗まれないか。不安だ。展示内容はかなり面白かったな。

17時から館内ツアー。かなりの人数が参加しており、「みなさんどこに泊まっているの……!?」という気持ちになる。子どももいたけど、途中で離席してた。まあ~子どもに金谷ホテルの説明はちょっと早いかもしれんな。

金谷ホテルは日光東照宮に仕える楽師の金谷善一郎がはじめた。最初のきっかけは、ヘボン博士が日光に来て、誰も泊めてくれなくて、自宅に招いたのがきっかけ。そこで「日光は避暑地として人気出るよ!宿やったほうがいいよ!」と言われ、民宿みたいな感じではじめたのがきっかけ。

https://www.kanayahotel.co.jp/appeal/history/

詳しいことはHP見てネ。館内ツアーの話はまたブログとかで書きます、いつになるかわからないが……。

Aがヤニタイムの間、見学ツアーでじっくり見れなかった場所を撮影。いったん部屋に帰って夕食へ。ここの話はあとで書きます。
夕食後はバーへ。ここの話もあとで書きます。

部屋に帰ってchillタイム。Aはお腹壊してトイレに籠城。せっかく旅行きてんのにずっとトイレにいてかわいそうだな。わたしは文フリ原稿のチェックと友人にはがき書く。風呂に入り、寝ようとするが、二人とも全然寝付けない。なぜ。二人とも寝たり起きたりを繰り返し、Aは4時頃急に起きだしてヤニタイム。わたしも寝たり起きたりして、何とか少し眠れる、が、悪夢ばかり見る。

クラシックホテル、よく眠れない説ある(ステーションホテルも、ニューグランドも全然眠れなかった……。旅行してるわりに温泉とかないからか?)(小倉も温泉入ってないけど、なんとか眠れたのでやはりクラシックホテルは眠れない説ある)(Aが「なんか”いる”んじゃね?」と言ってて最悪だった)(”いる”としても言わないで欲しい)。

はい、夕食その他の話です。

はい。レストランです。窓にレストランの照明や装飾が反射して、向こう側にもお店があるみたいで幻想的。全体的に窓がでかくてすごい。あとお庭というか、景色も良いんだよね。
あと天井、柱の装飾がすごい。もともとこのダイニングはロビーだったらしく、なるほど、それでバカでかいんですね……という気持ちになった。ちなみに現在のフロント部分は土を掘って作ったそうです。意味わかんないよね。

大人なので、ドリンクもちゃんと頼む。ノンアルの赤ワインにしました。ちゃんと赤ワインだった。ノンアルなのに。赤ワイン。

アミューズ。パテドカンパーニュと豚肉の何か。豚肉のサンドイッチみたいなやつ美味しかった。

本日のオードブル。たしか、ブリと、エビと、ホタテ。あと野菜と、バーニャカウダの泡。「バーニャカウダの泡って何?w」ってなったけど、バーニャカウダの泡だった。なぜ、海なし県でエビとホタテ……?となったけど、おいしかった。ホタテはAに食べてもらった。葉っぱがおいしい。葉っぱもっといっぱい欲しい。ブリはちょっとあぶってあって美味。

季節のポタージュ。かぼちゃのポタージュ。これすんごい美味しかった。レトルトにして売ってほしい。

パンが来た!Aが「パン楽しみ。パンいっぱい食べる」と言ってたので、パンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!!!って感じ。
パン単体で美味しいタイプじゃなくて、完全なお食事パン。食事と食べるから美味しいやつ。さっぱりしてて、昔ながら(?)って感じ。でもバターが塩味濃いめなので、つけて食べるとおいしい!バターと合わせて完成するタイプのパン。なので、パン、バター、食事ってのせるとめちゃうまい。
わたしはバター強め・パンの匂い強めが好きだから、物足りなくてバターマシマシで食べてたけど、Aは「俺はこういうパン好き!」と気に入ってよく食べてた。

清滝養鱒場「プレミアムヤシオマス」のクルトン焼き 農園野菜のロースト添え。プレミアムヤシオマスって何?

栃木県では、大型ニジマス「ヤシオマス」を昭和60年代に水産試験場が開発し、その後も品質改良の研究を続けてきました。 その結果、ヤシオマスの脂肪の「質」に着目して、オレイン酸を豊富に含ませ、他の魚にはない栃木だけのおいしさを作る技術を確立しました。 「プレミアムヤシオマス」は、この技術を柱とした7つの基準をクリアしたものにのみ使用できるブランド名です。

へえ……。
川魚(というか湖の魚か?)はそんな好きじゃないんだけど、このクルトンというかパイみたいなところが美味しかった~!ソースも美味。

「とちぎ霧降高原牛」ロース肉のグリエ 「蕗の臺味噌」風味 熟成ジャガイモのピューレと「那須の春香うど」のフリットを添えて。
いや!!!!!!!!とちぎ!!!!!!肉美味いな!!!!!!!?!?!?!?!?!
火入れもGOODだが、肉自体がうまい!肉自体がうまいな!?ソースも美味しいけど、フキノトウ味噌が絶品!和風になるし、さっぱりするし、全然味変わる。フキノトウ味噌おいし~!持って帰りてえ~!!
うどのフリットもこういう食べ方あるんだな~と思い、よかった!ジャガイモのピューレもおいしかった……芋類を潰した系うまい(雑な感想だな)。

本日のデザート。フランボワーズ系。さすがフルーツは美味しい。
このフランボワーズのアイスが絶品ですごかった。たまに出会う、めちゃくちゃ美味しいアイス。

コーヒー。強めだけど、「ガツン!」って強さじゃなくて、「グッ」っていう……。ちょい酸味がある感じ。

ミルク入れるヤツが可愛い。銀食器全部ロゴ入ってて可愛かった。

小菓子。柑橘系のゼリー……?と生チョコ。このあたりちょっとうるさいおじさんたちが来て、「あの人達バーに行きそうだし、早く出よっか」と言って焦っていたのでパパっと食べてしまった。

食堂にある大谷石の暖炉。めちゃ豪華。火がついているところ見たいけど、冬の日光、ゴッサムだよね……。

ということでバーに移動。思ったより暗くてなんも見えない。あと思ってたより狭かった。4テーブルくらいしかない。バーカウンターと暖炉は大谷石。テーブルは全部日光彫。このライト可愛い。

日光彫が至る所にあるんだけど、どれもクオリティすごいんだよな……。

日光彫は、東照宮を作ってた宮大工が練習とか暇なときにやったのがはじまりらしい。「ひっかき」と呼ばれる道具があって、それで彫るんだって。

ノンアルカクテル、「シンデレラ」をいただきました。柑橘系でおいしかった。ナッツは燻製されてたんだけど、バリ美味しかったです。めっちゃ食った。
Aが頼んだのは「眠り猫」っていうオリジナルカクテルで、大正時代のグラスで提供されてた。「ひ~!割っちゃいそうで怖い~!」という気持ちでいっぱいでした。
Aの言う通り、おじさんたちがバーに来たので速攻出る。「ちゃんとした格好じゃなきゃダメかなあ、Tシャツじゃ入れねえかなあ」と不安そうにしててちょっと面白かった。

夜のカウンター。またブログかなんかで細かく書こうと思っているけど、ここだけでも金谷ホテルの魅力や気配り、信念が見えてすごい。少し高めにつくられたカウンター、大谷石の柱、至る所にある日光彫、随所に書かれた英語、吹き抜けと欄干……。こういう、相手への気配りが本当のこだわりなんだろうなと思うね……。

しかしこうしていろんなところでフルコースを食べていると「○○よりおいしい!」と思いがちで良くないな。どのご飯屋さんにも良さはある。それが自分に合うかどうかが大事。とはいえ、やはり「アレ美味しかったなぁ~もっかい食べたいな~」と思うのはロブションが多いので、3つ星レストランってやっぱすごいですね……。

応援があると人は強くなる。例外なくわたしもそのはずです。